【加算ランキング】看取り介護加算とは?基礎から解説!

介護報酬の加算・減算

【加算ランキング】看取り介護加算とは?基礎から解説!
算定率(例:介護老人福祉施設)
月間平均収益(計算式:算定単位数÷算定事業所数×単価10円)
Ⅰ1 18.12%
Ⅰ2 19.23%
Ⅰ3 19.34%
Ⅱ1 5.72%
Ⅱ2 6.11%
Ⅱ3 6.20%
算定率の詳細はこちら
※令和3年度介護報酬改定前のデータになります。
単位数や収益額の詳細はこちら
対象事業所
特定施設/介護老人福祉施設/地域密着特定/地域密着介護老人福祉施設/認知症対応型グループホーム
算定要件の概要(例:介護老人福祉施設)

①看取りの指針を定め、入所の際に利用者・家族等にその内容を説明し、同意を得る

②医師、生活相談員、看護職員、介護職員、管理栄養士、ケアマネジャー等で協議の上、看取りの実績等を踏まえ、適宜、指針の見直しを行う

③看取りに関する職員研修を行う

利用者要件

①医師が一般に認められている医学的知見に基づき回復の見込みがないと診断した者

②医師、看護職員、ケアマネジャー等が共同で作成した計画を、医師等から説明を受け、同意する者

③指針に基づき、利用者の状態または家族の求めに応じ、医師等の連携の下、介護記録等を活用した介護の説明を受け、同意した上で介護を受けている者

①(Ⅰ〉を満たす

②入所者が施設内で死亡した場合


「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」等の内容に沿った取り組みを行う
施設サービス計画の作成にあたり、本人の医師を尊重した医療・ケアの方針決定に対する支援に努める
退所日の翌日から死亡日までの間は算定しない
算定要件の詳細はこちら
加算の算定に役立つツール
ツール詳細はこちら
※【出展】社保審-介護給付費分科会「第183回(R2.8.27)資料1」に基づいて作成

人気度・・・・・算定事業所数が多いほど高得点
取得必須度・・・収益額が多く、算定率も高いほど高得点
算定率・・・・・算定率が高いほど高得点
算定容易性・・・収益額が低く、算定率が高いほど高得点
月間収益額・・・比較的、収益額が大きいほど高得点

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こみたろう

本記事では、加算の算定要件やポイントなどを解説していきます!随時更新していきますので、情報を見逃したくない方はブックマークをおすすめします。

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1.看取り介護加算とは

看取り介護加算とは、質の高い介護サービスを提供している事業所を評価する加算のことです。

国が定める条件をクリアした上で、届け出を行うことにより算定が可能になります。

看取り介護加算は、医学的知見に基づき回復の見込みがいないと判断された者に対して、利用者やその家族の意思を尊重して看護職員等が連携しながら看取りをする場合に算定されます。

※令和3年度介護報酬改定により、一部加算要件が変更されました。

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こみすけ

看取り介護加算は算定率は低い傾向にあります。

2.看取り介護加算の単位数

看取り介護加算の「単位数」と「平均月額収益」を解説します。

平均月額収益に関しては社会保障審議会の資料を基に算出していますが、未公開の情報に関しては「−」としています。

月額収益の計算方法


(月間)算定単位数合計 ÷ (月間)算定事業所数合計 ×(単価)10円

サービス 区分 単位数 平均月額収益※
特定施設
Ⅰ1 1日につき72単位を加算〈新設〉
Ⅰ2 1日につき144単位を加算
Ⅰ3 1日につき680単位を加算
Ⅰ4 1日につき1280単位を加算
Ⅱ1 1日につき572単位を加算〈新設〉
Ⅱ2 1日につき644単位を加算〈新設〉
Ⅱ3 1日につき1180単位を加算〈新設〉
Ⅱ4 1日につき1780単位を加算〈新設〉
介護老人福祉施設 Ⅰ1 1日につき72単位を加算〈新設〉
Ⅰ2 1日につき144単位を加算
Ⅰ3 1日につき680単位を加算
Ⅰ4
1日につき1280単位を加算
Ⅱ1 1日につき72単位を加算〈新設〉
Ⅱ2 1日につき144単位を加算
Ⅱ3 1日につき780単位を加算
Ⅱ4 1日につき1580単位を加算
地域密着特定施設
Ⅰ1 1日につき72単位を加算〈新設〉
Ⅰ2 1日につき144単位を加算
Ⅰ3 1日につき680単位を加算
Ⅰ4 1日につき1280単位を加算
Ⅱ1 1日につき572単位を加算〈新設〉
Ⅱ2 1日につき644単位を加算〈新設〉
Ⅱ3 1日につき1180単位を加算〈新設〉
Ⅱ4 1日につき1780単位を加算〈新設〉
地域密着介護老人福祉施設 Ⅰ1 1日につき72単位を加算〈新設〉
Ⅰ2 1日につき144単位を加算
Ⅰ3 1日につき680単位を加算
Ⅰ4
1日につき1280単位を加算
Ⅱ1 1日につき72単位を加算〈新設〉
Ⅱ2 1日につき144単位を加算
Ⅱ3 1日につき780単位を加算
Ⅱ4 1日につき1580単位を加算
認知症対応グループホーム Ⅰ1 1日につき72単位を加算〈新設〉
Ⅰ2 1日につき144単位を加算 ¥35,688
Ⅰ3 1日につき680単位を加算 ¥16,182
Ⅰ4 1日につき1280単位を加算 ¥15,531

