給食・配食サービスの選び方
※画像はイメージです。
クックチルって結局どの業者が良いんだろうな。
何を基準にして選ぶと良いんだろう。
このようにお悩みの方はいませんか?
介護施設や病院など、大規模な施設で食事提供を行う際、効率的で安全な食事管理が求められます。
その中で注目されているのが「クックチルシステム」です。
しかし、導入にあたってはどの業者を選ぶかが重要なポイントとなります。
この記事では、クックチル業者を選ぶ際のポイントや全国または地方に特化したおすすめ業者10選を徹底比較します。
クックチル導入を検討している方にとって、この記事が適切な業者選びの参考になれば幸いです。
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介護のコミミ給食配食サービスはこちらクックチルについて徹底解説した記事もあるよ!
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全国に営業所のあるクックチル業者は、安定した食事提供を可能とするポテンシャルがある点が強みです。
業者にもよりますが例えば、自然災害や感染症などのトラブルにより、最寄りの営業所からの完調品の配送が一時的に困難になった場合、別の営業所から配送を行うことも可能です。
また、全国展開を可能としている会社の規模ならば、潤沢なリソース状況から入居者数の多い介護福祉事業所からの大規模発注も可能とします。
では早速ですが、全国で展開されているクックチル対応業者の中から、特におすすめの6社をご紹介します。
それぞれの業者が提供するサービスや特徴を比較し、施設に合った業者選びをお手伝いします。
※紹介するサービス内容は2024年10月29日時点です。
ナリコマエンタープライズは、介護施設向けに365日日替わりのクックチルサービスである「すこやか」を提供しています。
また、厨房業務に関するコンサルティングや、クックチル導入後もアドバイザーが継続的にサポートを行っています。
禁止食(アレルギー食)があれば、禁止食(アレルギー食)があれば、別献立の対応もしています。
対応エリア | 全国(北海道・沖縄を除く) | |
価格(税抜) | 要問合せ | |
単品注文 |
要問合せ | |
行事食 | ◯ | |
基本対応食事形態 | ソフト・やわらか | ◯ |
ミキサー・ペースト | ◯ | |
ゼリー・ムース | ◯ | |
きざみ | 要問合せ | |
禁止食 | 要問合せ |
※業者によって、「ミキサー」と「ペースト」の定義が異なるため、同一の表記としています。「ゼリー」と「ムース」も同様です。
※基本的に禁止食は個別対応になるため、要相談になります。
ナリコマについて徹底解説した記事もあるよ!
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クックデリ株式会社は、高齢者施設向けに完全調理済みの冷凍食品を提供しており、食べる楽しさと健康を両立させた献立が特徴です。
プロの料理人が監修し、管理栄養士が栄養バランスを厳密に調整した安心で安全な食事を、季節感を取り入れた献立で提供しています。
「クックデリ」の強みは、美味しさと栄養価の両立に加え、普通食やミキサー食、ソフト食など、さまざまな食事形態に対応できる点です。
これにより、利用者一人ひとりに合った最適な食事を提供しています。
また、冷凍食品でありながら手作りの温かさを感じさせる料理が、毎回変わらない美味しさで楽しめることも魅力です。
対応エリア | 全国(一部離島を除く) | |
価格(税抜) | 1日690円~ | |
単品注文 |
◯ | |
行事食 | ◯ | |
基本対応食事形態 | ソフト・やわらか | ◯ |
ミキサー・ペースト | ◯ | |
ゼリー・ムース | 要問合せ | |
きざみ | 要問合せ | |
禁止食 | 要問合せ |
※業者によって、「ミキサー」と「ペースト」の定義が異なるため、同一の表記としています。「ゼリー」と「ムース」も同様です。
※基本的に禁止食は個別対応になるため、要相談になります。
株式会社STIフードホールディングスが提供する「RAKUSYOKU(ラクショク)」は、高齢者施設向けの配食サービスで、食材の品質や調理工程にこだわり、手作りの温もりを感じられる安心・安全な食事を届けています。
「ラクショク」の特徴は、栄養バランスに優れたメニューの提供、選べる多様なメニュー構成、そして簡単に導入できる点です。
朝食、昼食、夕食にそれぞれ対応した豊富なメニューが揃っており、利用者の満足度を高める工夫が随所に見られます。
