ケアマネの個人目標の立て方とは?設定のポイントと具体例

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ケアマネの個人目標の立て方とは?設定のポイントと具体例

#ケアマネ

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こみたろう

「成長するには目標設定が重要と聞くけど、具体的にどんなメリットがあるのだろう?」
「自分の目標をどう立てたらいいかわからないなぁ…」

ケアマネージャーをはじめとする介護職員は、業務にあたって個人目標を立てることの重要性が広く再認識されています。

ケアマネージャーとして成長するためには、個人目標を設定することが大切です。

しかし、いざ立てようとしても「どのようにすればよいのかわからない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

適切な個人目標を設定すれば、ケアマネージャーとして成長する行動の指針を作れます。

この記事では、ケアマネージャーの個人目標の立て方やポイントのほか、具体例も紹介するので参考にしてください。

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ケアマネージャーの個人目標とは?

ケアマネージャー(介護支援専門員)の個人目標は、仕事への意欲を維持しながら日々成長していけるよう自らが設定するものです。

事業所によっては、職員に対して個人目標設定シートへの記入が求められることもあります。

多忙なケアマネージャーは、明確な目標がなければ同じような業務の繰り返しになりがちです。

ケアマネージャー業務をはじめとする介護職全般の場合、売上を競うような業種ではありません。

ただし、個々の経験やスキルに合った個人目標を設定すると、何を目指すべきかが明確になってスキルアップにつながります。

ケアマネージャーが成長すれば、利用者や家族のニーズにもより細やかな対応ができます。

個人目標には自分の課題を洗い出し解決するための対処法にも気づくという目的もあるので、目標を設定する過程も大切です。

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ケアマネージャーが個人目標を設定するメリット

ケアマネージャーが適切な個人目標を設定すると、今後のキャリアプランが見えるようになります。

また、目標がはっきりすると自分が持つ課題を意識できるため、対策を講じて効率化を図れます。

また、具体的なやるべきことがわかるので、仕事に対するモチベージョンが上がるのもメリットです。

ここでは、利用者や家族のために活躍するケアマネージャーが個人目標を設定することで得られるメリットを一つずつ解説します。

メリット1|ケアマネージャーとしてのキャリアプランが見える

個人目標を設定すると、ケアマネージャーとしてのキャリアプランをイメージする力が付きます

どのケアマネージャーも、利用者や家族のニーズに応えていきたいという想いは同じでしょう。

これを踏まえた上で、将来的な個人の目標を立てることが専門職としてのレベルアップにつながります。

現在の自分の経験やスキルを見据えながら、数年後のキャリアプランをイメージしましょう。

個人目標を設定するには、目指すケアマネージャーの姿とは何か、そのために必要なことや課題はあるか、といった理想を求める姿勢が大切です。

そのために、まず長期的な目標を立てて全体を俯瞰することから始めます。その後に「目標を達成するには何をすべきか」という短期的な目標に絞っていきましょう。

メリット2|業務上の課題を意識して効率化を図れる

ケアマネージャーの個人目標が明確になると「今の自分の課題は何なのか」についても意識できます。

課題は目標設定をしなければ、そのままになっていたかもしれません。

課題がわかったことで、何をすれば解決できるのか検討を始められるでしょう。

業務上の課題解決に向けた姿勢なら、それまでよりも効率的な仕事ができるようになります。

ケアマネージャーの仕事を将来も続けていくために、個人の目標を持つことは大切です。

介護サービスの利用者とその家族のために業務を行うケアマネージャーは、目標を持ち常に自分を高めていくことが求められています。

自分の課題を意識し解決しようとするなら、おのずと仕事にも良い影響が出るでしょう。

メリット3|やるべきことがわかりモチベージョンが上がる

ケアマネージャーとしての個人目標を決めていくと、何に向かって進めば自分が決めたゴールに到達するのかがわかります。

自分が何をすればよいのかが明確になると、モチベーションもアップするのは大きなメリットです。

経験を積み仕事に慣れてくると、毎日のルーティンをこなしているだけになると、どうしてもマンネリ化しがちなのでモチベーションは下がっていくでしょう。

目標を決めて何をすべきかがわかり努力すると、自分が成長していることが実感できます。

目標をクリアすれば達成感が得られ、がんばったことで自信も持てます。

目標を設定するまでは気づかなかった課題にも取り組めるため、モチベーションを維持できるメリットも得られるでしょう。

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ケアマネージャーの個人目標を設定する手順とポイント

