【2026年】訪問介護等サービス提供体制確保支援事業補助金の実施状況と活用法

介護施設の経営・運営改善

【2026年】訪問介護等サービス提供体制確保支援事業補助金の実施状況と活用法

令和8年度(2026年度)も継続実施されている、訪問介護等サービス提供体制確保支援事業についての自治体別の補助金実施状況や、補助金の概要について解説します。

訪問介護の人材確保と経営安定化を進めるための国の支援の一環として、令和7年度補正予算に基づく「医療・介護等支援パッケージ」が示され、そのなかで本制度は④訪問介護等サービス提供体制確保支援事業として位置づけられています。パッケージ全体の枠組みや他の支援策との関係は、医療・介護等支援パッケージとは?(令和7年度補正で実施)の記事で整理しています。

この補助金は、訪問介護事業所を運営する法人または個人事業主が対象で、都道府県または市町村(政令市・中核市等)が実施主体となります。まずは、運営地域の都道府県や市町村の介護保険担当課の公式サイトで最新の実施状況を確認することが重要です。

記事の後半では、訪問介護事業所の収益を改善するための補助金活用方法も紹介しているので、ぜひ最後までお読みください。

※訪問介護以外のサービスを含む全事業所向けには、パッケージの②サービス継続支援事業として、燃料費・光熱費・防災備蓄等に特化した補助金も実施されています。都道府県別の受付状況は、介護事業所等のサービス継続支援事業の記事で確認できます。

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都道府県・市町村別の補助金実施状況

令和8年度の実施状況

以下は、令和8年4月17日時点で介護のコミミ編集部が各自治体の公式ページで確認できた、令和8年度の訪問介護等サービス提供体制確保支援事業補助金の実施状況です。

都道府県 市町村 受付状況・期限 参照元リンク
北海道 函館市 令和8年第1回市議会定例会提出の福祉関係資料(PDF)に、訪問介護等サービス提供体制確保支援事業費として10,862千円を計上 函館市 定例会提出福祉関係資料(PDF)
岩手県 令和8年4月1日から受付開始、予算上限に達し次第終了 岩手県公式サイト
秋田県 事業計画の提出期限は令和8年3月27日まで(4月17日時点では募集終了と表示) 秋田県公式サイト
埼玉県 令和8年度当初予算の予算見積調書・事業内訳書(部局別)で本事業費の計上を確認 埼玉県 令和8年度当初予算(調書一括公開)
埼玉県 さいたま市 令和8年4月1日~12月28日、補助対象期間は交付決定日~令和9年1月31日 さいたま市公式サイト
千葉県 同行支援の交付申請・協働化の事前協議ともに令和8年5月31日必着(種目により手続が異なる) 千葉県公式サイト(令和8年度分)
神奈川県 令和8年3月27日付お知らせで、県内(政令市等を除く)向けに事前着手届の受付開始。4~6月着手予定分が対象。予算超過時は受付終了の可能性あり 神奈川県公式サイト
神奈川県 横浜市 申請期間は令和8年4月30日~12月28日(令和8年度事業として掲載) 横浜市公式サイト(令和8年度)
富山県 令和8年10月30日必着 富山県公式サイト
福井県 募集期間は令和8年4月9日~5月29日(人材確保・経営改善に加え地域の体制づくり支援も案内) 福井県公式サイト
岐阜県 令和8年度当初予算の公表資料において「訪問介護等サービス提供体制確保支援事業費補助金」を確認 岐阜県 令和8年度当初予算(財政課)
滋賀県 令和8年度当初予算案の公表資料で本事業を確認。小規模法人の協働化・大規模化を対象とする補助の要綱は別ページを参照 滋賀県 令和8年度当初予算案の概要
大阪府 吹田市 事前交付申請書の提出期限は令和8年5月11日、交付申請は令和8年7月31日まで。補助対象期間は令和8年4月1日~令和9年1月31日 吹田市公式サイト
徳島県 「訪問介護等サービス提供体制確保支援費補助金」として制度・交付要綱を案内(中山間地域等の事業所向け) 徳島県公式サイト
宮崎県 令和8年度当初予算案の重点事業一覧(PDF)に、訪問介護等サービス提供体制確保支援事業として6,536千円を記載 宮崎県 令和8年度当初予算案 各部局の主な新規・重点事業(PDF)
鹿児島県 令和8年度当初予算(案)の説明資料に、訪問介護等サービス提供体制確保支援事業として7百万円(経験年数の短いヘルパーへの同行・技術指導)を記載 鹿児島県 令和8年度当初予算(案)説明資料(PDF)

