公開日:2021/12/23

サービス付き高齢者向け住宅職員の仕事内容とは?転職のメリット・デメリット

現場・悩み

サービス付き高齢者向け住宅職員の仕事内容とは?転職のメリット・デメリット

#サービス付き高齢者向け住宅 #転職

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こみたろう

「サ高住の仕事内容ってどういうものだろう?」
「サ高住に転職する人は何で選んでいるのだろう?」

このような疑問にお答えしていきます。

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)における主な仕事は、状況把握(安否確認)と生活相談の二つの必須サービスの提供を中心に、事務、フロント業務、共用部分の清掃、外出の付き添いなどの生活支援です。

勤務形態には派遣、非常勤、常勤があり、無資格あるいは未経験者の職員もたくさんいます。

この記事では、サービス付き高齢者向け住宅の勤務内容と、サ高住における問題点にも触れて徹底解説していきます。

介護のコミミではサ高住について解説した記事がありますので、そちらも参考にしていただけると幸いです。

※記事内では便宜上「サービス付き高齢者向け住宅」と「サ高住」を併用していますが、意味の違い等はございませんので予めご了承ください。

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サービス付き高齢者向け住宅の仕事内容とは?

サービス付き高齢者向け住宅における仕事内容には、必須サービスと任意サービスの2種類があります。

サ高住は都道府県知事への登録制で、少なくとも状況把握(安否確認)と生活相談の二つのサービスの提供(必須サービス)が義務付けられています。

状況把握サービスは、定期的に施設の職員が訪問して居住者の安否を確認するものです。

生活相談サービスは、生活における不安や悩みなどの相談にのって、解決できるようアドバイスするものです。

これに対して、任意サービスは、施設が任意に提供する介護保険が適用されないサービスで、すべてのサービス付き高齢者向け住宅で提供されているわけではありません。

例えば、食事サービス、買い物代行や外出の付き添い、通院の送迎、部屋の掃除、洗濯などを行う生活支援サービス、訪問診療などの医療サービスなどがあります。

介護サービスは外部のサービスを利用する施設が多いのですが、近年、介護施設と同様に入浴や排せつなどの生活全般の支援を行う介護付きサービス付き高齢者向け住宅が増えています。

 関連記事 サービス付高齢者向け住宅(サ高住)と有料老人ホームの違いとは?

サービス付き高齢者向け住宅の勤務形態

サービス付き高齢者向け住宅における職員の勤務形態には、一般的には派遣、非常勤、常勤の3種類があり、それぞれの内容は以下の通りです。

・派遣

派遣の場合は、通常は派遣会社と契約のうえ、派遣先としてサ高住に勤務することになります。

派遣会社との契約で派遣期間が設けられているので、期間終了までの勤務となり、派遣先が要望すれば、契約期間を延長して勤務する場合もあります。

・非常勤

非常勤は、午前のみとか午後のみなど、働きやすい時間帯だけ勤務する場合に向いています。

家事や育児などと両立させながら働きたい人におすすめです。

・常勤

常勤は、原則1日8時間、週休2日で働く勤務形態です。

サ高住では夜間スタッフの配置は義務付けられていませんが、介護付きの場合は、夜勤もある場合があります。

サービス付き高齢者向け住宅のシフト・勤務時間

サービス付き高齢者向け住宅におけるシフト・勤務時間は一般的には、以下のようになります。

・早番

日勤よりも早い7時ごろに出勤して、居住者の朝食の準備などを行います。日中は、安否確認や生活支援などが主な業務になります。

・日勤

日勤では、出勤が8時半~9時ごろ、退勤が17時半~18時ごろです。主な業務は、朝食の片づけ、日中の安否確認や生活支援、記録などになります。

施設によっては、買物や通院の付き添い、昼食の介助などがあります。

・遅番

遅番は、一般的には11時~昼ごろまでに出勤し、夕食が終わる20時ごろまでの勤務です。

・夜勤

夜勤の場合は、夕方(17時ごろ)から翌朝までの勤務です。夜勤がない施設もあります。

夜勤では、建物内に待機させる場合や、何かあった時に駆け付けられるよう待機する当番になる場合もあります。

サービス付き高齢者向け住宅の職員は無資格でもなれる?優遇資格は?

