公開日:2019/07/09
介護ロボット・センサーの選び方
インカムを導入している介護施設が増えてきたけど、どんなメリットがあるの?本当に人手不足対策になるの?
このような疑問に答えていきます。
インカムを導入する介護施設が増えています。
PHSや施設内アナウンスではなく、なぜインカムなのでしょうか。
実際にインカムを導入した施設にお話を伺ってきたので、インカムのメリット・デメリットに関して、事例を交えながらお話させていただきます。
インカム導入に迷っている方や、人手不足に悩まされている方におすすめの記事ですので、最後までお読みいただけるとうれしいです。
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インカムを導入している介護施設は増えています。
ある施設に「なぜインカムを導入したのか」を教えてもらいましたので、まずはその施設がインカムを導入した背景からご紹介します。
介護施設において、職員の移動時間はかなりのものです。
例えば、上の図でいえば、事務所に連絡用の電話や書類(申し送りノート)などが置いてある場合、何度も事務所に戻る必要があります。
「動線」次第で時間の使い方が大きく変わるといっても過言ではないでしょう。
介護士に聞いた話ですが、健康のために万歩計を身につけて介護業務をしている方がいました。
日によってばらつきはありますが、なんと1日2万歩〜3万歩も歩いていたそうです。
距離にすると大体10キロ〜15キロです。
健康にいいとされている歩数は1万歩程度なので、明らかに「歩きすぎ」です。
間違いなく体力消費も多く、疲れてしまいます。
ただでさえ職員は入浴介助、排泄介助、食事介助など様々な業務を行う必要があるので、1日で消費する体力は膨大なものです。
時間や体力の消費を考え、インカムを導入する施設が増えています。
人手不足が騒がれる介護業界では、限られた人数でいかに効率よく運営していくかが重要です。
その点、インカムは時間削減と体力温存に役立ちます。
インカム導入で「動線」が変化し、無駄な動きを軽減することができます。
インカムを使用している「社会福祉法人敬愛会」様の発表によると、定員80名の施設で105時間(1ヶ月)も削減できたとのことです。
大きな導入効果があったと言えますね。
ここからは具体的な例をもってお話します。
例えば、あなたが他の職員を探していたとします。
もしインカムがあれば、「◯◯さんどちらにいますか?◯◯さんを見かけた方は応答ください」と話しかけるだけで、本人か本人の場所を知る人が「◯◯さんは事務室にいますよ」と教えてくれます。
これだけでもかなりの時間削減になります。
一方、もしインカムがない場合は、色々な人に対して「◯◯さんどこかで見かけませんでしたか?」と聞いて回ることになります。
それではかなりの時間をロスすることになりますね。
今の例でお話すると、PHS(ピッチ)よりもインカムの方が効果的です。
インカムと比較した場合、PHSのメリットは「電話をかけることができる」ことですが、「1対多数」の連絡ができません。
つまり、PHSでは「◯◯さんどこかで見かけませんでしたか?」の問いかけは1人1人にPHSで電話をかけて確認していくことになります。
それではあまり時間削減になりません。
もちろんPHSには電話をかけられるというメリットがあるので、どちらがいいとは言えませんが、インカムは「1対多数」の効果が発揮されるため、介護施設に向いていると言えます。
(PHSは各メーカーが次々と事業撤退しているため、時代の流れ的にPHSはなくなっていきます。)
インカムを導入することは時間の削減になります。
その削減できた時間は利用者へ充てることができます。
介護ソフトや介護ロボット(インカム)でICT化をするということは、利用者へのケアを充実させるためでもあります。
また、利用者から目を離す時間を減らすことで事故を未然に防ぐことに繋がります。
利用者満足度があがれば、施設への評判も高まり、運営にも良い影響を及ぼします。
業務効率を考えることは、全てに繋がっているといっても過言ではないでしょう。
「インカムを導入したことで一日の歩数が半分になった」と介護士から聞きました。
敬愛園様が105時間も削減したことを考えると、その話には納得できますね。
その介護士のように1日2万〜3万歩も歩けば体力の消費は大きく、職員の体には大きな負担となります。