※【出展】社保審-介護給付費分科会「第183回(R2.8.27)資料1」に基づいて作成
※現時点で公開されているデータがない場合、「-」と記載しています。

3.看取り介護加算の算定要件

看取り介護加算の算定要件を解説します。

特定施設/(地)特定施設の場合

区分 要件

①看取りの指針を定め、入所の際に利用者・家族等にその内容を説明し、同意を得る

②医師、生活相談員、看護職員、介護職員、管理栄養士、ケアマネジャー等で協議の上、看取りの実績等を踏まえ、適宜、指針の見直しを行う

③看取りに関する職員研修を行う

①(Ⅰ)を満たす

②当該加算を算定する期間において、夜勤または宿直を行う看護職員を1人以上配置

退去日の翌日から死亡日の間は算定しない

夜間看護体制加算を算定していない場合は、算定しない

【利用者要件】

 ①医師が一般に認められていない医学的知見に基づき回復の見込みがないと判断した者

 ②医師・看護職員・ケアマネジャー等が共同で作成した入所者の介護計画について、医師等から説明を受け、その計画に同意する者

 ③看取りに関する指針に基づき、入所者の状態・家族の求め等に応じ、随時医師等の相互の連携の下、介護記録等を活用して行われる介護の説明を受け、同意した上で介護を受けている者

介護老人福祉施設/(地)介護老人福祉施設の場合

区分

要件

①看取りの指針を定め、入所の際に利用者・家族等にその内容を説明し、同意を得る

②医師、生活相談員、看護職員、介護職員、管理栄養士、ケアマネジャー等で協議の上、看取りの実績等を踏まえ、適宜、指針の見直しを行う

③看取りに関する職員研修を行う

①(Ⅰ〉を満たす

②入所者が施設内で死亡した場合

「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」等の内容に沿った取り組みを行う

施設サービス計画の作成にあたり、本人の医師を尊重した医療・ケアの方針決定に対する支援に努める

退所日の翌日から死亡日までの間は算定しない

認知症対応型グループホームの場合

区分 要件

①看取りの指針を定め、入所の際に利用者・家族等にその内容を説明し、同意を得る

②医師、生活相談員、看護職員、介護職員、管理栄養士、ケアマネジャー等で協議の上、看取りの実績等を踏まえ、適宜、指針の見直しを行う

③看取りに関する職員研修を行う

④医療連携体制加算を算定している

【利用者要件】

 ①医師が一般に認められていない医学的知見に基づき回復の見込みがないと判断した者

 ②医師・看護職員・ケアマネジャー等が共同で作成した入所者の介護計画について、医師等から説明を受け、その計画に同意する者

 ③看取りに関する指針に基づき、入所者の状態・家族の求め等に応じ、随時医師等の相互の連携の下、介護記録等を活用して行われる介護の説明を受け、同意した上で介護を受けている者

※「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」等の内容に沿った取り組みを行うこと

4.看取り介護加算の算定率

看取り介護加算の算定率と算定事業所数は次の通りです。

以下の数値は社会保障審議会の資料を基に算出していますが、現時点で公開されている情報のみ記載します。

サービス 区分 算定率 算定事業所数※

特定施設
Ⅰ1
Ⅰ2 8.98%
Ⅰ3 9.45%
Ⅰ4 9.51%
Ⅱ1
Ⅱ2
Ⅱ3
Ⅱ4

介護老人福祉施設

Ⅰ1
Ⅰ2 18.12% 1473
Ⅰ3 19.23% 1563
Ⅰ4 19.34% 1572
Ⅱ1
Ⅱ2 5.72% 465
Ⅱ3 6.11% 497
Ⅱ4 6.20% 5-04
地域密着介護老人福祉施設
Ⅰ1
Ⅰ2 8.98%
Ⅰ3 9.45%
Ⅰ4 9.51%
Ⅱ1
Ⅱ2
Ⅱ3
Ⅱ4

認知症グループホーム

Ⅰ1
Ⅰ2 2.82% 385
Ⅰ3 2.97% 406
Ⅰ4 3.03% 414

※【出展】社保審-介護給付費分科会「第183回(R2.8.27)資料1」に基づいて作成

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こみたろう

サービス種別によって算定率は大きく異なるね

5.看取り介護加算の取得に役立つツールは「介護ソフト」

看取り介護加算の取得に役立つICTツールは介護ソフトです。

複雑な算定要件や計算式だとしても、簡単な操作で請求データ作成エラーチェックすることが可能です。

しかし、介護ソフトによって操作感(使いやすさ)や機能、価格は大きく異なるため、介護ソフトの比較検討はとても重要です。

すでに介護ソフトを導入されている場合でも、必要に応じて介護ソフトの再検討をしてみましょう。

※下のリンクから介護ソフトの一括資料請求ができますので、ぜひお気軽にご活用ください。

 

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こみたろう

まずは資料で比較検討してみよう!気になったソフトがあればデモを見てみよう!

6.その他加算一覧

サービス種別毎の加算は下のリンクからご確認ください。

加算まとめページはこちら

あ行

 

か行

 

さ行

 

た行

 

な行

 

は行

 

ま行

 

や行

 

ら行

 

令和3年度介護報酬改定により廃止

 

この記事の筆者

  • 介護のコミミ編集部

    介護のコミミ編集部

    介護のコミミのコンテンツである「コミミマガジン」の編集者。 介護現場から施設運営など、介護に関わる幅広い分野で月間5万人以上の介護職員に情報発信をしている。 記事は介護職員だけでなく、メーカーや行政からの関心も高まっているため、メーカーと介護現場を繋ぐ第三者目線を第一に、日々情報を提供している。

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