介護の夜勤はしんどい?乗り越え方と勤務内容徹底解説!

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介護の夜勤はしんどい?乗り越え方と勤務内容徹底解説!
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介護の夜勤ってどんなことが大変なの?どんな仕事をするの?メリットはあるの?給料はどれくらいもらえるの?

このような疑問にお答えします。

未経験者や無資格者でも、比較的採用されやすいのが介護職です。

「介護の仕事に興味がある」「手に職を付けたい」と思い、介護職に応募を考えている人も多いのではないでしょうか。

介護職を考えるにあたって不安なのが、夜勤がしんどいと言われていること。

自分に夜勤業務が勤まるのかどうか心配ですよね。

現役の介護職は夜勤のどのような部分に大変さを感じ、またどのように乗り越えているのかを知ることで、夜勤に対する不安を軽減させることができるでしょう。

今回は介護の夜勤がしんどいと言われている理由と、夜勤を乗り越えるための方法について解説します。

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1.介護の夜勤がしんどいと言われている5つの理由

 

特別養護老人ホームやグループホームなどの入所系施設は24時間稼働しているため、特に正社員の介護職には夜勤が求められます。

まずは実際に夜勤業務に就いている介護職が、どのような部分に対して大変さを感じているのかについて見ていきましょう。

1-1.変則勤務で生活リズムが乱れる

1つ目は変則勤務で生活リズムが乱れることです。

多くの介護施設の夜勤業務は夕方16時~17時にスタートし、翌日の9時~10時ごろまで続きます。

1回の勤務時間が長いだけでなく、普段眠っているはずの時間帯に働かなければいけません。

一時的に昼夜逆転の状態となるため、生活のリズムが乱れやすくなります。

たとえ一時的でも規則正しい生活ができなくなり、勤務スタイルに慣れるまでは疲れが取れにくくなることがあるでしょう。

1-2.普段以上に利用者に対して気を配る必要がある

夜勤時は日中よりも少ないスタッフ数で、業務を回さなければいけません。

遅番者の退勤後、基本的に利用者は就寝していますが、介護職には利用者の安全を守る役割があります。

普段以上に利用者に対して気を配る必要があると言えるでしょう。

また眠れない利用者や、認知症で不穏になっている利用者などの対応も求められます。

施設によっては担当フロアをワンオペで勤務することもあるため、責任が大きい業務ですね。

1-3.緊急時の判断と対応を求められる

緊急時の判断と対応を求められるのも、夜勤業務のしんどい部分ですね。

利用者の急変や事故の他、火事や地震などの自然災害が起こった際、少ないスタッフで状況の判断や対応をしなければいけません。

もちろん多くの施設では看護職や上司への相談・連絡体制が取られていますが、第一次の判断と対応は夜勤者が行います。

判断と対応次第では利用者の生死にも関わることになるため、心理的なプレッシャーが大きいと言えるでしょう。

1-4.多少の体調不良でも休めない

多少の体調不良では勤務を休めないことが、4つ目の理由です。

介護職不足が叫ばれている現在、どこの施設も慢性的な人手不足。

ギリギリのスタッフ数で業務を回しています。

日中であれば勤務しているスタッフ数が多いため、職員が1人くらい休んでも業務フォローは可能です。

しかし夜勤の場合は、確実に誰か一人を代わりに立てなければいけません。

日勤者にそのまま夜勤をしてもらったり、公休のスタッフに夜勤をお願いしたりすることになるでしょう。

他のスタッフに迷惑をかけることになるため、多少の体調不良では休みにくいのが夜勤の大変な部分です。

1-5.勤務中は常に眠気との戦い

