デイサービスの経営が厳しい理由は5つ!(すぐに見直そう)

介護施設の経営・運営改善

デイサービスの経営が厳しい理由は5つ!(すぐに見直そう)
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デイサービスの経営が厳しい理由ってなんだろう・・・。何を改善していけばいいんだろう

このような疑問にお答えしていきます。

この記事を書いている筆者は、500人以上の介護経営者と直接お話してきましたが、経営難のデイには5つの要因があることがわかりました。

まずはその要因をしっかり理解することで、どうすれば経営を改善させることができるかが見えてきます。

実際、筆者が良くお会いしていた経営者も経営難に頭を悩ませていた1人でしたが、5つの要因と向き合い1つ1つ改善したことで、今では安定した黒字経営を実現できています。

記事を最後まで読むことで、改善のヒントがつかめると思いますのでぜひ最後までお付き合いください。

※本記事は5分程度で読むことができます。

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デイサービスが経営難である5つの理由とは

経営難のデイサービスには大きく分けて5つの理由があります。

あなたのデイサービスは何個当てはまるでしょうか?

中には全て当てはまるデイサービスも珍しくありません。

・競合が多い

・ニーズに合っていない(差別化ができていない)

・職員の人手不足

・介護報酬が少なくなっている(資金繰りの悪化)

・コストが高くなっている

それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

競合が多い

2015年の介護報酬改定を皮切りにデイサービスの競争は激化しました。

2016年にはデイサービスの数は飽和状態になり、介護保険制度がスタートした2000年以来、初めて事業所数が減少しました。

また、倒産件数は次のように推移しています。

倒産件数

2014年・・・15件
2015年・・・29件
2016年・・・38件
2017年・・・44件
2018年・・・41件

※東京商工リサーチ 2014年~2017年度「老人福祉・介護事業」の倒産状況報告書より
(「通所・短期入所介護事業」の倒産件数)

上の数字を見て分かるように、2014年〜2016年の倒産ペースは非常に早いことがわかります。

ただ、2017年から倒産ペースが緩やかになり、2018年には多少ではありますが倒産ペースが減少しています。

しかし、それでも数年前に比べて倒産件数は増えているのが現状です。

倒産の大きな理由は「収益の減少」です。

後ほど説明する介護報酬改定や、コスト増も「収益の減少」に含まれますが、競合が増え、利用者獲得が難しくなったことも大きな理由の1つです。

ニーズに合っていない(差別化ができていない)

先ほどのお伝えしたとおり、デイサービスは飽和状態です。

地域によっては、必要数に対して3倍以上もデイサービスが存在する地域もあります。

競合が多ければ多いほど、いかに高齢者のニーズに応えられるかが重要ですが、経営難のデイサービスの多くはそれができていません。

もし「いや、高齢者のニーズはしっかり満たしているはずだ!」というのであれば、おそらく他のデイサービスがそのニーズに応えているのでしょう。

いまや、需要に対して供給が多すぎる状態なのです。

職員の人手不足

人手不足は経営難に直結する問題です。

人手不足により、人員配置基準を満たせずに運営できないケースも少なくありません。

介護労働センターの公表によると、66%の介護施設で人手が足りていないことがわかっています。(H29年介護労働実態調査より)

職員が集められないデイサービスは経営難に追い込まれていきます。

また、職員が次々と立て続けに辞めてしまうことも原因の1つです。

介護報酬が少なくなっている(資金繰りの悪化)

倒産件数が激増した背景には介護報酬改定による減収が影響しています。

増えすぎたデイサービスを減らすため、2015年に介護報酬改定による調整が入りました。

その結果、倒産件数が約2倍になったのです。

収益の柱である介護報酬が減り、経営難になったデイサービスが増えています。

コストが高くなっている

デイサービスのコストのうち、約70%が人件費だと言われています。

先ほどご説明した通り、デイサービスも深刻な人手不足であるため、人材募集のために給料を増やしたり、求人広告にコストをかけたりと、職員1人あたりの単価が高くなる傾向にあります。

そのため、人件費や広告費でコストが増え経営が難しくなっていくのです。

そんなコスト削減の面で今注目されているのが介護ソフトです。

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経営難のデイサービスはどうすればいいのか

経営難のデイサービスは、今回ご説明した「経営難になる5つの要因」を1つ1つ改善していく必要があります。

詳細は下の記事で解説していますので、ここでは簡単に表で説明していきます。

経営難の要因 改善ポイント アクションプラン
競合が多い 競合を徹底的にリサーチし、他にはない強みで差別化し、積極的にPRしていく

・競合分析を徹底的に行う(インターネットや現地視察で調べる)

・利用者やご家族にアンケートを取り、意見を集める

・USP(数秒間で運営内容がイメージできる強力なコンセプト)を決定する

・関係者に対し、USPをホームページやSNS等で積極的に発信していく

ニーズに合っていない(差別化ができていない)
職員の人手不足 職場環境を改善し、人材流出を防ぎ、求職者のメリットを考えに考えた求人広告を行う

・認証取得を目指す

・人事評価の見直し

・求職者にとってのメリットを徹底的に考え、求人広告でPRする

介護報酬が減少している

未取得の加算にチャレンジする。保険外サービスの見直しを行う。

・加算取得のためのプランを決定する

・保険外サービスの料金見直しと、新たなサービスの開始を検討する

コストが増えている

コスト割合が大きいものから見直しをかけていく

 

・コストを全て洗い出し、「コストパフォーマンス」を重視して一つ一つ見直していく。

経営難のデイサービスには「うちは人手が足りなくて・・・」と言いつつも、なぜ人手が足りないのかを深掘りできていないケースが多々あります。

上の表のように、まずは改善の方向性(ポイント)を明確にし、具体的なアクションプランを立てることが経営改善の大きな1歩です。

運営を立て直すためにはとにかく地道に1つ1つ改善していくしかありません。

経営難で頭を悩ませているのであれば、まずはすぐに紙とペンを手にとって1つ1つ書き出していきましょう。

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この記事の筆者・監修者

  • 【著者】早坂祐哉

    【著者】早坂祐哉

    大学卒業後、大手介護ソフトベンダーに7年間勤務。年間約50法人に介護ソフトを新規販売し、最年少で営業成績1位を獲得。課題抽出から業務改善に関するコンサルティング経験も多数。後に、「介護のテクノロジーを最適化する」という理念のもと(株)GiverLinkを設立し、同メディア「介護のコミミ」を通じ、月間3万人の介護職員に情報発信をしている。

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