サービス付き高齢者向け住宅の職員で資格が必要なのは、状況把握(安否確認)や生活相談サービスに対応するケアの専門家で、一人以上日中に常駐すること義務付けられています。

その職員は、以下のいずれかに該当する必要があります。

・社会福祉法人・医療法人・指定居宅介護サービス事業者の職員
・医師
・看護師・准看護師
・介護福祉士
・社会福祉士
・介護支援専門員
・介護職員初任者研修課程を修了した者

状況把握(安否確認)や生活相談サービスに対応するのでなければ、無資格でもサービス付き高齢者向け住宅の職員になることはできます。

例えば、フロント業務、事務作業、入居者の簡単なサポートなどは資格を必要としない業務であるため、無資格や介護の経験がない人の募集も多く行われています。

サ高住では、様々な人が一つの施設に暮らしていて、声をかけられたり、相談されたりした場合、接遇やマナーが必要になります。

施設では、研修なども行われるので、適切な言葉遣いやマナーをしっかり学ぶことが大切です。

 関連記事 介護職の無資格勤務にメリットデメリット?(介護の本音)

サービス付き高齢者向け住宅の職員に転職するメリット

サービス付き高齢者向け住宅の職員に転職した場合のメリットには、体力に自信がない人も働きやすいこと、様々な介護の在り方を体感できることが挙げられます。

サ高住では、直接介護に携わらなくてもできる仕事もたくさんあり、体力に自信のない人も働けます。

また、入居者と接する中で、介護の在り方や介護に必要なコミュニケーションのとり方などを体感できます。

体力に自信がない人も働きやすい

サービス付き高齢者向け住宅は、自立または軽度の要介護者である高齢者が対象であるため、他の介護施設のように移乗介助やおむつ交換などの体力いる、ハードな作業が少なく、体力に自信のない人も働きやすい職場です。

無資格や介護経験がない人でもできる1日の主な業務としては、食事の準備や片付け、食事介助が必要な入居者のサポート、共有スペースの清掃、買物代行、ごみ出し、事務作業、フロント業務などになります。

このほか、入居者との会話などコミュニケーションも必要です。

様々な介護の在り方を体感できる

サービス付き高齢者向け住宅は自立または軽度の要介護者である高齢者が対象なので、無資格・未経験者でも様々な介護の在り方を体感できる施設と言えます。

異業種から転職する人も従事しやすい仕事です。

介護付きであれば、本格的な介護についても学ぶことができます。また、介護には専門的な技術も必要ですが、人との触れ合いを大事にする気持ちやコミュニケーション能力が必要です。

そのような経験を活かすことや新たに経験することができます。

 関連記事 介護職へ転職で20万円支給!介護職就職支援金貸付事業とは

サービス付き高齢者向け住宅の職員に転職するデメリット

サービス付き高齢者向け住宅の職員に転職する場合に、以下のようなデメリットがあります。

・前職の介護スキルが活かせない可能性がある
・同じサ高住でも仕事内容・忙しさに違いがある
・生活サービスと介護サービスを兼務する可能性がある

介護のスキルを持っているのにサ高住ではそのスキルが活かせないということや、反対に元気な高齢者が多いと思って転職したのに介護が必要な高齢者が多かったということもあります。

また、生活サービスと介護サービスを兼務すると思わなかったということもあるので、転職に当たっては業務内容をよく確認する必要があります。

前職の介護スキルが活かせない可能性がある

サービス付き高齢者向け住宅は、自立または軽度の要介護者のための賃貸住宅という位置づけなので、提供するサービスは安否確認や生活相談など見守りサービスが中心になります。

したがって、介護スキルを活かせると思って転職した場合、介護スキルが活かせないということもあります。

サ高住で提供するサービスのうち安否確認は、定期的に入居者の部屋を訪問するとか食事の時などを利用して行います。

このほかの業務としては、ナースコールへの対応や生活全般の相談、様々な手配などのフロント的な業務が主なものになります。

介護のスキルを活かしたい場合は、介護付きサービス付き高齢者向け住宅を選ぶか、有料老人ホームや特別養護老人ホームなどの介護専門施設を選ぶことをおすすめします。

同じサ高住でも仕事内容・忙しさに違いがある

同じサービス付き高齢者向け住宅でも、施設ごとに仕事内容・忙しさに違いがあります。

例えば、元気な高齢者が多いところでは介護のニーズは多くありませんが、要介護の高い高齢者が多いところでは介護の業務が多くなります。

近年、特別養護老人ホーム(特養)の入居希望者が多く、待機者が増加していることが社会問題となっていますが、特養の空きを待っている間に賃貸マンション感覚で入居できるサービス付き高齢者向け住宅を利用する人も増えています。