最後は常に眠気がつきまとうことです。

通常眠っているはずの時間帯に働いているので、眠くなるのは当たり前ですよね。

しかし利用者の命を預かる介護職において、眠気が原因となってミスを起こすことは避けなければいけないこと。

睡魔と戦いながら夜勤業務を行うことは、想像以上に大変なことです。

2.【介護の夜勤】おおまかな仕事の流れ

介護職の夜勤は、具体的にどのような仕事をしているのでしょうか。

おおまかな仕事の流れを見てみましょう。

2-1.出勤と業務の引き継ぎ

夜勤開始時の16時~17時頃に合わせて出勤をしたら、業務の引き継ぎを行います。

すでに出勤しているスタッフから申し送りを受けたり、記録を読んだりして、利用者の様子や体調の変化などを頭に入れましょう。

2-2.夕食介助

18時頃から夕食が始まります。

一人では食事ができない利用者もいるため、介助をしなければいけません。

誤嚥がないように一人ひとりの食事形態や飲み込む力に合わせて、適切な方法で介助を行います。

夕食後は服薬介助や歯磨きの介助などを行い、利用者は自由時間となるのが一般的です。

2-3.就寝介助

21時頃の就寝に向けて、利用者の就寝介助を行います。

着替えやオムツ交換、トイレ介助、ベッドへの移乗など、利用者一人ひとりに合わせてケアをしなければいけません。

2-4.消灯・巡回・トイレ介助・事務処理など

消灯後は遅番者が退勤となるため、夜勤者のみの体制です。

1時間~2時間おき巡回をして、利用者に異常がないかどうかを確認します。

オムツ交換やトイレ誘導の他、眠れない利用者への対応、体調不良者への対応などを行います。

また空き時間を利用して記録の作成や、自分が抱えている事務処理などを行うのも、この時間帯です。

2-5.仮眠

施設によっては夜勤中に仮眠の時間を設けていることもあります。

実際に眠れるのは1時間~多くて2時間ほどですが、少しでも睡眠を取っておくことで眠気と体の疲れ具合は異なるでしょう。

2-6.起床介助・朝食介助

5時頃になると徐々に起床をする利用者が出てきます。

着替えや排泄、整容、移乗介助などを夜勤者だけで行わなければいけません。

眠気と疲労もピークに達しており、夜勤業務の中でも大変な時間帯と言えるでしょう。

8時頃から朝食が始まり、早番者や日勤者と一緒に介助を行います。

2-7.業務引き継ぎと退勤

朝食介助が終わったら業務の引き継ぎ、記録の記入などを行って退勤となります。

 関連記事 介護職の夜勤について~業務内容とメリット・デメリット~

3.夜勤をすることの3つのメリット

夜勤は慣れるまでは確かに大変です。肉体的にも、そして精神的にも大きな負担がかかることでしょう。

しんどい部分ばかりにフォーカスされがちですが、夜勤にはメリットもあります。

夜勤をすることのメリットを、全部で3つ紹介します。

3-1.夜勤手当がもらえる

夜勤の最も大きなメリットの一つが、夜勤手当がもらえることでしょう。

1回夜勤業務を行う度に、夜勤手当が支給されます。

金額は施設ごと、勤務体制に異なりますが、平均すると1回3,400円~6,600円ほど。

月4回夜勤に入ったとして、年収換算で16万3,200円から31万6,800円です。

かなり大きな収入ですよね。介護職の多くがメリットと考えるのも納得です。

参考:医労連「2020年 介護施設夜勤実態調査結果

3-2.雑務処理ができる

2つ目は雑務処理ができることです。

介護職の仕事は利用者介護だけではありません。

特に正社員の場合は施設内の委員会活動や行事担当、書類の作成など、抱えている業務は山ほどあります。

早番や日勤勤務時は利用者介護で手一杯となり、残業で雑務処理をすることも多いことでしょう。

夜勤中は比較的時間が豊富にあるため、たまった仕事を一気に片付けられる絶好のチャンス。夜勤を雑務処理する時間と考えて、スケジューリングしている介護職もたくさんいます。