※本表のリンク先は、2026年4月に編集部がHTTPステータスおよび本文・PDFの記載内容を照合した一次情報です。金額・期限は改定される場合があるため、申請・手続の前に必ず各公式サイトの最新版をご確認ください。

※「当初予算で事業費を計上確認」とある自治体は、令和8年度に実施予定として予算化されていることを編集部が確認したもので、具体的な申請受付期間等は今後公開される可能性があります。最新情報は各自治体の公式サイトでご確認ください。

令和7年度の実施状況(参考)

以下は、令和7年度に実施された訪問介護等サービス提供体制確保支援事業補助金の実施状況です。令和8年度の実施については上記の最新情報をご確認ください。

※掲載は一部の自治体に限られます。お住まいの地域で実施されているかどうかは、必ず所在地の都道府県または市町村の公式Webページでご確認ください。

都道府県 市町村 受付終了日 参照元リンク
北海道 函館市 ※期限明示なし:予算内で受付中 函館市市政ポータルサイト
北海道 札幌市 令和7年9月5日 札幌市公式サイト
青森県 令和7年9月30日 青森県公式ページ
岩手県 令和7年8月29日 岩手県公式サイト
宮城県 令和7年9月10日 宮城県公式サイト
埼玉県 令和7年9月30日 埼玉県公式サイト
埼玉県 さいたま市 受付期限設定なし(予算上限に達し次第終了) さいたま市公式ページ
埼玉県 川越市 令和7年10月31日 川越市公式サイト
神奈川県 川崎市 令和7年9月30日 川崎市公式サイト
神奈川県 横浜市 令和7年9月30日 横浜市公式サイト
神奈川県 横須賀市 令和7年8月29日 横須賀市 要綱PDF
神奈川県 相模原市 令和7年9月30日 相模原市公式サイト
富山県 令和7年12月19日 富山県公式ページ
山梨県 令和7年9月30日 山梨県公式ページ
岐阜県 令和7年9月30日 岐阜県公式サイト
愛知県 令和7年9月19日 愛知県公式サイト
京都府 令和7年9月5日 京都府公式サイト

※実施状況は随時変わるため、最新の情報は自治体のWebページによる掲載をご確認ください。受付期限が過去の日付となっている行は、令和7年度の情報として参考掲載しています。令和8年度の実施については各自治体の公式発表をお待ちください。

自分の地域で実施されているか確認するには

上記の表に掲載されていない地域にお住まいの方、または最新の実施状況を確認したい方は、以下の手順で確認できます。

  • 都道府県のサイトを確認:都道府県名と「訪問介護 補助金」または「訪問介護等サービス提供体制確保支援事業」で検索し、介護保険・高齢福祉担当部署のページを探す
  • 政令市・中核市の場合:市の介護保険担当課が独自に実施している場合があるため、市のサイトも併せて確認する
  • 直接問い合わせ:Webに情報がない場合は、所在地の都道府県または市町村の介護保険担当課に電話で問い合わせる

