介護ロボット・センサーの選び方
うちの職員(スタッフ)はどんな意見を持っているんだろう?
すでに導入しているところはどんな感想を持っているのだろう?
介護ロボットを検討する上で気になるポイントでしょう。
この記事では、アンケート調査から見える介護ロボットに対しての賛否や意見・導入実態をメインに解説しています。
加えて介護ロボット導入に対して、求められるリスクマネジメントや補助制度についても解説していきます。
この記事を読むことで、介護ロボット導入前の検討要素を知れるため、ぜひご覧ください。
介護の現場の人材不足や負担軽減など様々なメリットがある介護ロボット!
しかし導入コストも高いためなかなか導入に踏み切れない方も多くいます。
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介護ロボットの選び方を知る介護ロボットについて、肯定的なのか否定的なのかは気になることでしょう。
ここでは、介護ロボットの導入に関するアンケート調査の結果を紹介していきます。
介護のお仕事というサービスを展開する株式会社ウェルクスは、介護ロボットに関して、以下3つの質問内容でアンケート調査を行いました。
1.自分の職場に介護ロボットが来る!賛成?反対?
(身体補助機能ロボット・コミュニケーションロボット)
2.介護ロボットが職場に来たら使いこなせる?
(RIBA・HAL・パロ)
3.介護は人間がやるべきだと思う?
それでは、各質問の結果を見ていきましょう。
【自分の職場に介護ロボット来る!賛成?反対?】
身体機能を補助する介護ロボット・コミュニケーション型介護ロボット2つの質問に対する平均で「賛成」64%「反対」46%と、賛成意見が6割を超える結果となりました。
【介護ロボットが職場に来たら使いこなせる?】
RIBA・HAL・パロ3機種の平均で「使いこなせる」26%「使いこなせない」74%と介護ロボットの操作について不安に感じる人が多いという結果が出ています。
【介護は人間がやるべきだと思う?】
「そう思う」と回答した人は51.4%、「そうは思わない」と回答した人は48.6%と意見が割れる結果となりました。
【アンケート結果から見えること】
介護は人間がやるべきという意見も多いですが、相対的に見れば、介護ロボットについて肯定的な意見が多く見られました。
また、アンケートで寄せられている意見には、「補助的な利用ならば、身体的・精神的負担の軽減になる」「身体的負担から介護職の離職を防げる可能性がある」とあります。
このことから、介護ロボットに頼りきりにする活用方法はよくないと判断できます。
あくまで介護ロボットは補助的に利用して、介護従事者の身体的・精神的負担軽減に活用するのが、介護ロボットの理解を得やすいと言えるでしょう。
参照元:PRTIMES「約3割が「反対」、なぜ介護ロボット導入に賛否が分かれるのか。ウェルクスが「介護ロボット」に関する調査を実施」
実際に介護ロボットを導入したところでは、どんな意見があるのか?導入してどうなのか?についても、気になるポイントでしょう。
ここでは、介護ロボットの導入実態に関するアンケート結果を紹介していきます。
以下の質問事項について、株式会社ウェルクスは、介護施設の経営者を対象としたアンケートを実施しています。
1.現在、介護ロボットを導入していますか?