また、5名から利用可能な上、朝食のみ利用したい場合も対応可能なため、少人数の施設にも使いやすいサービスです。
この結果、介護施設のスタッフの負担を軽減することにも寄与しています。
対応エリア | 全国(一部離島は配送条件が異なる) | |
価格(税抜) |
朝170円~ 昼320円~ 夕320円~ 1日3食合計810円~ |
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単品注文 |
◯ | |
行事食 |
要問合せ | |
基本対応食事形態 | ソフト・やわらか | 要問合せ |
ミキサー・ペースト | 要問合せ | |
ゼリー・ムース | ◯ | |
きざみ | 要問合せ | |
禁止食 | 要問合せ |
※業者によって、「ミキサー」と「ペースト」の定義が異なるため、同一の表記としています。「ゼリー」と「ムース」も同様です。
※基本的に禁止食は個別対応になるため、要相談になります。
ミールケアサービスは、開設時の少人数から100名以上の大規模事業所まで、幅広い施設に対応しています。
また、1食からの配送も可能な上、手作りによる治療食(糖尿食・腎臓食・減塩食)も同様に1食から受け付けています。
一般的なクックチル業者は、5名や10名以上の注文から受付など、条件が設けられている場合が多いですが、ミールケアサービスが提供しているクックチルサービスは少人数から多人数まで対応している点が大きな強みと言えます。
対応エリア | 全国(沖縄・離島を除く) | |
価格 | 要問合せ | |
単品注文 |
◯ | |
行事食 |
◯ | |
基本対応食事形態 | ソフト・やわらか | 要問合せ |
ミキサー・ペースト | ◯ | |
ゼリー・ムース | ◯ | |
きざみ | 要問合せ | |
禁止食 | 要問合せ |
※業者によって、「ミキサー」と「ペースト」の定義が異なるため、同一の表記としています。「ゼリー」と「ムース」も同様です。
※基本的に禁止食は個別対応になるため、要相談になります。
ダスキンヘルスケアは、医療機関や介護施設向けにクックチル対応の食事サービスを展開しています。
ダスキンヘルスケアのクックチルサービスは、お客様満足度90%、朝食準備約20%削減という実績があり、高品質なサービスであることが分かります。
「菜食膳」は、365日日替わりメニューを提供しており条件次第になりますが、単品対応も可能です。
「菜食膳」以外にも、「朝めしまえ」という朝食向け冷凍弁当も提供しており、こちらはきざみ食にも対応しています。
対応エリア | 全国 | |
価格(税抜) | 朝151円~ 昼359円~ 夕359円~ 1日3食合計869円~ |
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単品注文 |
△(対応できない場合があります。) | |
行事食 |
◯ | |
基本対応食事形態 | ソフト・やわらか | 要問合せ |
ミキサー・ペースト | ◯ | |
ゼリー・ムース | ◯ | |
きざみ | 要問合せ | |
禁止食 | 要問合せ |
※業者によって、「ミキサー」と「ペースト」の定義が異なるため、同一の表記としています。「ゼリー」と「ムース」も同様です。
※基本的に禁止食は個別対応になるため、要相談になります。
シルバーライフは、高齢者施設向けのクックチルサービスを展開しており、特に「こだわりシェフ」の名の通り、献立や味付けをシェフが監修しており、食材の質や味にこだわった食事を提供しています。
クックチルでの食事提供に必要な、最大24万円相当の設備を無料レンタルしています。
施設を立ち上げたばかりの施設にとって、嬉しいサービスです。
対応エリア | 全国 | |
価格(税抜) | 朝食220円~ 昼食320円~ 夕食320円~ 1日合計860円~ |
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単品注文 |
◯ | |
行事食 |
◯ | |
基本対応食事形態 | ソフト・やわらか | 要問合せ |
ミキサー・ペースト | 要問合せ | |
ゼリー・ムース | ◯ | |
きざみ | 要問合せ | |
禁止食 | 要問合せ |
※業者によって、「ミキサー」と「ペースト」の定義が異なるため、同一の表記としています。「ゼリー」と「ムース」も同様です。
※基本的に禁止食は個別対応になるため、要相談になります。
名鉄協商が提供している「おたっしゃごぜん」は、「おたっしゃフリーズ」「おたっしゃチルド」「おたっしゃクック」の3つのクックチルサービスを展開しています。
