介護現場の声・悩み働きやすい職場の選び方
介護事務にはどんな人が向いているんだろう?もし介護事務の仕事をするとしたら、まず何をすればいいの?
このような疑問にお答えしていきます。
介護施設で介護報酬の請求業務をメインに行う仕事が、介護事務です。高齢化社会で介護施設が増加していることにともなって、介護事務の求人も多く見かけるようになりました。
「介護事務の仕事に興味があるけど、私に向いているのか分からない」と不安に感じている人はいませんか?
事前に介護事務に向いている人の特徴を理解しておくことで、仕事をスタートさせた後も長く働き続けられるようになるでしょう。
今回は介護事務に向いている人に特徴5つと、実際に仕事に就くための方法を紹介します。
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近くのいい職場を探す介護事務は介護職とは異なり、言わば裏方の仕事。裏から施設の利用者や働くスタッフを支える、必要不可欠な職種です。
まずは介護事務に向いている人の特徴を、全部で5つ見ていきましょう。
まずは計算とパソコン業務が得意な人です。介護事務のメイン業務は介護報酬の請求業務。
利用者が1ヵ月間にどのくらい施設のサービスを利用したかを計算して、介護報酬請求として役所に提出をします。
もし例え1円でも間違いが生じれば介護報酬をもらうことができず、最初から計算し直さなければいけないため慎重な仕事ですね。
また実際には介護報酬請求以外にも、スタッフの給与計算や帳簿の管理などを担当しているので、とにかくパソコンや電卓とにらめっこする毎日となるでしょう。
難しい計算は求められませんが、計算とパソコン業務が得意な人に向いている仕事です。
デスクワークが好きな人も、介護事務の仕事に向いています。事務職なので基本的にはデスクワークが中心。
パソコンを使って介護報酬を計算したり、施設にかかってくる電話に応対したりすることが業務の大半です。
長い時間デスクワークを強いられるため、椅子に座った作業に負担を感じない人にぴったりと言えるでしょう。
3つ目は一般的なビジネスマナーと、コミュニケーション力を持っている人です。
施設の一次窓口として関係機関や利用者の家族、その他の外部の人たちから連絡を受けることも介護事務の役割。
言わば施設の顔でもあるため、もし言葉遣いや態度に問題があると大変です。
施設の印象がガクンと下がってしまいます。
関係機関に失礼のない対応ができる基本的なビジネスマナーの他、利用者やその家族にも気持ちよく感じてもらえるようなコミュニケーション力が必要です。
介護報酬請求は締め切りがあり、期限までに業務を終わらせる必要があります。
もし提出期限までに請求業務が終わらないと、報酬の支払いに遅延が発生し、施設運営に支障をきたす可能性も生じるでしょう。
その他の経理業務も同様ですね。
介護報酬請求や給与計算、備品の管理などのさまざまな業務を抱える中、仕事をスケジューリング化させて計画的に遂行させる力が求められます。
また仕事の種類は広いものの、決して内容に派手さはないのが介護事務の仕事。
単調な仕事でも飽きずに、毎日コツコツと進めていける人が向いていると言えるでしょう。
最後は介護業界や福祉業界に興味がある人です。
直接利用者の介護業務や支援業務に携わることはありませんが、利用者やその家族と関わる機会は少なくありません。
介護サービスに関わる話や、ちょっとした相談、愚痴、世間話をすることもあるでしょう。
また取り扱っている書類にも介護や福祉に関する文言がずらっと並ぶため、業界に興味がないと嫌気がさすかもしれませんね。
介護業界や福祉業界に興味がある人であれば、スムーズに介護事務の仕事に入っていけるはずです。
「自分は介護事務に向いている!」と思っても、仕事を進める上で必要となる知識やスキルがなければ勤まりません。
続いては介護事務に求められる5つの知識とスキルを紹介します。
1つ目は介護保険制度の知識です。介護事務が主に担当する介護報酬請求は、介護保険制度に基づいて運用されています。
介護保険制度は具体的な介護サービスの仕組みの他に、介護報酬についても規定をしているためです。
介護保険制度の大まかな枠組みを理解しておくことで、具体的な介護報酬請求業務もスムーズに行えるようになるでしょう。
また利用者やその家族から質問を受けた際にも、適切に答えられるようになります。
介護報酬請求は介護事務のメイン業務。介護報酬請求に関する知識は欠かせませんね。
どのように報酬を計算するのか、そしてどのように計算したものを請求するのか、お金の流れはどのようになっているのかを知っておくことが大切です。