このため、要介護度の高い認知症の高齢者が多いサ高住では、介護サービスの度合いが高くなり、忙しいというところもあります。

介護を必要とする高齢者が増える傾向にあるのが現状なので、今後サ高住でも要介護度の高い高齢者を受け入れるところはますます増えると見られ、介護の業務が増えていくと見られます。

生活サービスと介護サービスを兼務する可能性がある

サービス付き高齢者向け住宅では、入居者が介護サービスを必要とする時は外部の訪問介護事業者と契約して介護サービスを利用しますが、多くのサ高住では、その運営事業者が併設あるいは隣接して訪問介護事業を運営しているケースも多く、そのようなサ高住では、職員が両方の仕事を兼務していることがあります。

例えば、安否確認や生活サービスを提供する時はサ高住の職員の立場として行い、介護サービスを提供する際は訪問介護事業所の訪問ヘルパーの立場として業務を行うことになります。

この場合、両方の立場を同時にこなすことはできないので、それぞれの職員として提供するサービスや時間を明確にして線引きする必要があります。

サービス付き高齢者向け住宅の登録数は、2021年10月現在271,302戸(高齢者住宅協会調べ)ですが、国土交通省「サービス付き高齢者住宅に関する懇談会」資料によれば、サ高住の8割近くが一つ以上の通所介護事業所などの高齢者居宅介護支援事業を併設または隣接していて、仕事を兼務している施設も多いようです。

 関連記事 【転職対策】介護職の志望動機と履歴書の書き方とコツ

知っておきたい「介護の囲い込み問題」とは? 

サービス付き高齢者向け住宅の中には、家賃を安くして介護の必要な高齢者を取り込み、入居者が介護サービスを利用する際にサ高住が運営するデイサービスなどを利用させ、過剰なサービスを提供して不当な利益得る、いわゆる「介護の囲い込み問題」の存在が指摘されています。

この背景には、本来元気な高齢者向けのサ高住が、入居希望者の多くて特別養護老人ホームに入れない要介護者の受け皿になっているという実態があります。

それができる理由は、サ高住の8割近くが併設あるいは隣接して一つ以上の通所介護事業所などの高齢者居宅介護支援事業を運営していて、入居者にその利用を進めやすいことです。

また、サ高住入居者のうち要介護3以上の割合は34.2%と3分の1以上に上り、全体の22.4%で看取りが行われています。

看取りを受け入れないとしているサ高住は全体の33.2%ですが、その入居者の7割が、「人生の最後まで住みたい」との意向を持っているというミスマッチも見られます。

サ高住は当初の目的と違って、現在は要介護度の高い高齢者も受け入れているところも多く、終の住まいへの対応を求められるなど、その在り方が問われています。

 関連記事 介護の「囲い込み問題」は何が問題?今後事業者に求められる姿勢と行動とは?

まとめ

サービス付き高齢者住宅は、元気な高齢者向けのバリアフリー住宅としてスタートしましたが、現在、入居者の34.2%が要介護3以上の高齢者となっています。

このため、施設によっては元気な高齢者が多い施設もあれば、要介護者が多い施設もあります。

介護スキルのある人がサ高住に転職すると、元気な高齢者が多いと介護スキルを活かす機会が少なくなる可能性もあります。

また、併設して居宅介護支援事業を営むところが8割近くもあり、サ高住と居宅介護支援事業の仕事を兼務する可能性も多くなります。

施設によって業務内容が大きく異なるので、転職に当たっては、入居者の状況や提供するサービス、仕事の兼務などについて、よく確認することが大切です。

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この記事の筆者

  • 介護のコミミ編集部

    介護のコミミのコンテンツである「コミミマガジン」の編集者。 介護現場から施設運営など、介護に関わる幅広い分野で月間5万人以上の介護職員に情報発信をしている。 記事は介護職員だけでなく、メーカーや行政からの関心も高まっているため、メーカーと介護現場を繋ぐ第三者目線を第一に、日々情報を提供している。

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