それぞれのクックチルサービスの特徴が異なり、「おたっしゃフリーズ」は単品注文が可能なスタンダードなサービスで、「おたっしゃチルド」は刻み・ミキサーにも対応可能なプランです。
「おたっしゃクック」は、東海エリアの地元素材・味付けにこだわった食事を提供しています。
このように事業所の状況に合わせてさまざまなプランを展開しており、最適なプランを選択することができます。
対応エリア | 全国(一部離島を除く) | |
価格(税抜) | 朝190円~ 昼300円~ 夕300円~ 1日合計790円~(30名以上利用の場合) |
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単品注文 |
◯ | |
行事食 |
◯ | |
基本対応食事形態 | ソフト・やわらか | ◯ |
ミキサー・ペースト | ◯ | |
ゼリー・ムース | ◯ | |
きざみ | ◯ | |
禁止食 | 要問合せ |
地方でサービスを展開するクックチル対応業者の中から、特におすすめの4社をピックアップしました。
全国に対応していないということは、営業所数が限られ、事業規模としても全国に対応している業者よりも小さい傾向にあります。
しかしながら、事業規模が小さいからこそ機動力があり、特定の地域で好まれる味付けに対応するなど、表には出していないサービスでも、顧客のニッチなニーズにも柔軟に応えられるポテンシャルを秘めています。
※紹介するサービス内容は2024年10月29日時点です。
シップヘルスケアフードサービスが提供している「ドリームキッチン」は、5名以上から1名単位で発注も可能な小規模事業所にも向いているクックチルサービスです。
更にここに嬉しいポイントとして、送料無料な点や1日あたりの食費も比較的安い点があげられます。
基本的に主食はクックチルに対応しておらず、汁物も業者によって対応していないところもあり、自施設で準備する必要があります。
しかし「ドリームキッチン」ならば単品対応しているため、厨房で発生する業務を最小限にすることが可能です。
対応エリア | 東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、奈良、京都、福岡、宮城 | |
価格(税抜) | 朝180円~ 昼300円~ 夕300円~ 1日合計780円~ |
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単品注文 |
◯ | |
行事食 |
◯ | |
基本対応食事形態 | ソフト・やわらか | 要問合せ |
ミキサー・ペースト | 要問合せ | |
ゼリー・ムース | ◯ | |
きざみ | 要問合せ | |
禁止食 | 要問合せ |
※業者によって、「ミキサー」と「ペースト」の定義が異なるため、同一の表記としています。「ゼリー」と「ムース」も同様です。
※基本的に禁止食は個別対応になるため、要相談になります。
「介護給食ミールズ」を営む入船グループでは、創業100年の歴史を誇り、給食事業、外食事業を展開してきたため、実績の中で培った味や品質などのノウハウがミールズに詰め込まれています。
また、あくまで1例ですが、ミールズのクックチルを導入することで、約98万円の削減実績があります。
ミールズのクックチル導入により、安心・安全な食事提供を可能としつつ経費削減も実現します。
対応エリア | 関西全域 | |
価格(税抜) | 朝260円~ 昼400円~ 夕400円~ 1日合計1060円~ |
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単品注文 |
要問合せ | |
行事食 |
◯ | |
基本対応食事形態 | ソフト・やわらか | ◯ |
ミキサー・ペースト | ◯ | |
ゼリー・ムース | 要問合せ | |
きざみ | 要問合せ | |
禁止食 | 要問合せ |
※業者によって、「ミキサー」と「ペースト」の定義が異なるため、同一の表記としています。「ゼリー」と「ムース」も同様です。
※基本的に禁止食は個別対応になるため、要相談になります。
サンコー食品は、東京・さいたま・千葉・茨城(一部地域を除く)の一都四県で提供しています。
自社便での提供で配送料が無料な上、メニューによっては急な人数変更やキャンセルの対応も可能です。
また、昼食のみや夕食のみなど、施設の都合に合わせて利用可能です。
対応エリア | 千葉県・神奈川県・東京都・埼玉・茨城<一部地域で指定あり> | |
