介護現場の声・悩み
「レクリエーションでカラオケをしたいけど、盛り上がる曲ってなんだろう….」
「万人受けする曲ってどれかな?」
レクで利用者に喜んでもらうために、カラオケをメニューに入れる介護施設も少なくありません。
しかし、利用者と介護職員の世代が異なることから、高齢者に喜ばれる曲が分からないと悩む人もいらっしゃるでしょう。
本記事では、介護施設のレク・カラオケで利用者に喜ばれる曲や、曲選びのポイントを解説します。
また、レクの企画・アイデア出しを行う際に注意すべきことも合わせて紹介しているため、レクを楽しい時間にするためのポイントをしっかりと押さえておきましょう。
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レクでカラオケをする場合は、参加する利用者の誰もが知っている曲を選ぶことが重要なポイントです。
高齢者が喜ぶ歌を確認しておくことで、レクで盛り上がりやすい雰囲気を作ることができます。
ここでは、介護施設のレクで実際に歌われている曲を10曲紹介していきます。
また、喜ばれるポイントも合わせて解説するため、曲選びの参考にしてみてください。
・青い山脈/藤山一郎
・リンゴの唄/並木路子
青い山脈やリンゴの唄は、比較的年齢が高めの利用者に喜ばれる曲です。
介護施設のレクで活用される定番の曲でもあります。
高齢者に人気が高い曲であるだけに、カラオケで使いやすい曲と言えるでしょう。
・リンゴ追分/美空ひばり
・人生いろいろ/島倉千代子
・瀬戸の花嫁/小柳ルミ子
利用者の世代にもよりますが、上記の歌は若い頃に流行った曲です。
懐かしい思い出に触れてもらうことで、昔の楽しかった記憶を思い出すなど、脳の活性化につながるかもしれません。
・365歩のマーチ/水前寺清子
・上を向いて歩こう/坂本九
365歩のマーチや上を向いて歩こうは古い年代の曲ですが、現代にも歌い継がれている名曲です。
リアルタイムで聞いたことがない世代の職員でも、メロディーを聞いたことがある人も多いでしょう。
利用者だけでなく、職員も一緒にカラオケを楽しめます。
・涙そうそう/夏川りみ
涙そうそうは、世代を超えて歌われている曲です。
若い世代の職員でも利用者と一緒に歌いやすいことが喜ばれる理由の一つでしょう。
・七つの子
・ふるさと
七つの子やふるさとは童謡で、介護施設のレクでも活用されています。
とくに、ふるさとは参加する利用者が合唱になるほど盛り上がる曲です。
レクのカラオケで利用者に喜んでもらうためには、どのような基準で歌を選べばいいのでしょうか。
歌選びのポイントは、次の2点です。
・高齢者が「懐かしい」と思う曲を選ぶ
・今流行っている曲を選ぶ
まずは、高齢者が昔の懐かしんでもらえるような曲を選ぶ方法があります。
昔にヒットした曲を選ぶことで、カラオケがしやすくなります。
次に、古い曲だけでなく、今流行っている曲を選ぶのも一つの方法です。
高齢者は演歌を好む傾向にあるため、最近ヒットしている演歌を選ぶのも良いでしょう。
レクのカラオケを行う際は、高齢者が「懐かしい」と思える歌を選曲しましょう。
カラオケで誰もが知っている曲を選ぶことで、レクに参加する利用者全員が楽しめる雰囲気を作りやすくなります。
また、メロディーや歌詞を覚えている利用者が多いことも古い曲を選ぶポイントの一つです。
全く知らない曲をかけても、利用者に「歌いたい」と思わせることはできません。
カラオケで歌を歌うことは、心肺機能の維持や強化につなげられます。
そのため、利用者が歌いやすい曲を選ぶことが重要です。
利用者の世代が離れている場合でも、「ふるさと」などの童謡を流せば、みんなで一緒に歌うこともできます。
高齢者が「懐かしい」と思える歌ばかりを選曲するのではなく、今流行っている曲を選ぶことも大切です。
「高齢者=古い曲」というようなイメージを持つ人もいるかもしれません。
しかし、最近の曲でもテレビCMやドラマなどのBGMで使われているような歌であれば、カラオケで選曲するのもおすすめです。
子どもや孫から聞いて知っている曲などを利用者から教えてもらうのも良いでしょう。
また、昔の嫌な記憶を思い出すことから、古い曲を嫌がる利用者も珍しくありません。
懐かしい曲と今流行っている曲をバランスよく流すことで、古い曲を嫌がる利用者にもカラオケを楽しんでもらうことができます。
レクの企画を検討する際は、以下の3つのポイントに注意しましょう。
・特定の世代をターゲットに企画・アイデア出しをしない
・参加型のレクを企画する
・なるべく多くの利用者が楽しめる企画を実施する
レクに参加する利用者の世代が異なる場合も多いため、特定の世代をターゲットにしないように注意する必要があります。
また、職員からの一方的な企画では利用者の積極性を促せないため、参加型のレクを企画しましょう。
なるべく多くの利用者が楽しめる企画を考えることも大切です。
高齢化が進み、幅広い世代の利用者がレクに参加するケースも少なくありません。
特定の世代のみをターゲットにした企画・アイデア出しをすれば、異なる世代の利用者はレクを楽しむことはできないでしょう。
レクに参加する利用者の世代はもちろん、普段の生活ぶりなども観察しながら、臨機応変に企画・アイデア出しをするようにしましょう。
また、軽度の麻痺がある利用者でも楽しめるなど、要介護度も考慮した企画・アイデアを提案する必要があります。
レクの企画は、利用者が積極的に参加したくなるような内容を提案することが大切です。
レクの目的は利用者の健康の維持・増進であるため、無理やり参加させるようなことは好ましくありません。
利用者が積極的にレクに参加できる企画を考えることで、レクの雰囲気も盛り上がりやすくなります。
例えば、クイズなどを出題して脳を活性化させやすくすることで、認知症予防も期待できます。
レクの企画を考える際は、利用者の世代や年齢などにかかわらず、多くの利用者が楽しめる企画を提案しましょう。
レクを嫌がる利用者を無理に参加させることはできません。
多くの利用者が楽しめる企画にしなければ、レクに参加しない利用者が孤立し、不安感を与えてしまう恐れがあります。
全ての利用者に満足できる企画を考えることは難しいですが、レク全体を通じて、それぞれの利用者が楽しむことができる企画を検討しましょう。
介護施設のレクで喜ばれる曲を選ぶなら、利用者が「懐かしい」と思える曲や、今流行っている曲をバランスよく選曲するようにしましょう。
また、カラオケに限らず、レクの企画・アイデア出しを行う際は、多くの利用者が楽しめる内容を考えることが大切です。
とくに、レクに参加する利用者の年代が異なる場合は、特定の年代にターゲットを絞らず、カラオケやクイズなどの多くの人が楽しめる企画を検討しましょう。
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