ケアマネージャーの個人目標を設定する際には、手順やポイントを知っておくとやりやすくなります。

次のような5つのステップを目安にして設定すると進めやすいでしょう。

①課題を見つける

②キャリアプランをイメージする

③課題に対するゴールを決める

④ゴールまでの道筋をイメージする

⑤目標達成までの期限を決める

それぞれの段階を丁寧に行うと、次に進んだ時により具体的な内容になり、最終的にはケアマネージャーとしての適切な個人目標が設定できるでしょう。

①課題を見つける

ケアマネージャーが個人目標を設定するステップの第一段階として、自分が仕事をする上で感じる課題とは何かを考えてみましょう。

個人ごとの課題は、日頃から苦手意識を持っているものやミスしやすい業務のなかにあるものです。

仕事の悩みは何かなど自分を振り返って、その時点の課題をすべて書き出します。

自分の現状を見つめて、コミュニケーションスキルはどうか、ケアマネージャーが必要とする専門知識のなかの課題はないかなどを確認しましょう。

自分の課題が明確になったら、それぞれの課題を解決するにはどうすればよいのかを考えます。

たとえば、認知機能が衰えている利用者への対応で困っている点があれば、家族への聴き取りをより丁寧にする、あらためて認知症に関する知識を深めるなどが主な対応策です。

②キャリアプランをイメージする

課題の洗い出しができたら、次は自分のキャリアプランを考えるステップに進みます。

個人目標を決めていく際には、ある程度長期的な視野に立って検討することも必要です。

ケアマネージャーは介護職のなかでも上位の資格なので、さらにスキルアップを目指すためには主任ケアマネージャーを目指す道もあります。

主任ケアマネージャーは、国がケアマネージャーのキャリアパスのために設けた資格です。

主任ケアマネージャーの資格は、実務経験5年以上という要件を満たし研修を受講することで取得できます。

また、研修を受講すると認知症介護指導者や大学などの講師、独立して開業するなどの道も視野に入れられます。

自分がケアマネージャーとしてスキルアップするために必要と考える時に資格取得を目指しましょう。

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こみたろう

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③課題に対するゴールを決める

キャリアプランがイメージできたなら、ケアマネージャーの業務から洗い出した自分の課題に対するゴールを決めましょう。

このステップでは、より具体的な到達点を考えるのがポイントです。

この時に注意したいのは、今の自分から見て実現可能なゴールにすることです。

現在の自分からあまりにもかけ離れている目標ではなく、経験やスキルに見合ったものにするほうが目標を達成するまでモチベーションを維持できます。

ケアマネージャーの仕事内容は幅広く、ケアプランを作成すればそれで終わりというわけではありません。

介護サービスの利用者の生活改善のために、生活保護申請業務や地域の活動を紹介するなど、介護実務以外にさまざまな仕事があります。

そのため、アセスメント(課題分析)のスキルを上げることも目標の一つになるでしょう。

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④ゴールまでの道筋をイメージする

具体的なゴールが明確になれば、目標を達成するまでの過程をイメージする段階に入ります。

たとえば、自分よりも実務経験が多いケアマネージャーの仕事ぶりを見て、なりたいケアマネージャーの姿をイメージしてみるのもいいでしょう。

ゴールまでの道筋がイメージできたら、自分が理想とするケアマネージャーは、どのような行動をとっているのかを考えます。

たとえば、利用者と話をする時はいつも笑顔で好印象を与えている、関係機関との連携を密にしているのでスムーズに進められている、などの姿もあるでしょう。

なりたいケアマネージャーのこうした業務上の行動一つひとつに注意を向けると、新たな気づきを得られるので、自分のスキルアップにもつながります。

⑤個人目標達成までの期限を決める

ケアマネージャーの個人目標を設定するための最終的なプロセスは、目標達成までの期限を決めることです。

たとえ明確な目標を持っていたとしても、期限がなければいつまでもゴールにたどり着けない可能性もあります。

自らが期限を決めることで、目標達成までの流れはよりスムーズになるでしょう。

期限を決める際には、自分の仕事との兼ね合いや目標とする内容に合わせて無理のない期限にするのがポイントです。

たとえば、主任ケアマネージャーの資格を取得するなどキャリアアップを目指すなら、自分の実務経験を考慮しながら期限を設定します。

資格取得に必要な研修を受講する場合のスケジュールなども具体的に調べるなど、自分の業務との調整が必要です。

ケアマネージャーの個人目標の具体例

この段落では、ケアマネージャーが個人目標を設定する時の具体例を紹介します。

おおむね次のように1~3年目が新人、4~6年目が中堅、7~10年目をベテランと区分けしました。

・新人ケアマネージャー(1~3年目)