価格 | 要問合せ | |
単品注文 |
要問合せ | |
行事食 |
◯ | |
基本対応食事形態 | ソフト・やわらか | ◯ |
ミキサー・ペースト | ◯ | |
ゼリー・ムース | ◯ | |
きざみ | 要問合せ | |
禁止食 | 要問合せ |
※業者によって、「ミキサー」と「ペースト」の定義が異なるため、同一の表記としています。「ゼリー」と「ムース」も同様です。
※基本的に禁止食は個別対応になるため、要相談になります。
クックチル業者を選ぶ際には、以下のポイントを確認しておくことが重要です。
業者ごとに特徴が異なるため、自施設に最適なサービスを見極めましょう。
一部の業者では、単品での注文が可能な場合があります。
一番手間がかかる主菜のみをクックチルにし、他の副菜などは現地調理にすることで、時間削減と、味の両立が可能です。
また、基本的にクックチルにはごはんなどの主食が含まれておらず、業者によっては汁物も含まれていません。
単品対応している業者の中には、主食や汁物を単品対応している場合があるため、献立のすべての料理をクックチルにすることも可能です。
単品対応ができる業者を選ぶことで、状況に合わせてさまざまな選択肢を得ることができるでしょう。
業者によっては、特定の地域のみ配送対応している場合があります。
クックチルサービスを導入する際は、必ず自施設が配送エリア内であることを確認してください。
施設によっては、アレルギーや宗教的理由から禁止されている食材がある場合があります。
業者がそのような禁止食に対応しているか、また病院食や療養食に柔軟に対応できるかも確認しておくべきです。
季節の行事やイベント時には特別なメニューが求められることが多いです。
行事食の提供が可能かどうかも、クックチル業者を選ぶ際の重要なポイントです。
ここでクックチルについておさらいです。
クックチルとは、調理後の食品を急速に冷却し、食材の栄養価や風味を損なわずにチルドの状態で保存する調理方法です。
この方法により、大量の食事を効率的に準備し、食事提供のタイミングで再加熱して提供することが可能です。
特に介護施設や病院など、大人数に対して安全かつ効率的に食事を提供する場面で重宝されています。
クックチルの工程で製造された製品は、「完全調理済み冷凍食品」、略して「完調品」と呼ばれます。
クックチルとよく比較される調理方法は3つあり、他に「ニュークックチル」「クックサーブ」「クックフリーズ」があります。
クックチルは食材を加熱調理後30分以内に冷水または冷風により急速冷却(90分以内に中心温度3℃以下まで)を行い、3℃以下の冷蔵により保存・運搬し、提供時に再加熱(中心温度75度以上で1分間以上)する方法で、
調理後急速冷却し保存する工程は「ニュークックチル」も同じです。
クックチルとニュークックチルの違いは、盛り付けを行うタイミングと、再加熱方法の違いです。
クックチルの場合は、流水解凍または湯煎での再加熱を行った上で、盛り付けを行います。
大規模事業所など提供する食事数が多い場合は、この盛り付けを行っている間に最初に盛り付けを行った食事が冷めてしまいます。
また、食事提供時に盛り付けに時間を要してしまうため、厨房業務の効率性が落ちてしまいがちです。
更に、再加熱を行った温かい状態の食事を放置することで、食中毒などのリスクも上がってしまいます。
一方でニュークックチルの場合は、チルド状態の食事を事前に盛り付けし、専用の再加熱カートを用いて大量の食事を一度に再加熱できます。
この再加熱カートは主に以下の機能があり、スムーズに温かい食事を一度に提供することが可能となります。
再加熱カートには冷蔵機能も備えているため、完調品をチルドのまま長時間保存しておくことも可能な上、タイマーをセットしておくことで盛り付けをしておいた完調品を一度に再加熱が完了し、すぐに食事提供できます。
このため、食中毒のリスクを最小限に抑えた上で、温かい食事をすべての利用者に一度に提供することができるのです。
他にクックチルと比較される調理方法には、現地調理方式の「クックサーブ」や、冷凍保存を行う「クックフリーズ」があります。
クックサーブは、現地施設内で出来立ての料理を提供する従来の調理方法で、クックフリーズは食材を加熱調理後30分以内に急速に冷凍(中心温度を90分以内に-5℃以下、さらに120分以内に-18℃以下まで)して保存し、提供時に再加熱(中心温度75℃以上で1分間以上)する方法です。
クックチル | 加熱調理後30分以内に冷水または冷風により急速冷却(90分以内に中心温度3℃以下まで)を行い、3℃以下の冷蔵により保存・運搬し、提供時に再加熱(中心温度75度以上で1分間以上) |