「介護職は体力勝負」とも言われますが、職員の負担を減らしてあげることは職員満足度にも繋がります。
例えば、それは介護職員の腰痛を防ぐ目的で介護ロボットスーツを導入している施設も増えてきました。
この介護業界では「介護離職」も問題になっていますので、職員の満足度を高めることは非常に大切なことと言えます。
ここまではインカムを導入することでのメリットだけをあげてきましたが、デメリットもいくつかありますのでいくつかご紹介します。
インカムを導入するメリットは「1対多数」で情報発信ができることですが、積極的に会話に参加しない職員もいます。
例えば、あなたが「◯◯さんを見かけた人は教えてください」と発信したとします。
これはあなた1人が多数の職員に発信した情報ですが、職員の中には「他の人が答えてくれるから大丈夫だろう」と考え、結局誰も反応しないということもあります。
積極的に会話に参加する職員だけではなく、そのような職員がいることも想定しておく必要があります。
PHSのように「1対1」の場合はそのような心配はありませんが、「1対多数」の場合には起こりうる問題ですね。
よく聞くのが「イヤホンで耳が痛くなる」という声です。
前提として、インカムを使う際にはイヤホンは必須です。
イヤホンをつけないと、インカムで会話している内容が利用者にもダダ漏れだからです。
そのため、イヤホンは常に耳につけっぱなしの状態ですが、できるだけ耳に負担がないイヤホンを選んであげることも大切ですね。
インカムを導入した施設の職員から「リーダーはかえって仕事が増えた」という声も上がってきました。
インカムを使うことで職員間のコミュニケーションが円滑になったものの、リーダークラスは「リーダー、こんな時どうすればいいですか?」など質問がガンガン飛んで来るそうです。
これもリーダーの仕事、といえばそれまでですが、リーダーの負担が増えた分を考慮して人員配置や人事評価も考える必要がありそうですね。
とはいえ、職員間のコミュニケーションが活発になることはいいことです。
中には「新人職員の離職率が下がった」という導入効果も聞いていますので、それもインカム導入のメリットかもしれませんね。
インカムを導入するためには当然コストがかかります。
費用対効果(コストパフォーマンス)が重要だと思いますが、極力コストを抑えたいという想いは全施設共通だと思います。
コストの目安は1台10,000円〜30,000円と幅は広いです。
今までPHSなどを使用していなかった施設にとっては、純粋にコスト増となります。
しかし、業務改善のためにツールを導入するためにはどうしてもコストは発生します。
コストとメリットを照らし合わせてみましょう。
インカムには様々な種類がありますが、軽さを売りにしているもの、耐久性を売りにしているもの、手軽さを売りにしているものなど様々です。
数あるインカムの中から厳選したものをご紹介させていただきます。
インカムと言えば「モトローラ」はかなり有名ですね。
今回おすすめするのは「CL08」という機種です。
※モトローラ公式サイトから引用
電池で動きますが、省電力なのが特徴で約30〜40時間は持ちます。
20時間以下でバッテリーが切れるインカムも珍しくないので、その点は安心ですね。
また、小型で軽量なのは介護員にとって嬉しい機種だと思います。
JBVケンウッドの「UBZ-M31」というインカムです。
※JBVケンウッドから引用
省電力ではあるものの、20時間〜30時間の電池持ちなので、モトローラには少し劣ります。
しかし、最大の特徴が防水であるということです。
介護施設では入浴介助など水に濡れるリスクがあるため、その心配をしなくてもいいのは大きなメリットですね。
2022年12月23日追記
UBZ-M31は生産が終了し、UBZ-M31はセルフィール抗菌・抗ウイルス加工をしたうえで型番がUBZ-M31Eに変わりました。
人手不足の部分は、ITツールで補うといった動きが進んでいます。
限られた人員で業務を回し、質を確保するためには、無駄を徹底的に省くことがとても大切です。
その点でインカムは大きく貢献してくれることでしょう。
また、インカム以外のITツールには「見守りシステム」や「介護ソフト」など様々なりますが、介護のコミミはITツールの口コミや比較ができるサイトですので、業務改善のためにも是非ご覧ください。
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