・中堅ケアマネージャー(4~6年目)

・ベテランケアマネージャー(7~10年目)

経験年数に応じた、それぞれの個人目標の具体例を参考にしてください。

ただし、こればあくまで年数で分けたものなので、自分のスキルに合った個人目標を設定することが大切です。

新人ケアマネージャー(1~3年目)の個人目標

仕事を始めてから1~3年目の新人ケアマネージャーの場合でも、すでに介護の実務経験があり実務研修受講試験に合格した上で業務を行っています。

そのため、さらに新人ケアマネージャーとして必要とされる基本的なスキルを身に付けることが目標となるでしょう。

ケアマネージャーの基本的な専門知識には、介護など業務に関する法令を理解するものや、調整能力、コミュニケーションスキルなどがあります。

さらに、ケアマネージャーの主要な業務であるケアプラン作成に必要なスキルも求められます。ケアプランを立てるには、専門知識に加えて事務的なスキルがあることも大切です。

また、基本的なスキル以外にも、新人のうちから将来を見据えた理想のケアマネージャーの姿も目標にしておきましょう。

たとえば、なりたくないケアマネージャーの姿をイメージしてみるのも目標設定の一つの方法です。

利用者よりも自分を大事にする姿などをイメージすると、そうならないためにはどうすれば良いのかが見えてきます。

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中堅ケアマネージャー(4~6年目)の個人目標

基本的なスキルを身に付けたとされるのが、4~6年目の中堅ケアマネージャーです。

ケアマネージャーは、資格取得後に義務付けられている、5年ごとの更新研修を受講しなければなりません。

この研修はケアマネージャーとしての業務を重ねた後なので、新人の時に受講した実務研修よりも、どれくらいスキルアップしているかについての目標となるでしょう。

更新研修を受けた後は、次回の更新研修に向けての課題が中堅ケアマネージャーの目標の一つになります。

中堅ケアマネージャーは、それまでの経験を活かしながらスキルアップするための資格取得を目指すことも可能です。

上位の資格である主任ケアマネージャー(主任介護支援専門員)になるには、実務経験5年以上という要件を満たした上で研修を受けることが求められています。

主任ケアマネージャーを目指すためには、自分を高めるだけでなく組織や自治体を良くするためのアドバイスや、適切なプランを構築できるスキルが必要です。

ベテランケアマネージャー(7~10年目)の個人目標

7~10年目のベテランケアマネージャーになれば、すでに基本的なスキルは習得している時期です。

それまでの経験を踏まえた上で、業務全体に目を向けながら他の職員の指導や役職の業務など、自分の課題を洗い出して個人目標を設定しましょう。

ベテランケアマネージャーのビジネススキル目標には、経営者の目線や労務管理能力なども含まれてきます。

施設長などの役職に就く場合もあるため、施設の運営や部下を教育する上での課題なども出てくるでしょう。

介護職の管理者向けの研修への参加や、外部の研修会などの講師を務める機会などもあるため、課題があれば個人目標として設定します。

主任ケアマネージャーの資格をすでに取得していれば、5年後の主任介護支援専門員更新研修を受講する時期でもあります。

主任ケアマネージャー資格の有効期限は5年間で、更新研修を受けないと資格を失効してしまうため注意が必要です。

更新研修は、自分のケアマネージャーとしてのスキルを再認識する機会でもあるので、新たな個人目標が見つかることもあるでしょう。

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まとめ

ケアマネージャーとして成長するためには、個人目標を設定し自分の課題を洗い出して解決していく姿勢が大切です。

個人目標をどのように決めればよいのかわからない場合は、記事で紹介した目標設定のステップやポイント、具体例を参考にすると良いでしょう。

経験年数や現在のスキルなどをもとに、正しい個人目標を設定することが大切です。

ケアマネージャーとして成長できるような行動の指針を作成して、よりよいケアマネジメントやビジネススキルを自分のものにしましょう。

参考:ユーキャン「ケアマネージャー(介護支援専門員)とは?役割や仕事内容を知ろう」
  :認知症介護情報ネットワーク

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この記事の筆者・監修者

  • 介護のコミミ編集部

    介護のコミミ編集部

    介護のコミミのコンテンツである「コミミマガジン」の編集者。 介護現場から施設運営など、介護に関わる幅広い分野で月間5万人以上の介護職員に情報発信をしている。 記事は介護職員だけでなく、メーカーや行政からの関心も高まっているため、メーカーと介護現場を繋ぐ第三者目線を第一に、日々情報を提供している。

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