特別療養費とは?算定率や平均収益額を徹底解説!【みんなの加算ランキング】

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特別療養費とは?算定率や平均収益額を徹底解説!【みんなの加算ランキング】

本記事では、特別療養費の算定要件や単位数などについて分かりやすく解説しています。

ちなみに、2024年度の介護報酬改定では、ICTツールの導入が必須もしくは推奨されている加算が多数導入されました。

そこで、業界最大級のメディア「介護のコミミ」では、加算取得に役立つICTツールの選定を無料サポートしていますので、ぜひお気軽にご利用ください ⇒ ICTツールの選定や加算取得の相談はこちら(無料)

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こみたろう

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対象事業所
短期療養/介護老人保健施設/予防短期療養
算定要件の概要(例:短期療養)
厚生労働大臣が定める単位数に10円乗じた額を加算(支給限度額管理の対象外)
算定要件の詳細はこちら
加算の算定に役立つツール
ツール詳細はこちら
※【出展】社保審-介護給付費分科会「第180回(R2.7.20)資料5」に基づいて作成

1.特別療養費とは

特別療養費とは、質の高い介護サービスを提供している事業所を評価する加算のことです。

国が定める条件をクリアし、届け出を行わずに算定が可能になります。

サービス提供体制強化加算には(Ⅰ)~(Ⅲ)の3種類あり、算定要件はサービス種別により異なります。

例えば、加算取得に必要な「職種」や「職種の人数割合」などが異なります。

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こみすけ

特別療養費は収益額が大きく、加算の算定率は高い傾向にあります。算定可能な状況でしたら加算の取得を優先的に検討することをおすすめします。

2.特別療養費の単位数

特別療養費の「単位数」と「平均月額収益」を解説します。

平均月額収益に関しては社会保障審議会の資料を基に算出していますが、未公開の情報に関しては「−」としています。

月額収益の計算方法


(月間)算定単位数合計 ÷ (月間)算定事業所数合計 ×(単価)10円

サービス 区分 単位数 平均月額収益※
訪問入浴 1回につき36単位を加算 ¥56,984
1回につき24単位を加算 ¥42,857
訪問看護
イ・ロ 1回につき6単位を加算 ¥25,187
1月につき50単位を加算 ¥3,291
訪問リハビリ   1回につき6単位を加算

通所介護

Ⅰイ 1回につき18単位を加算
Ⅰロ 1回につき12単位を加算
1回につき6単位を加算

通所リハビリ

Ⅰイ 1回につき18単位を加算
Ⅰロ 1回につき12単位を加算
1回につき6単位を加算

短期入所生活

Ⅰイ 1日につき18単位を加算 ¥62,999
Ⅰロ 1日につき12単位を加算 ¥39,833
1日につき6単位を加算 ¥24,468
1日につき6単位を加算 ¥23,224

短期入所療養

Ⅰイ 1日につき18単位を加算 ¥19,220
Ⅰロ 1日につき12単位を加算 ¥9,315
1日につき6単位を加算 ¥4,310
1日につき6単位を加算 ¥4,684
特定施設 Ⅰイ 1日につき18単位を加算
Ⅰロ 1日につき12単位を加算
1日につき6単位を加算
1日につき6単位を加算
介護福祉施設 Ⅰイ 1日につき18単位を加算
Ⅰロ 1日につき12単位を加算
1日につき6単位を加算
1日につき6単位を加算
介護保険施設 Ⅰイ 1日につき18単位を加算 ¥439,282
Ⅰロ 1日につき12単位を加算 ¥304,609
1日につき6単位を加算 ¥141,154
1日につき6単位を加算 ¥139,061
介護療養施設 Ⅰイ 1日につき18単位を加算 ¥284,524
Ⅰロ 1日につき12単位を加算 ¥159,785
1日につき6単位を加算 ¥70,329
1日につき6単位を加算 ¥159,785
介護医療院 Ⅰイ 1日につき18単位を加算 ¥342,857
Ⅰロ 1日につき12単位を加算 ¥406,000
1日につき6単位を加算 ¥116,207
1日につき6単位を加算 ¥103,333
予防訪問入浴 1回につき36単位を加算
1回につき24単位を加算
予防訪問看護
  1回につき6単位を加算
予防訪問リハ
  1回につき6単位を加算