実施主体や対象種目は自治体ごとに異なるため、申請を検討する際は必ず公式の実施要綱や募集要項を確認しましょう。

訪問介護等サービス提供体制確保支援事業とは

厚生労働省が支援する、訪問介護サービスの人材確保と経営安定化を目的とした補助金です。

令和6年12月17日付で「訪問介護等サービス提供体制確保支援事業実施要綱」を制定し、令和7年度より各自治体が主体となって実施を開始しました。令和8年度も継続実施されており、各自治体が地域の実情に応じて種目を選択して補助を行っています。

参考:厚生労働省『訪問介護の提供体制の確保』および『訪問介護等サービス提供体制確保支援事業実施要綱』(PDF)

補助金の目的と背景

訪問介護や定期巡回・随時対応型訪問介護看護、夜間対応型訪問介護といった在宅介護サービスは、高齢化社会において重要な役割を果たしている一方、これらのサービス分野では深刻な人材不足が課題となっており、サービス提供体制の維持・強化が求められています。

そのため補助金を通じて、人材確保体制の構築や事業所の経営改善を地域の特性や事業所規模に応じて支援し、必要な在宅介護サービスの提供体制を確保することを目的としています。

補助金の種目と具体的な支援内容・補助額

補助金は大きく「人材確保体制構築支援事業」と「経営改善支援事業」に分かれており、それぞれ種目ごとに支援内容や補助額が異なります。

区分 種目 支援内容 補助額
人材確保
体制構築
支援事業
研修体制の構築の支援 事業所が研修計画を作成し、介護職員の資質向上・定着促進を図る取組 1事業所当たり10万円
中山間地域等・離島等地域における採用活動の支援 中山間・離島地域の事業所が地域外求職者向け採用活動を行う際の費用 1事業所当たり30万円
経験年数が短いホームヘルパー等への同行支援 ベテランヘルパーが新人ヘルパーに訪問介護技術を指導する取組 中山間地域等
30分未満:3,500円/回
30分以上:5,000円/回

そのほか
30分未満:2,500円/回
30分以上:4,000円/回
その他人材確保体制構築に必要な支援 人材確保体制構築に資するその他の取組(実施主体が認めたもの) 自治体が必要と認める額
経営改善
支援事業
経営改善の支援 コンサルタントを契約し事業所の経営基盤強化・改善を支援 自治体派遣:30万円, 事業所実施:40万円
登録ヘルパー等の常勤化の促進の支援 登録ヘルパーの常勤化を促進するための賃金差額補助 常勤化するヘルパー1人につき10万円/月(3か月まで)
小規模法人等の協働化・大規模化の取組の支援 複数法人が協力し人材育成や経営改善を図る取組 要件(エ)含む:200万円, 含まない:150万円
介護人材・利用者確保のための広報活動に関する支援 介護人材や利用者確保のための広報活動(HP開設・改修等)。 1事業所当たり30万円
その他経営改善に必要な支援 経営安定化に資するその他の取組(実施主体が認めたもの) 自治体が必要と認める額

なお、自治体ごとに採用している種目が異なり、必ずしもすべての種目が採用されているわけではない点に注意しましょう。

よくある質問

申請時期はいつですか

申請受付期間は自治体ごとに異なります。多くの自治体では年度前半(4月〜9月頃)に募集を行い、予算上限に達し次第終了となる場合があります。所在地の自治体公式サイトで最新のスケジュールを確認してください。

対象となる事業所の要件は

訪問介護事業所、定期巡回・随時対応型訪問介護看護事業所、夜間対応型訪問介護事業所が基本的な対象です。自治体によっては事業所の規模や所在地(中山間地域等)による要件が設定されている場合があります。

他の補助金と併用できますか

同一の経費に対して国の他の補助金と重複して受給することは原則できません。ただし、異なる使途であれば併用可能な場合があります。詳細は実施主体である自治体の要綱や担当課にご確認ください。

