介護現場の声・悩み働きやすい職場の選び方
介護職のボーナスって平均どれくらい?私のボーナスは多い?少ない?
介護職として働き続けるには、給料やボーナスが重要です。
特に介護職のボーナスは職場によって金額にばらつきがあるので、平均的な支給額が気になりますよね。
私は病院や介護施設に勤務していましたが、職場によってボーナスの支給額には大きな差がありました。
給料だけが仕事のすべてではありませんが、介護職の重労働に見合わないボーナスでは働くモチベーションも下がるものです。
ここでは、介護職のボーナスの平均支給額を紹介しながら、転職を検討する場合に失敗しない方法を解説します。
平成29年度に介護労働安定センターが行った「介護労働実態調査」によると、介護職のボーナスの平均支給額は572,079円でした。
同じ調査では、介護職の平均月給額は227,275円であったので、月給の約2.5ヶ月分がボーナスとして支給されていることになります。
平均支給額に比べると、自分の職場のボーナスが少ないと感じられたかもしれませんね。
というのも、一言に「介護職のボーナス」といっても働いている職場で支給額が大きく変わってくるからです。
介護職のボーナスに関わってくる要因には、主に3つのことが挙げられます。
① 保有している資格
② 職場の給与の仕組み
③ 職場の経営状態
特に③ 職場の経営状態が悪いと、就職した時よりもボーナスが下がっていく可能性が高いです。
最近では、入所者を確保できない特別養護老人ホーム(特養)が倒産するニュースもありました。
その一方では、大手企業が運営している介護施設などでは、他の職場に比べてボーナスが高めに支給されているということも。
同じ介護職でも、働く職場によって待遇は違ってきます。
自分の職場のボーナスが平均よりも下まわっていたら注意が必要です。
介護職の職場は主に病院や介護施設ですが、そもそも病院や介護施設ではボーナスがあがりにくいです。
病院や介護施設は、診療報酬や介護保険制度によって収益がある程度決まっているので、職場が収益を増やす努力を行っていない限り、ボーナスが大きく増えるとは考えにくいでしょう。
以前、私は、働いていた病院の夏のボーナスが、前年度よりも増えるという経験をしたことがありました。
当時の病院では、入院患者数を増やしたり、患者さん1人あたりの入院期間を短縮したりするなどしてベッドコントロールに成功し、病院の収益がアップした結果、ボーナスを増やすことができたのです。
しかし、そういった病院があった一方で、私の知り合いの介護施設では、利用者の人数が減少して施設の収益が減ったことから、月給2.5ヶ月分あったボーナスが1.5ヶ月分にカットされたなどという職場もあります。
高齢社会で、今後も医療費や介護費がふくらんでいくと、収益を増やす努力をしない職場のボーナスはカットされていく可能性が高いです。
ただ、職場の経営状態など、介護職の努力だけではボーナスの支給額を増やすことが難しいこともあります。
自分が納得のおくボーナスを得るためには、待遇や条件の良い職場への転職を検討してみても良いかもしれませんね。
転職を考える時には、ボーナスの仕組みを知っておくことが重要です。
ボーナスの仕組みを知らないと、転職をしてもボーナスが増えないという事態が起こります。
基本的にボーナスは、「基本給×○ヶ月分」という形で支給されます。
介護職の求人情報を見てみると、資格手当、職務手当、超過勤務手当などの色々な手当が書いてありますが、ボーナスに関わってくるのは「基本給」です。
例えば、下の2つの施設を比べてみてください。
①施設A:
月給25万円(内訳:基本給17万円、職務手当 8 万円)
②施設B:
月給25万円(内訳:基本給 20万円、職務手当 5 万円)
一見すると、どちらも同じ給料をもらっているように思えますが、ボーナスが高くなるのは、基本給が高い施設Bです。
施設Aは、職務手当を高く設定して基本給がおさえられているので、ボーナスの支給額が少なくなります。
このように介護業界では、月給に色々な手当をつけることで基本給をおさえている場合も多いので、「基本給の金額」を比べながら求人情報を見るようにしましょう。
また、病院や介護施設によっては、ホームページなどに求人情報が詳細に掲載されていないために、ボーナスの条件を知ることができない場合もあります。
そういった場合には、介護職向けの転職エージェントを利用すると良いです。
自分では質問しづらいボーナスや給料の状況も、転職エージェントの担当者を通して知ることができるので、安心して転職活動ができますよ。
中には「ボーナスが1円もでない」という方も多くいらっしゃいます。
病院や介護施設によっては、ボーナスが全くない職場もあります。
平成29年度の「介護労働実態調査」によると、正規職員で働く介護職の28.5%の職場では、ボーナスの制度そのものがないという結果が得られました。
またこの調査では、介護職が職場をやめていく原因の15%が給料に関することとなっています。
介護職には夜勤がありますし、重症度の高い利用者さんが多いとどうしても仕事の負担が大きくなりがちです。
介護職として働く一方では、プライベートや子どもの教育費などにもお金がかかるでしょうから、仕事量に合わない低賃金に、職場を変える人が多くなっているのでしょう。
ただ、最近では、介護職の待遇を改善する職場が増えています。
平成25年度に、厚生労働省が報告した「介護従事者処遇改善状況等結果の概況」では、介護職(常勤者)の月給は、平成24年と平成25年を比べると平均で7,180円増えていました。
介護職は、まだまだ低賃金と言われる中で、国の色々な政策を受けて、実際に現場レベルで給料を増やしている職場もあるようです。
ボーナスが高い職場が、必ずしも良い職場とは言えませんが、介護職として長く働くには、プライベートをいたわれるだけの給料が必要です。
介護職の待遇は職場によって違ってきますし、介護事業には大手企業や株式会社なども参入してきているので、以前より待遇の形もさまざまです。
また同じ介護職であっても、職場によって仕事量や仕事の負担も違います。
重症度の高い利用者さんが多い職場であれば、入浴や排泄の介護負担が大きいです。
見守りの介助を行う機会が多くなれば、精神的な負担が大きくなるでしょう。
介護職としての仕事量や仕事の負担を考えながら、自分の納得のいく給料がもらえる職場で働くことが重要です。
病院や介護施設では、介護職の需要が多いです。
病院であれば急性期病院や回復期リハビリテーション病院など、介護施設には老人保健施設(老健)・特別養護老人ホーム(特養)などの入所施設やデイケアなどの通所施設などと働き口も色々あります。
低賃金で、自分が納得のいく環境で働けていないのであれば、介護職として、他の職場への転職を検討してみてはいかがでしょうか。
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