予防通所リハビリ


Ⅰイ
要支援1 1月につき72単位を加算
要支援2 1月につき144単位を加算
Ⅰロ
要支援1 1月につき48単位を加算
要支援2 1月につき96単位を加算
要支援1 1月につき24単位を加算
要支援2 1月につき48単位を加算

予防短期入所生活

Ⅰイ 1日につき18単位を加算
Ⅰロ 1日につき12単位を加算
1日につき6単位を加算
1日につき6単位を加算

予防短期入所療養

Ⅰイ 1日につき18単位を加算
Ⅰロ 1日につき12単位を加算
1日につき6単位を加算
1日につき6単位を加算

予防特定施設

Ⅰイ 1日につき18単位を加算
Ⅰロ 1日につき12単位を加算
1日につき6単位を加算
1日につき6単位を加算
定期巡回 Ⅰイ 1月につき640単位を加算 ¥182,079
Ⅰロ 1月につき500単位を加算 ¥159,400
1月につき350単位を加算 ¥146,923
1月につき350単位を加算 ¥298,000
夜間訪問 Ⅰイ 1回につき18単位を加算 ¥23,860
Ⅰロ 1回につき12単位を加算 ¥570,000
Ⅱイ 1月につき126単位を加算
Ⅱロ 1月につき84単位を加算
地域密着通所 Ⅰイ 1回につき18単位を加算
Ⅰロ 1回につき12単位を加算
1回につき6単位を加算
1回につき6単位を加算

認知デイ

Ⅰイ 1回につき18単位を加算
Ⅰロ 1回につき12単位を加算
1回につき6単位を加算
小規模多機能(イ) Ⅰイ 1回につき640単位を加算 ¥125,745
Ⅰロ 1回につき500単位を加算 ¥96,872
1月につき350単位を加算 ¥67,343
1月につき350単位を加算 ¥139,061
小規模多機能(ロ) Ⅰイ 1日につき21単位を加算
Ⅰロ 1日につき16単位を加算
1日につき12単位を加算
1日につき12単位を加算
グループホーム Ⅰイ 1日につき18単位を加算 ¥77,378
Ⅰロ 1日につき12単位を加算 ¥54,162
1日につき6単位を加算 ¥28,226
1日につき6単位を加算 ¥27,703
地域密着特定施設 Ⅰイ 1日につき18単位を加算
Ⅰロ 1日につき12単位を加算
1日につき6単位を加算
1日につき6単位を加算
地域密着特養 Ⅰイ 1日につき18単位を加算
Ⅰロ 1日につき12単位を加算
1日につき6単位を加算
1日につき6単位を加算
看護小規模多機能(イ) Ⅰイ 1回につき640単位を加算
Ⅰロ 1回につき500単位を加算
1月につき350単位を加算
1月につき350単位を加算
看護小規模多機能(ロ) Ⅰイ 1日につき21単位を加算
Ⅰロ 1日につき16単位を加算
1日につき12単位を加算
1日につき12単位を加算
予防認知通所介護
Ⅰイ 1日につき18単位を加算
Ⅰロ 1日につき12単位を加算
1日につき6単位を加算
予防小規模多機能(イ) Ⅰイ 1回につき640単位を加算
Ⅰロ 1回につき500単位を加算
1月につき350単位を加算
1月につき350単位を加算
予防小規模多機能(ロ) Ⅰイ 1日につき21単位を加算
Ⅰロ 1日につき16単位を加算
1日につき12単位を加算
1日につき12単位を加算
予防グループホーム Ⅰイ 1日につき18単位を加算
Ⅰロ 1日につき12単位を加算
1日につき6単位を加算
1日につき6単位を加算

