介護施設の経営・運営改善
令和8年度の介護情報基盤の助成金は、マイナ資格確認アプリ対応カードリーダーの購入費と、介護情報基盤との接続サポート等経費が対象です。申請の受付は、令和8年5月7日から令和9年3月12日(予定)までです。
限度額はサービス種別で異なり、訪問・通所・短期滞在系は3台まで6.4万円、居住・入所系は2台まで5.5万円、その他は1台まで4.2万円です(①と②の合算)。このコラム記事では、別の補助金との違い、申請の流れ、自己負担の見方を整理します。
体制確保のための補助金や、令和7年度の支援パッケージとは別の制度です。あなたの事業所の種別で、限度額と準備を確認してみてはいかがでしょうか。
後でゆっくり読み返せるように保存しよう!
介護情報基盤は、介護保険の資格確認や、ケアプランなどの情報を事業所・自治体・医療機関のあいだでやり取りするための仕組みです。この助成金は、その利用に必要な機器と初期設定を支えるものです。
名称が似た制度と混同しやすいので、担当範囲を先に分けます。
| 制度 | 主な対象 |
|---|---|
| この助成金(国保中央会) | カードリーダー購入と、介護情報基盤への接続サポート |
| 訪問介護等サービス提供体制確保支援事業 | 人材確保など、自治体ごとの支援メニュー。機器購入の助成とは別 |
| 介護人材確保・職場環境改善等支援事業(支援パッケージ) | 令和7年度の処遇・環境改善の支援。この助成金とは別 |
体制確保の補助金は、次のコラム記事で確認できます。
介護情報基盤そのものの全体像は、次のコラム記事で確認できます。

対象になるのは、次の2つです。限度額は、この2つを合算した金額にかかります。
| 区分 | 対象になるもの |
|---|---|
| ①カードリーダーの購入経費 | マイナ資格確認アプリに対応したカードリーダー。介護情報基盤の業務にだけ使うこと(シール等で判別できること)が前提 |
| ②接続サポート等経費 | カードリーダーの接続確認、マイナ資格確認アプリのインストールと設定、介護保険資格確認等WEBサービスの設定、ユーザ権限の設定、ケアプランデータ連携システムの接続サポート、その他国保中央会が認める事業 |
ケアプランデータ連携システムの接続サポートは、介護情報基盤の接続サポートと一体で受ける場合も対象です。導入支援事業者の一覧にない事業者でも、対象になるとポータルで案内されています。
| サービス種別 | カードリーダーの限度台数 | 助成限度額(①②の合算) |
|---|---|---|
| 訪問・通所・短期滞在系 | 3台まで | 6.4万円まで |
| 居住・入所系 | 2台まで | 5.5万円まで |
| その他 | 1台まで | 4.2万円まで |
出典:国民健康保険中央会「令和8年度における介護情報基盤の活用のための介護事業所等への支援(概要)」、助成金交付要綱(介護事業所)。厚生労働省 介護保険最新情報 Vol.1497(令和8年4月28日)にも同旨の表があります。
同一事業所で複数のサービスを提供する場合は、種別に応じた限度額の合計を、その事業所の限度額にできます(Vol.1497)。台数の上限は、種別ごとに数えます。
交付額は、対象経費から寄付金等を除いた額と、限度額とを比べて少ない方です。1,000円未満は切り捨てになります(交付要綱)。税込か税抜かの端数は、申請画面と手引きの記載に合わせてください。

申請は、介護情報基盤ポータルから行います。受付期間は、令和8年5月7日から令和9年3月12日(予定)です。要綱は、カードリーダーの購入と接続が完了したあと、令和9年3月12日までに申請する、としています。期間が変わる場合は、別途通知されます。
対象になるのは、令和8年4月1日以降に実施した導入です。ポータルは、予算に限りがあるため早めの申請を案内しています。
| 順番 | やること |
|---|---|
| 1 | 自分の事業所のサービス種別と、限度台数・限度額を確認する |
| 2 | 対応カードリーダーを購入し、接続サポートを受ける(令和8年4月1日以降) |
| 3 | 業務専用であることが分かる表示(シール等)を付ける |
| 4 | 領収書の写しを用意し、申請画面の入力額と一致させる |
| 5 | 介護情報基盤ポータルから、令和9年3月12日(予定)までに申請する |
ケアプランデータ連携システムの接続を同時に進める場合は、次のコラム記事で制度の全体を確認できます。