ニュークックチル | 加熱調理後30分以内に冷水または冷風により急速冷却(90分以内に中心温度3℃以下まで)を行い、3℃以下の冷蔵により保存・運搬し、事前に盛り付けを行い、提供時に再加熱(中心温度75度以上で1分間以上) |
クックサーブ | 従来の現地調理方式 |
クックフリーズ | 加熱調理後30分以内に急速に冷凍(中心温度を90分以内に-5℃以下、さらに120分以内に-18℃以下まで)して保存 |
クックチル(完調品)1食あたりの価格は、主菜のみ、副菜付き、医療食など、メニューの内容や量によって250円~400円と幅があります。
また、食材の質や配送エリア、契約期間なども価格に影響します。
さらに、一部の業者は、食事のグレードを自由に選べるようなプランも提供しています。
そのため、施設の予算や利用者のニーズに合わせて、最適なプランを選ぶことが重要です。
具体的な価格を知りたい場合は、複数の業者に見積もりを依頼し、比較検討することをおすすめします。
クックチルシステムを導入する際の一般的な流れについて解説します。
クックチルシステムは先述した通り、調理した食品を急速冷却しチルド保存する調理工程のことを刺します。
このクックチルシステムを施設に導入しようとすると、調理や急速冷却を行う設備が必要となるため、急速冷却までの工程を業者に委託するのが一般的です。
クックチル業者が製造した製品は完調品(完全調理済み冷凍食品)と呼ばれ、介護施設などはこの完調品を注文し再加熱を行い食事提供するのが一般的な流れになります。
ここでは、提供方式の検討からクックチル業者の選定、完調品導入までの一連の流れを解説します。
まずは、前述した提供方式である「クックチル」「ニュークックチル」「クックサーブ」「クックフリーズ」のうち、どれを施設に導入するか検討します。
検討する際には、現状の課題や優先事項を認識する必要があり、人手不足、食費、食事の質など、施設が抱える課題を明確にした上で、どれが最も解決すべき課題なのか、優先順位を付けましょう。
その上で、課題と現在の施設の運営状況からどの提供方式が最適なのか判断していきます。
例えば、導入費用を抑えたい場合はクックフリーズかクックチル、味を重視したい場合はクックサーブ、導入費用がかかっても味も効率性も重視したい場合はニュークックチルを選択するといった具合です。
課題が明確になり、提供方式をクックチルに決定した場合は、信頼できるクックチル業者を探す流れになります。
業者の選定は、地域対応や価格、サービス内容などを比較検討することがポイントです。
探す手段は大まかに3通りあり、「知り合いに紹介してもらう」「webで探す」「FAXなどのチラシから探す」という探し方があります。
しかし先に述べたように、まずは比較検討することがポイントですので、最初から1社にのみ絞ることは避けてください。
気になる業者が見つかったら、業者または当サイト「介護のコミミ」のような資料一括請求サイトで問い合わせを行い、詳細な情報を取得します。
見積もりを貰ったり、単品対応可能なのか、何食分から注文を受け付けているのか、注文から発送までの期間など、気になった疑問はここで解消します。
この段階で、試食をしたい意思を業者に伝えておくことで、スムーズに試食会を実施することができます。
一般的には、試食会実施にあたって業者が直接施設に赴き、具体的なサービスの紹介を行う手筈になるため、試食サンプルの送付だけを行うことはしません。
業者が試食にあたって施設に訪問する理由は、配送ルートの確認だけでなくクックチル調理を行う正確な手順の説明や、保存場所の確認などを行う必要があるためです。
業者によっては施設に合わせたプランの提案もしてもらえます。
そのため、問い合わせ時には疑問の払拭だけでなく試食会の日程調整まで行えると良いでしょう。
複数の業者を比較し、提供する食事の質やサービスの内容を実際に確認します。
試食会の実施は、重要な決定材料の一つです。
webや広告では、ほとんどの業者は同じようなPRをしているため、最終的に決定づける要素はやはり味の部分です。
しかし味に関しては個人の好みの問題があるため、良し悪しを判断することは難しいです。
そのため、施設内では複数人の職員が試食し感想を聞けるように、試食会の実施をすることが重要です。
クックチルを導入するためには、従来の現場調理と同様に保管場所の確保が必要です。
業者によっては、配送ペースが3日毎、1週間毎など異なるため、配送ペースに応じて保存しておく食品数が増減します。
そのため業者の配送ペースと、入居者数に応じて保管場所を確保しておく必要があります。