※【出展】社保審-介護給付費分科会「第180回(R2.7.20)資料5」に基づいて作成
※現時点で公開されているデータがない場合、「-」と記載しています。

3.サービス提供体制強化加算の算定要件

サービス提供体制強化加算の算定要件を解説します。

訪問入浴/予防訪問入浴の場合

区分 No. 要件
介護従事者ごとに研修計画を作成し、実施または実施予定
サービス提供に関わる会議を定期的に開催
介護職員への健康診断等を定期的に実施
介護職員のうち介護福祉士の割合が40%以上または介護福祉士、実務者研修修了者および介護職員基礎研修課程修了者の割合が60%以上


イの①〜③のいずれにも適合
介護職員のうち介護福祉士の割合が30%以上または介護福祉士、実務者研修修了者および介護職員基礎研修課程修了者の割合が50%以上

訪問看護/予防訪問看護の場合

No. 要件
看護師ごとに研修計画を作成し、実施または実施予定
サービス提供に関わる会議を定期的に開催
看護師への健康診断等を定期的に実施
看護師のうち勤続3年以上の者の割合が30%以上

訪問リハ/予防訪問リハの場合

要件
訪問リハビリテーションを直接提供する理学療法士等のうち、勤続年数3年以上の者が1人以上

通所介護/通所リハ/予防通所リハ/認知通所/予防認知通所の場合

区分 要件
Ⅰイ 介護職員の総数のうち、介護福祉士の割合が50%以上
Ⅰロ
介護職員の総数のうち、介護福祉士の割合が40%以上
サービスを直接提供する職員の総数のうち勤続年数3年以上の者の割合が30%以上

短期入所/短期療養/特定施設/予防短期入所/予防短期療養/グループホーム/地域密着特定の場合

区分 要件
Ⅰイ 介護職員の総数のうち、介護福祉士の割合が60%以上
Ⅰロ

介護職員の総数のうち、介護福祉士の割合が50%以上
看護・介護職員の総数のうち、常勤職員の割合が75%以上
サービスを直接提供する職員総数のうち、勤続年数が3年以上の者の割合が30%以上
留意事項


特定施設の場合、介護と予防を同一施設で一体的に運営する場合、総数は2つのサービスを提供する職員の合計数による

特養/老健/介護療養/介護医療院/地域密着特養の場合

区分 要件
Ⅰイ 介護職員の総数のうち、介護福祉士の割合が60%以上
Ⅰロ
介護職員の総数のうち、介護福祉士の割合が50%以上
看護師・准看護師・介護職員の総数のうち、常勤職員の割合が75%以上
サービスを直接提供する職員総数のうち、勤続年数が3年以上の者の割合が30%以上

定期巡回の場合

区分 要件
Ⅰイ 訪問介護員等の総数のうち、介護福祉士の割合が40%以上または介護福祉士・実務者研修修了者・介護職員基礎研修課程修了者の割合が60%以上
Ⅰロ
訪問介護員等の総数のうち、介護福祉士の割合が30%以上または介護福祉士・実務者研修修了者・介護職員基礎研修課程修了者の割合が50%以上
従業者総数のうち、常勤職員の割合が30%以上
従業者総数のうち、勤続年数3年以上の者の割合が30%以上

夜間対応型訪問介護の場合

区分 要件
Ⅰイ
Ⅱイ
訪問介護員等の総数のうち、介護福祉士の割合が40%以上または介護福祉士・実務者研修修了者・介護職員基礎研修課程修了者の割合が60%以上
Ⅰロ
Ⅱロ
訪問介護員等の総数のうち、介護福祉士の割合が30%以上または介護福祉士・実務者研修修了者・介護職員基礎研修課程修了者の割合が50%以上