前述したとおり、介護事務は一般事務が行う経理業務も求められることが通常です。スタッフの給与計算や施設の収入・支出の計算などですね。
仕事に就く前に経理や簿記に関する知識があると重宝されます。
4つ目は基本的なパソコンスキルです。
介護報酬請求や経理の他、施設長や現場スタッフからポスターやその他の資料作成を頼まれることがあります。
最低限ワードとエクセル、そしてできればパワーポイントも使えるようにしておけると良いでしょう。
最後はビジネスマナーです。
施設の窓口として電話応対や来客応対を行うことが多いので、相手に対して失礼のないよう、最低限のビジネスマナーを身につけておきましょう。
挨拶や言葉遣いの他、身だしなみにも配慮をしたいところですね。
介護事務にはどのような方法で就くことができるのでしょうか。
介護事務になるための方法について見ていきましょう。
介護事務は未経験者でもなることができます。
もちろん介護事務経験者や一般事務経験者は大歓迎ですが、事務職未経験者でも比較的仕事に就きやすいのは介護事務の特徴です。
実際に入職してから具体的な介護保険制度や介護報酬請求業務を、ゼロから覚えていくことになります。
とは言っても未経験者で採用される可能性を高めたいのであれば、やはりある程度の知識を学んでおいた方が良いですね。
施設側が同じ未経験者でも知識がない人より、知識がある人を採用したいと思うのは当然のことです。
全くの未経験から介護事務を目指すのなら、資格の取得を考えてみてはいかがでしょうか。
現在介護事務に関する資格はいくつかあり、取得の過程を通して介護事務の基礎知識を習得することができます。
知識やスキルを資格という分かりやすい方法で示せるため、就職や転職活動で強いアピール材料にもなるでしょう。
最後に介護事務に関する資格の選び方と、おすすめの資格を3つチェックしていきましょう。
まずは資格の選び方です。介護事務に関する資格はいくつかあるので、どの資格を選べば良いのか迷ってしまいますよね。
しかし特にこだわりがなければ、どの資格でも大丈夫です。細かい部分で学習内容に差があるものの、介護事務の仕事をする上で必要となる知識やスキルは、どの資格でも学ぶことができます。
資格の知名度で選ぶのも一つの方法です。
業界で良く知られている資格を取得すれば、就職や転職の際に、施設側にすぐ理解してもらえるようになりますよ。
おすすめの資格1つ目は、介護報酬請求事務技能検定です。
日本医療事務協会が認定しています。
職業訓練校の他に専門学校でも取得できる資格のため、業界の中でも認知度が高いのが特徴です。
資格取得には所定の講座を受講しなければいけません。
通学コースは3日間、通信コースの場合は最短で1ヵ月です。
講座終了後は学科と実技試験を受けます。
参考資料と電卓の持ち込みはできるため、講座でしっかりと勉強をしていれば、決して難しいものではないでしょう。
ケアクラークの資格も介護業界では有名ですね。
日本医療教育財団が認定をしています。
ケアクラークの特徴は介護事務の他に、コミュニケーションや心理学、介護技術、医学などの基礎知識も学べること。
学ぶべき分野は他の資格と比べて広くなってしまいますが、その分、介護業界や福祉業界に興味がある人には有意義な学びとなるでしょう。
学科試験と実技試験を受けて、それぞれ70%以上の正解で合格です。
参考資料は持ち込めます。受験資格はありません。
最後は介護事務管理士です。
JSMA技能認定振興協会が認定をしています。
介護保険制度と介護報酬請求の方法など、仕事に必要な知識と技術を一通り学ぶことが可能です。
試験は学科試験と実技試験の2種類。受験資格はありません。
試験は所定の会場で受けることとなりますが、指定された講座を受講することで自宅受験もできます。
会場では緊張してしまい、本来の力を発揮できない人におすすめですね。
講座受講を通して知識も身につけられるため、一石二鳥です。
介護施設で主に介護報酬請求業務を行うのが、介護事務の仕事です。
縁の下の力持ちとも言われている職種で、裏から利用者とスタッフを支えています。
デスクワークが苦ではない人、計算やパソコン業務が得意な人、計画的にコツコツと仕事を進めていける人などに向いている仕事と言えるでしょう。
未経験者でも採用されることはありますが、できれば資格取得などを通して、事前に介護事務に関する知識やスキルを習得しておくことが望ましいですね。
基本的にはどの資格でも、業務遂行に必要な知識とスキルは習得できます。
特にこだわりがなければ、今回紹介したような知名度の高い資格を選ぶと良いでしょう。
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