専門管理加算の算定要件とは?訪問看護での注意点や単位数をご紹介

介護報酬の加算・減算

専門管理加算の算定要件とは?訪問看護での注意点や単位数をご紹介

2024年度介護報酬改定により、専門管理加算が新設されることになりました。

この記事では、算定要件や単位数だけに限らず、新設された経緯や訪問看護での注意点についてもご紹介していきます。

ちなみに、2024年度の介護報酬改定では、ICTツールの導入が必須もしくは推奨されている加算が多数導入されました。

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専門管理加算とは?

専門管理加算は、医療ニーズが高い利用者の増加に伴い、適切で質の高い訪問看護を提供するため、専門性の高い看護師による計画的な管理を評価する加算として新設されました。

医療と介護の連携の推進、在宅における医療ニーズへの対応強化が目的です。

専門管理加算が新設された経緯

専門的なケアのニーズが高い利用者への対応を論点として、以下のような議論が行われてきました。

  • 介護保険の訪問看護を利用する人の中で、「新生物」「神経系の疾患」「循環器系の疾患」「筋骨格系及び結合組織の疾患」などの病状を抱える人が増えている。
  • 介護保険の訪問看護では、褥瘡の処置や人工肛門等の管理及び終末期の緩和ケア等が実施されている。
  • 2022年度の診療報酬改定で、「専門管理加算」が新設されたことにより、専門性の高い看護師による訪問看護が評価されるようになった。 
  • 医療的なニーズを持つ利用者が増える中で、適切で質の高い訪問看護を提供するにはどのような対策が考えられるのか。

 

参照元:「訪問看護(改定の方向性)

対応案

対応案については、以下のようになります。

「訪問看護事業所において、専門性の高い看護師を対象に、指定訪問看護の実施に関する計画的な管理に対して評価するのはどうか?」

上記の対応案の結果が、専門管理加算の新設へと繋がりました。

専門管理加算の算定要件等

ここからは、厚生労働省が公表した「令和6年度介護報酬改定の主な事項について」を参照として、算定要件や単位数を分かりやすく説明していきます。

専門管理加算の算定要件

都道府県知事に届け出た指定訪問看護事業所の緩和ケア、褥瘡ケア若しくは人工肛門ケア及び人工膀胱ケアに係る専門の研修を受けた看護師又は特定行為研修を修了した看護師が、指定訪問看護の実施に関する計画的な管理を行った場合には、所定単位数に加算します。

イ 緩和ケア、褥瘡ケア又は人工肛門ケア及び人工膀胱ケアに係る専門の研修を受けた看護師が計画的な管理を行った場合

  • 悪性腫瘍の鎮痛療法や抗がん剤治療を受けている利用者
  • 皮膚を越えて深い床ずれがある利用者
  • 人工肛門や人工膀胱を付けており、適切な世話が難しい利用者

 

ロ 特定行為研修を修了した看護師が計画的な管理を行った場合

  • 医療保険において、特定の医療行為に対して手順書に従って実施することで加算を受けられる対象の利用者

 

なお、特定行為研修とは以下の通りとなります。

  • 気管カニューレの交換
  • 胃ろうカテーテル若しくは腸ろうカテーテル又は胃ろうボタンの交換
  • 膀胱ろうカテーテルの交換
  • 褥瘡又 は慢性創傷の治療における血流のない壊死組織の除去
  • 創傷に対する陰圧閉鎖療法
  • 持続点滴中の高カロリー輸液の投与量の調整
  • 脱水症状に対する輸液による補正

対象となるサービス分類

訪問看護、看護小規模多機能型居宅介護

専門管理加算の単位数

専門管理加算:250単位/月

注意点について

看護小規模多機能型居宅介護における介護報酬改定日は「2024年4月1日~」となりますが、訪問看護における介護報酬改定日は「2024年6月1日~」となり、実行される日が違うため注意が必要です。

詳しい詳細につきましては、以下の記事からご確認いただけます。

まとめ

専門管理加算が新設されたことにより、専門性の高い看護師による訪問看護の評価が可能となりました。

今後も様々な加算が新設されることで、訪問看護の質の向上が期待されることは間違いありませんし、その質を上げるための一つの手段が専門管理加算です。

専門性の高い看護師を配置できることで、利用者満足度や口コミにも良い影響を及ぼすことが予想されます。

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この記事の筆者・監修者

  • 介護のコミミ編集部

    介護のコミミ編集部

    介護のコミミのコンテンツである「コミミマガジン」の編集者。 介護現場から施設運営など、介護に関わる幅広い分野で月間5万人以上の介護職員に情報発信をしている。 記事は介護職員だけでなく、メーカーや行政からの関心も高まっているため、メーカーと介護現場を繋ぐ第三者目線を第一に、日々情報を提供している。

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