ここからの金額は、編集部の想定です。販売価格でも、あなたの事業所の見積でもありません。限度額の公式の数字と、自己負担が出る仕組みを見るための例です。実際の購入額は、見積と領収書で確認してみてはいかがでしょうか。
想定は、カードリーダー1台15,000円、接続サポート1式20,000円です。
| ケース | 想定の支出 | 限度額 | この想定での自己負担 |
|---|---|---|---|
| 訪問介護1拠点。カードリーダー3台と接続サポート1式 | 15,000円×3+20,000円=65,000円 | 6.4万円 | 1,000円(65,000円と64,000円の差) |
| 同じ事業所で訪問介護と通所介護。カードリーダーを種別ごとに上限まで(3台と3台)、接続サポートを各1式 | 15,000円×6+20,000円×2=130,000円 | 6.4万円+6.4万円=12.8万円 | 2,000円 |
| 訪問介護。カードリーダーは既にあり、ケアプランデータ連携の接続サポートを一体で1式だけ依頼 | 20,000円 | 6.4万円 | 0円(支出が限度額の範囲内) |
2つ目のケースは、Vol.1497の「複数サービスの限度額は合計できる」を使った例です。台数の上限は種別ごとなので、訪問の3台と通所の3台は、それぞれ別枠です。
交付額は1,000円未満切り捨てです。端数が出る見積は、申請前にポータルの計算と照合すると良いでしょう。

要綱とポータルの案内から、申請前に見ておく点は次のとおりです。
接続サポートの範囲(アプリの設定、WEBサービス、ケアプランデータ連携を含むか)は、依頼前に見積の内訳で確認してみてはいかがでしょうか。

カードリーダーと接続が終わっても、端末には利用者の資格情報やケアプランが載ります。誰がログインし、どの端末で扱うかを、導入と同時に決めておくと、あとからの点検が楽になります。
情報の取り扱いと、ケアプランデータ連携の準備は、次のコラム記事で確認できます。
令和7年度の支援パッケージなど、別枠の支援は次のコラム記事です。

A. 介護情報基盤ポータルの案内では、令和8年5月7日から令和9年3月12日(予定)です。要綱は、購入と接続の完了後に、令和9年3月12日までに申請する、としています。変更があれば通知されます。
A. 訪問・通所・短期滞在系は、カードリーダー3台まで、購入費と接続サポートを合算して6.4万円までです。
A. 同一事業所で複数サービスを提供する場合、種別に応じた限度額の合計を限度額にできます(厚生労働省 介護保険最新情報 Vol.1497)。台数の上限は種別ごとです。
A. 介護情報基盤の接続サポートと一体で受ける場合、ケアプランデータ連携システムの接続サポートも対象になると、概要資料とポータルが案内しています。
A. 別制度です。対象経費が重ならないかは、それぞれの要綱と、事業所の経費の分け方で確認してみてはいかがでしょうか。
令和8年10月15日時点の情報です。限度額・期限・対象経費は変更される場合があります。最新の要綱とポータルの案内を確認してみてはいかがでしょうか。

参考資料
介護のコミミとは、介護や障がい福祉の事業所における課題解決のパートナーになるべく立ち上がった業務改善プラットフォームです。
業界最大級の数を誇るICTツールの掲載とその口コミから、あなたの事業所の課題に最適な製品を比較・検討ができるだけでなく、報酬改定や加算・減算、補助金などの最新情報、現場で使えるレク素材や資料のテンプレートなど、業務に役立つ様々なコンテンツを無料でご利用いただけます。
また、ICT導入について何かお困りごとがあれば、専任アドバイザーへお電話や掲示板を通じての無料ご相談も受け付けておりますので、ぜひお気軽にご利用ください。
認知・リード獲得に加え、事業開発の仮説検証や講演・勉強会など、
介護のコミミが築く専門的知見や業界ネットワークを活用し、御社を支援します。