収益を改善するための補助金の活用方法

補助金は臨時収入というわけではなく、あくまで目的が定められた支援金です。そのため、補助金を受給したからといって、それだけで事業所の収益が改善するというわけではありませんが、補助金をうまく活用することで経営を大きく改善できる可能性があるので、効果的な活用法を提案します。

eラーニングを導入して研修実施の負担を軽減する

訪問介護等サービス提供体制確保支援事業補助金の種目の1つである「研修体制の構築の支援」を受給し、研修体制の構築を実現できれば、要件を満たすことで新たな加算、もしくは上位の加算を取得できる可能性があります。

訪問介護の特定事業所加算介護職員等処遇改善加算の算定要件には、それぞれ「研修体制の整備」が定められています。

特定事業所加算も介護職員等処遇改善加算も、上位の加算であれば訪問介護の場合、20%以上の加算率となっているため、補助金という一時的な支援金を継続的な加算収入に転換できる可能性があります。

なお、研修体制をこれから整備するのであればeラーニングの導入がおすすめです。

eラーニングの導入は、

  • 研修の準備の負担がなくなる
  • 職員の好きな時間に研修を受講できる
  • システムが自動的に研修の実施状況や進捗を管理してくれる

などといったメリットがあるため、忙しくて人手不足の事業所でも研修体制を構築しやすい環境を整えられます。

介護のコミミの以下の記事では、無料で始められるおすすめのeラーニングサービスを紹介しているので、ぜひ導入検討にお役立てください。

せっかくの補助金なので、これを機にeラーニングを導入し、業務負荷の軽減と加算の取得を同時に実現しましょう。

加算を算定するための要件整備に活用する

訪問介護の特定事業所加算は上位の区分であれば20%以上の加算率となっているため、補助金という一時的な支援金を継続的な加算収入に転換できる可能性があります。

特定事業加算といえば、体制要件を満たすための運用ハードルが高いと感じている方も多いかもしれませんが、この負担を劇的に軽減するサービス「コミミのチーム」を補助金活用して導入できる自治体もあるため、これを機に導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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コンサルタントに経営改善の支援を依頼する

経営コンサルタントは報酬が高額なイメージがあり敷居が高く感じられるかもしれませんが、「経営改善の支援」種目を活用することで費用負担を軽減できます。

介護の経営に精通したコンサルタントに依頼することで、

  • 事業所の経営・業務上の課題が明確になる
  • 課題への対策が明確になる
  • 対策の実行が持続的になる

といった効果が期待でき、慢性的な人手不足や経営難の改善につながる可能性があります。

ちなみに、介護のコミミでも業務改善に関するご相談を無料で承っているので、いきなりコンサルタントに依頼するのはハードルが高い、という方はお気軽にお問い合わせください。

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まとめ

訪問介護等サービス提供体制確保支援事業は、人材確保と経営安定化を目的とした補助金制度です。自治体ごとに実施種目や申請期間が異なるため、必ずお住まいの地域の都道府県または市町村の公式サイトで最新情報をご確認ください。

補助金を活用して研修体制を構築し加算取得につなげる、またはコンサルタントによる経営改善支援を受けるなど、事業所の課題に応じた活用方法を検討しましょう。

関連記事もあわせてご参照ください。

特定事業所加算の取得・維持って大変? より少ない負担とコストで対策する方法があります!

特定事業所加算の取得や維持のために要件を満たすにあたって、サ責や職員の業務負担が増えてしまいそうで不安ですよね。
そこで介護のコミミでは「コミミのチーム」というサービスを通じて、特定事業所加算の取得や維持のために必要な業務負担を劇的に軽減を実現します。
少ない負担やコストで特定事業所加算を算定できれば、事業所の収益改善やサービスの質向上に繋がるはずなので、ぜひ「コミミのチーム」を導入しましょう!

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この記事の筆者・監修者

  • 伊藤証

    伊藤証

    「介護のコミミ」を運営する株式会社Giver Linkの執行役員CTO。介護のコミミの開発・運用を全般的に統括する傍ら、介護施設から行政まで多岐にわたる業界関係者にインタビュー活動を行う。スマート介護士Expert保有。

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