業者が決定したら、導入準備に入ります。
必要な設備やクックチル運用マニュアルの整備を進め、スムーズな運営ができるようにします。
説明もなしに突然メニューや味が変化したら、入居者やご家族が施設に対して不信感を感じてしまいます。
そのため、運用開始する前に入居者へクックチルシステムを導入する意図やメリットを説明します。
食事の安全性や栄養面についても丁寧に伝えることが大切です。
施設職員がスムーズに運用できるよう、提供マニュアルを整備します。
調理や再加熱、提供の手順を明確にすることでトラブルを防ぎます。
いよいよクックチルシステムによる食事提供が開始されます。
提供開始後は、定期的に職員からフィードバックを受けながら運用を改善していきます。
クックチルのデメリットの一つに、「味が飽きやすい」という点があげられますので、定期的に利用者から味についてフィードバックを貰うと良いでしょう。
ここからは、クックチル導入にあたってのメリット・デメリットをご紹介していきます。
クックチルは、食品の温度管理を徹底して行うため、食中毒のリスクを大幅に低減します。
特に、施設内での大量調理において衛生管理が重要な場合に適しています。
クックチルは大量調理を前提とした調理方法なため、作業効率が良く食材ロスも少ないため、低コストで調理するこが可能です。
そのため、各クックチル業者は、低コストで完調品を提供することが可能です。
調理後すぐに瞬間冷却し保存しておくため、食事提供時に毎度調理をする必要がなくなり再加熱のみで提供が可能となるため、最低限の人員で厨房を回すことができます。
クックチル方式では、再加熱時にも品質が保たれるため、食事の仕上がりが均一になります。
調理者によるばらつきが少なく、常に一定の品質を維持できます。
クックチルシステムは、施設における食事提供加算の対象となる場合があり、介護報酬の加算を受けられる可能性があります。
クックチルを導入する際には、冷蔵・冷凍スペースの確保が必要です。
設備投資が必要となるため、初期コストがかかる点には注意が必要です。
一部の料理やメニューは、クックチル方式では風味や食感が損なわれることがあります。
例えば、唐揚げや天ぷらなどの揚げ物は、冷凍と再加熱を経てサクッとした食感が失われることがあります。
また、クックチル業者に完調品を注文する際は、基本的に主食は対応しておらず、自前で用意する必要があります。
更に、汁物も業者によっては対応していません。
このように一部のメニューにはクックチルに不向きなものがあるため、現地調理を行って補うか、単品対応してくれるクックチル業者を探す必要があります。
クックチルは便利ですが、一部の入居者や職員には「美味しくない」という先入観を持つ人もいます。
一般的に流通している冷凍食品やご家庭の冷凍庫で保存した食品の味のイメージが強く、出来立てと冷凍食品の味のギャップからそのような先入観を持っているのでしょう。
しかし、冷凍食品とクックチルとは保存方法が異なり、クックチルの保存方法はチルド状態での保存になります。
冷凍を行うと、食品の組織や細胞にダメージを与え、食感が損なわれたり、味が薄くなったりするリスクがあるため、美味しくないという先入観が生まれます。
しかしチルドの場合は、食品の組織や細胞にダメージを与えにくい低温での保存なため、味が落ちることなくほぼ出来立ての状態を保ったまま提供することが可能です。
そのため、まずは導入前に試食会を行い、理解を深めることが重要です。
参考:ニチレイ「冷凍の基礎知識」
一度に大量の食事を調理・保管するため、急なメニュー変更やアレルギー対応など、柔軟な対応が難しいことがあります。
また、クックチル業者に完調品を注文する場合は、配送という特性から、食数の追加やキャンセルなどの急な対応ができない場合があります。
クックチル業者を選ぶ際は、単品や禁止食などの対応など、事前に確認する必要があります。
日々のメニューが定期的に繰り返されるため、長期間同じメニューが続くと味に飽きる可能性があります。
バラエティに富んだメニューが提供できる業者を選ぶことが大切です。
クックチルシステムの導入は、介護施設や病院において効率的で安全な食事提供を実現する手段として非常に有効です。
しかし、業者選びは慎重に行う必要があり、施設のニーズに合ったサービスを提供してくれる業者を選ぶことが重要です。
この記事で紹介した全国版・地方版のおすすめクックチル対応業者を参考に、最適な業者を見つけてください。
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