地域密着型通所の場合

区分 要件
Ⅰイ 介護職員の総数のうち、介護福祉士の割合が50%以上
Ⅰロ
 介護職員の総数のうち、介護福祉士の割合が40%以上
サービスを提供する職員総数のうち、勤続年数3年以上の者の割合が30%以上
療養通所介護を提供する職員総数のうち、勤続年数3年以上の者の割合が30%以上

小規模多機能/看護小規模多機能/予防グループホームの場合

区分 要件
Ⅰイ 看護師・准看護師を除く従業員のうち、介護福祉士の割合が50%以上
Ⅰロ
看護師・准看護師を除く従業員のうち、介護福祉士の割合が40%以上
従業者のうち、常勤職員の割合が60%以上
従業者のうち、勤続年数3年以上の者の割合が30%以上

4.特別療養費の算定率

特別療養費の算定率と算定事業所数は次の通りです。

以下の数値は社会保障審議会の資料を基に算出していますが、現時点で公開されている情報のみ記載します。

サービス 区分 算定率 算定事業所数※
訪問入浴介護 Ⅰイ 17.81% 315
Ⅰロ 2.77% 49
訪問リハビリテーション   80.10% 3696
訪問看護 37.15% 4390
2.65% 313
通所介護
Ⅰイ 35.1% 8356
Ⅰロ 8.6% 2053
通所リハビリ Ⅰイ 59.4%
Ⅰロ 5.4%
18%

短期入所

Ⅰイ 43.9% 4642
Ⅰロ 14.2% 1499
17.6% 1860
10.9% 1157

短期入所療養

Ⅰイ 68.91%  2589 
Ⅰロ 10.49% 394 
10.99% 413 
6.31% 237

特定施設

Ⅰイ 21.38% – 
Ⅰロ 10.12%  –
18.07%  –
20.22%  –

介護老人保健施設

Ⅰイ 67.33% 2883 
Ⅰロ 10.74% 460 
12.75%  546 
6.47% 277 

介護医療院


Ⅰイ 53.47%  77
Ⅰロ 10.42% 15
20.14% 29

6.25%


介護療養施設

Ⅰイ 32.63% 294 
Ⅰロ 10.32% 93
26.97% 243
21.53% 194 

小規模多機能

Ⅰイ 28.85%  1570 
Ⅰロ 8.05%  438 
19.92% 1084 
9.21% 501 

地域密着通所

Ⅰイ 19.2%  3718 
Ⅰロ 3.7% 724 
13.4% 2608 
0.1% 29 

地域密着特養

Ⅰイ 21.38% – 
Ⅰロ 10.12%  –
18.07%   –
20.22%  –

定期巡回

Ⅰイ 48.51% 457 
Ⅰロ 5.31% 50 
1.38% 13
0.53% 

グループホーム

Ⅰイ 20.1% 2746 
Ⅰロ 9.78% 1336
21.04% 2875 
23.61% 3226 

夜間訪問介護

Ⅰイ 33.53%  57 
Ⅰロ 1.18%
0.59% 1
0%  0

※【出展】社保審-介護給付費分科会「第180回(R2.7.20)資料5」に基づいて作成

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こみたろう

サービス種別によって算定率は大きく異なるね

 

5.特別療養費の取得に役立つツールは「介護ソフト」

特別療養費の取得に役立つICTツールは介護ソフトです。

複雑な算定要件や計算式だとしても、簡単な操作で請求データ作成エラーチェックすることが可能です。

しかし、介護ソフトによって操作感(使いやすさ)や機能、価格は大きく異なるため、介護ソフトの比較検討はとても重要です。

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この記事の筆者・監修者

  • 介護のコミミ編集部

    介護のコミミ編集部

    介護のコミミのコンテンツである「コミミマガジン」の編集者。 介護現場から施設運営など、介護に関わる幅広い分野で月間5万人以上の介護職員に情報発信をしている。 記事は介護職員だけでなく、メーカーや行政からの関心も高まっているため、メーカーと介護現場を繋ぐ第三者目線を第一に、日々情報を提供している。

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