3-3.夜勤明けと公休で1日半の休みがもらえる

夜勤明けの翌日は公休としている施設が多くあります。

夜勤明けが9時30分~10時頃。

翌日の公休と合わせると、実質的に1日半の休みとなります。

長い休みとなるため買い物や旅行など、充実した休日を楽しむことができるでしょう。

4.介護の夜勤を乗り越えるためにできること5つ

さまざまなメリットがある夜勤を乗り越えるために、現役の介護職たちはどのような対策を取っているのでしょうか。

夜勤を乗り越えるためにできることを5つ見ていきましょう。

4-1.勤務開始直前に長時間の睡眠を取らない

まずは勤務開始の直前に、長時間の睡眠を取らないことです。

長い夜勤業務に備えて、なるべく出勤のギリギリまで眠っていたいと思う人がいることでしょう。

しかし夜勤を乗り越えるためには逆効果です。

返って睡眠リズムが乱れてしまいます。

夜勤当日は普段と同じ時間に起床し、夜勤前に仮眠を取る程度が理想ですね。

適度に眠気があることで夜勤中の仮眠も取れ、さらに退勤後も眠れるようになります。

4-2.退勤後は午前中に仮眠を取るようにする

午前中に退勤した後は、午前中に仮眠を取るようにしてください。

しかし取りすぎは良くありません。

何時間も眠ってしまうと夜に眠れなくなり、生活リズムが乱れる原因となるためです。

午前中に仮眠を取って、午後からは普段通り起きて生活をしましょう。

夜もグッスリ眠れるようになり、翌日の朝もスッキリと起きられるはずですよ。

4-3.夜勤前後はあっさりとした軽い食事を意識する

夜勤の前後は、あっさりとした軽めの食事を意識することも大切ですね。

脂っこいものやカップラーメンなどの炭水化物を中心としたものは、胃もたれを起こします。

消化に時間がかかり、夜勤中の仮眠や退勤後の睡眠を妨げる要因となるのです。

脂っこいものや炭水化物を中心としたものではなく、野菜や魚などの消化が良いものを摂るようにしましょう。

4-4.利用者の安全を最優先に考える

前述した通り夜勤中は少ない人数で対応しなければいけないため、心理的なプレッシャーも大きくなりがち。

特に介護職としての経験が少ないうちは、業務を上手く回せるかどうかが心配でしょう。

利用者の安全を最優先に考えると、幾分か気持ちはラクになりますよ。

業務を全て完璧にこなそうとすると、しんどく感じます。

多少の業務漏れがあったとしてもOKとして、何よりも利用者にケガや事故が発生しないことを第一に考えるようにしてください。

とはいえ、少人数での勤務により一人ひとりの業務量が増えがちで、眠気もありヒューマンエラーが起こる可能性が高くなっています。

そこでICT・IoTツールを活用し、見守りロボット等のツールをフル活用することで夜勤の業務負担が減るでしょう。

 関連記事 IoTとは?基礎知識から導入のメリット・デメリットまで

 関連記事 介護記録を電子化(ICT化)するメリット・デメリット

4-5.上手にカフェインを摂取する

最後は上手にカフェインを摂取することです。

眠気対策に有効なのがコーヒーや紅茶に含まれているカフェイン。

しかし取り方には注意が必要です。

カフェインを摂取してから効果が表れるまでには、約30分~1時間が必要と言われています。

勤務開始前に摂取しておくことで、勤務時間中の眠気を防げるようになるでしょう。

仮眠の前に飲んでしまうと、眠れなくなる可能性があります。

仮眠時間を考慮して、摂取する時間を調整すると良いですね。

5.まとめ

介護の夜勤はしんどいと言われています。

生活リズムが乱れること、緊急時の判断と対応を求められること、眠気が常につきまとうことなどが理由です。

確かに大変なこともありますが、夜勤手当や雑務処理ができるなどのメリットも多いのが夜勤の特徴。

上手に活用することで、多くの恩恵を受けられるようになるでしょう。

今回紹介した介護職が実際に行っている対策を取り入れることで、大変な夜勤も乗り越えられるようになりますよ。

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この記事の筆者・監修者

  • Ahmad

    Ahmad

    社会福祉士と精神保健福祉士の資格を持つAhmadです。介護老人保健施設の支援相談員、知的障害者施設の支援員、障害者相談支援センターの相談員として約10年の経験があります。介護・福祉の現状や役立つ情報を、実際の経験と知識を元に紹介していきます。

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