2.使ってみてもっともよかった点を教えてください。
3.介護ロボットを導入していない理由を教えてください。
それでは、質問内容の結果を見ていきましょう。
【現在、介護ロボットを導入していますか?】
「介護ロボットを導入している」との回答は28.6%でした。
「介護ロボットを導入していない」と回答したのが71.4%となり、介護ロボットを導入しているところは約3割という結果になっています。
また、導入していると回答したなかで、使われている介護ロボットは、見守り支援型が50%ともっとも多く、次いで移乗介助(装着型)が30%、入浴支援が20%と判明しました。
【使ってみてもっともよかった点を教えてください。】
こちらの回答では、62.5%が「介護職員の心的・身体的負担が軽減した」と回答しました。
つぎに「施設利用者の心的・身体的負担が軽減した」との回答が12.5%で、「業務効率化につながった」との回答が12.5%となっています。
一方で12.5%が「装着に時間がかかり、かえって負担が増した」と回答しており、装着型介護ロボットの課題が見える結果となりました。
【介護ロボットを導入していない理由を教えてください。】
介護ロボットを導入していない理由で、もっとも多いのは「価格が高いから」が56%でした。
他では、「機器の扱いが難しそうだから」「人で十分対応できると思うから」「補助制度などが煩雑だから」の回答がそれぞれ8%となっています。
その他20%の回答では、「費用対効果が不明確」「使える機器がない」「有用性・効率性が見られない」といった意見が見られました。
【アンケート結果から見えること】
介護ロボットの利用経験者は、今後も介護ロボットを使いたいか?の質問に対して、80%が「今後も使いたい」と回答しており、介護ロボットの満足度は高いことが伺えます。
しかし、介護ロボットの価格に、導入をためらう経営者が多いのが事実です。
介護ロボットには、確かな実績もあります。
支援制度や、現場の介護状況なども考慮して検討していければ、介護ロボットが介護従事者の負担を軽減し、離職も防げるものとなっていくでしょう。
参照元:介護ロボットONLINE
介護ロボットはなぜ反対されるのか?アンケートで見られた意見から、以下の要素が挙げられます。
・ロボットに感情はないから
・皮膚状態など微妙な変化にロボットでは気づけないから
・事故のリスクがあるから
事故のリスクについては後述しますが、アンケートからは、感情面で反対している意見が多く見られました。
人を介さないとわからない心情の変化や、体のちょっとした変化に気づけないのでは?と考えている人が多いと伺えます。
ですが、導入実態のアンケートから見えるように、介護ロボットの導入には、満足しているところが多いのです。
反対意見を述べた方が、実際に介護ロボットに触れていない可能性もあるので、介護ロボットに対する理解がまだ無いのかもしれません。
そのため反対派の人に対して、介護ロボットを体験してもらう機会や、他施設で活用されている事例を見て業務改善に繋がることを伝える機会が必要になります。
下記の記事では介護ロボット導入事例を複数紹介しています。
是非チェックしてみてください。
参照元:PRTIMES「約3割が「反対」、なぜ介護ロボット導入に賛否が分かれるのか。ウェルクスが「介護ロボット」に関する調査を実施」
介護ロボットは機械のため、操作ミスやメンテナンス状況によって事故が起きる可能性もあります。
また、介護ロボットの種類によっては、要介護者の方が扱うものもあるので、事故のリスクも高まってしまうのです。
こうした事故を防ぐため、介護ロボットの導入には、必然的に事故を防ぐためのリスクマネジメントが必要となります。
そこで、介護ロボットで起きたヒヤリハット・事故の事例をもとに、どのようにリスクマネジメントしていけばよいかを紹介していきます。
【介護ロボットのヒヤリハット・事故事例】
※表はスクロールできます。
介護ロボットの種類 | 事例の概要 |
移乗介助(装着型) |
ベルトのバンドが緩んだ状態で移乗介助したため、利用者と一緒にバランスを崩しそうになった |
ポケットにPHS を入れていたが、機器のバンドで固定されていたため、ズボンのポケットからPHS を取り出せず、着信時に対応できなかった |
|
移乗介助(非装着型) |
機器を押して移動していたところ、利用者の足先を入り口のドアにぶつけてしまった |
機器に利用者を乗せたところでナースコールが鳴ったため、他の利用者の対応をして戻ってきたところ、利用者が不穏(興奮・混乱のある状態)になっていた |
|
見守り(施設) |
機器の電源が切れており、利用者の行動を把握できなかった |
別の利用者対応をするため部屋を離れた後、利用者がベッド横で倒れていた |
|
見守り(在宅) |
訪問介護が来た際に職員がセンサーの電源をOFFにしたが、終了時に電源を入れ忘れて、センサーが作動しなかった |
移動支援 |
電池不足の通知を、利用者が何の通知かわからずそのまま使って電池切れとなり、パワーアシストを受けられなかった |
移動支援機器からベッドに座る際に、普段よりも間隔をあけてしゃがんでしまったため、機器の重心がずれ傾いてしまった |
参照元:株式会社三菱総合研究所 「介護ロボットを安全に使うためのポイント集」
事例を見ると、主に以下2つの要素でヒヤリハット・事故を起こしているのがわかります。
・機器の操作ミスなど介助者側の人的要因
・介護者の誤った操作
ヒヤリハット・事故に対するリスクマネジメントは、予測と準備に分けて、以下のポイントを意識した対策を講じるとよいでしょう。
・事故が起きる原因を理解して、予測する
・万が一事故が発生した場合の対応策を講じる
・事例や考えられる事故の原因をもとに対策を練る
・機器のメンテナンスの仕組化
・対策内容が機能しているかの確認
・介護従事者への教育
介護ロボットは正しく使えば、介助者の肉体的・精神的負担を和らげてくれるものです。
そのため、介護従事者・要介護者双方が、
安心して介護ロボットが使える環境を作ることで、介護従事者の満足度・要介護者満足度が高まると言えるでしょう。
介護ロボット導入を進めるには、以下の3つを活用していくとよいでしょう。
・地方自治体の補助金を活用する
・現場の理解を深める勉強会を開く
・介護ロボットの導入事例を知る
ここからは、それぞれ詳しく解説していきます。
各都道府県の自治体では、介護ロボット導入を推進するために補助金制度を設けています。
ですが、補助金内容は、各都道府県によって異なる点は注意が必要です。
例えば神奈川県の場合、「介護ロボット導入にかかる経費の1/2または3/4・1台につき最大100万円」「見守り機器の導入に伴う通信環境整備の1/2または3/4・最大750万円」の内容で補助金が出ます。
介護ロボットは導入費用が高額のため、補助金は非常に助かる制度です。
介護ロボットを検討する際は、各都道府県の補助金制度について確認しておくとよいでしょう。
そこで、自分の都道府県では補助金制度がどんな内容か知りたいと思う方のために、下記の記事を作成しました。
自分の都道府県における補助金制度の内容を確認したい方は、ぜひこの記事をご覧ください。
介護ロボットの導入には、介護従事者の理解を得ることが重要です。
その理由は、賛成意見のみではなく反対意見もあることと、介護ロボットによる事故リスクもあるからです。
よって介護ロボットを導入するには、反対意見や介護ロボットのリスクを無視せず、理解を得る努力が必要と言えます。
また、介護ロボット導入実態で紹介したアンケート結果から見ても、介護ロボットに満足している方は多い結果が出ています。
正しく介護ロボットを活用できれば、介護の課題解決に期待できるため、理解を得るために勉強会を開いていくとよいでしょう。
介護ロボットに関するセミナーも多数開催されているので、こうしたセミナーも活用していくのがおすすめです。
介護ロボットの導入事例を知ることは重要です。
その理由は、自社でどのように活用できるのかというイメージを具体化できることにあります。
機能だけで判断してしまうと、現場のスタッフが活用しきれなかったり、せっかく導入しても使われなくなったりする可能性が起きるのです。
介護ロボットを有効活用するには、実際の現場でどのように使われているか事例から読み取り、現場スタッフの介護状況と照らし合わせて判断するとよいでしょう。
下記記事にて介護ロボットの導入事例について解説しています。
参照元:HTB北海道ニュース 【老いるショック】介護ロボットのいま
介護ロボットは、正しく使えば介護従事者・介護者双方にとってメリットとなるでしょう。
そのメリットとは、介護従事者にとっては、身体的負担・精神的負担を和らげること。
介護者にとっては、補助がないとできなかったことも、自分でできるようになることが挙げられます。
ですが、導入にあたっては、リスクマネジメントと現場の介護状況をよく確認して、自社に本当に必要なのかしっかりと検討する必要もあるでしょう。
また、介護ロボットは現場スタッフの理解を得ることも重要です。
スタッフの意見・考えをヒアリングして、必要であれば理解を得るために、社内研修などを行うのがおすすめです。
その説明に他施設の事例を合わせると、より具体的に活用イメージが想像でき、説得しやすくなります。まずは介護ロボット導入事例を把握してみてください。
介護の現場の人材不足や負担軽減など様々なメリットがある介護ロボット!
しかし導入コストも高いためなかなか導入に踏み切れない方も多くいます。
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