介護職の夜勤について~業務内容とメリット・デメリット~

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介護職の夜勤について~業務内容とメリット・デメリット~
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介護の夜勤職って普段なにをしているんだろう?忙しいのかな?割にあう?メリットは?

このような疑問にお答えします。

特別養護老人ホームやグループホームなど、宿泊型の福祉施設で働く介護職の多くは夜勤をしています。

現在通所型の施設で働いているけど入所型の施設に興味がある人、そしてこれから入所型の施設も含めて介護の仕事に就こうと思っている人にとって気になるのが、夜勤中に何をしているかですよね。

業務内容が分からないと、「どうせ自分にはできないだろう」と、知る前から不安になってしまいます。

夜勤の業務内容を正しく理解することで、不安を払拭させることができるでしょう。

今回は介護職が夜勤中に何してるのか、夜勤をすることのメリット、そして夜勤を続けるために大切なことなどについて紹介します。

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介護職は夜勤で何してるの?やるべき主な業務内容5つ

まずは入所型の施設で働く介護職が、夜勤で何をしているのかについて見ていきましょう。

勤務先によって仕事内容は若干異なりますが、大きく分けると次の5つです。

利用者の安否確認

1つ目は利用者の安否確認です。利用者が就寝をした後、定期的に各居室を周って安否確認を行います。

巡回の頻度は施設によって異なりますが、平均して1~2時間に1回です。

ただし利用者によっては見回りの音に反応して起きてしまうため、巡回頻度を少なくすることもあるでしょう。

体調に異常は見られないか、呼吸に問題はないか、他に異変はないかどうかをチェックします。

体位変換が必要な利用者には、定時で体位変換を行います。

ナースコールへの対応

2つ目はナースコールへの対応です。

「なかなか寝付けない」「のどが乾いたから水を飲みたい」「トイレに行きたい」など、何かしらの理由でナースコールが鳴ります。

体調不良が原因でナースコールを鳴らす利用者もいるため、夜勤中は気を抜くことができません。

利用者の排泄介助

利用者の排泄介助も、夜勤中に行う業務の一つです。

寝たきりのため自分一人ではトイレに行くことができない人は定時でオムツ交換を行ったり、決められた時間にトイレ誘導をしたりします。

記録や書類の作成

4つ目は記録や書類の作成です。

夜勤業務中の利用者の様子を記録にする、その他に必要となる書類作成などを夜勤業務の合間に行います。

利用者対応が少ないと夜勤中にゆとりが生まれるため、今までにたまっていた個人的な仕事を一気に片付ける介護職も少なくありません。

予め夜勤中に仕事をすると予定を立てておくのですね。

起床介助

最後は起床介助です。

朝の5時を過ぎる頃には少しずつ利用者が起床し始めるため、介助をしなければいけません。

オムツ交換やトイレ介助、着替え、整髪、バイタル測定など、やることは山のようにあります。

早番のスタッフが出勤するまでの間、夜勤者のみで対応しなければいけません。

多くの夜勤経験者にとって大変さを感じるのが、朝の起床介助といっても過言ではないでしょう。

介護職が夜勤をすることのメリット

「夜勤は大変」といったイメージから、夜勤を嫌煙する介護職は少なくありません。

しかし夜勤には介護職にとってメリットがあります。

続いては介護職が夜勤をすることのメリットを、全部で5つ見ていきましょう。

夜勤手当が付く

1つ目のメリットは、夜勤手当が付くことです。

ほぼ全ての施設で夜勤業務に対して、夜勤手当を設定しています。

労働基準法では夜間業務に割増賃金を支払うことが定められており、夜勤手当として充足させています。

夜勤手当の額は施設ごとに自由に定められており、平均して1回5,000円~8,000円ほどが相場です。

仮に夜勤手当が1回5,000円で1ヵ月に4回夜勤をした場合、総額は20,000円。

年間に換算すると240,000円になります。

ひと月の給与額に相当するため、夜勤手当が付くメリットは大きいですね。

事務作業などの雑務を片付けられる

2つ目は事務作業などの雑務を片付けられることです。

介護職の仕事は利用者介護だけではありません。

施設内の係や委員会活動、行事の準備、外部機関とのやりとり、後輩スタッフの育成など、業務はたくさんあります。

しかし日中は利用者の介護業務に時間を取られ、その他に抱える仕事をする時間を確保できないのが現実です。

前述したとおり、夜勤中は特別利用者対応がなければ比較的時間に余裕があります。仕事の合間を見て、普段こなすことができなかったたまった事務作業を片付けることができます。

他のスタッフと仲良くなれる

他のスタッフと仲良くなれるのも、夜勤ならではのメリットですね。

施設の規模にもよりますが、夜勤業務は大抵複数人で行います。

日中は介護業務に追われているため、他のスタッフとゆっくり話しをする時間はありません。

しかし夜勤中は時間に余裕があるため、他の夜勤スタッフと話しをする機会が多くなるでしょう。

仕事のことだけでなくプライベートの話しをすることも自然に多くなり、仲良くなれる絶好の機会となります。

日を通した利用者の様子を理解できる

4つ目は、1日を通した利用者の様子を理解できることです。

日中のみの勤務では、利用者の生活の一部しか見ることができません。

利用者によっては日中と夜間とで、違った一面を見せることもあるでしょう。

また日中に何かトラブルを抱えていた利用者の理由が、実は夜間の生活にあったということもありえます。

夜勤業務を行うことで利用者の生活像全体を理解できるようになり、介護職としてのスキルもアップしますよ。

夜勤明け当日は日中が自由時間となる

最後のメリットが夜勤明け当日は、日中が自由時間となることです。

夜勤の退勤時間は施設によりますが、大体10時ごろ。

さらにほとんどの場合で翌日は休日となるため、実質2日間の休みです。

夜勤明けのまま遊びに行ったり、友人と会ったりと時間を有効に活用することができますよ。

また平日が夜勤明けであれば、どこに行っても混雑していません。ゆっくりと過ごせるのもメリットですね。

夜勤の回数と気になる勤務シフトは?

入所型の施設で勤務する際に気になるのが、夜勤の回数と勤務シフトではないでしょうか。

特別養護老人ホームや介護老人保健施設などの場合、正社員で1カ月に約4~5回ほどの夜勤があります。

夜勤明け翌日は休日となることが一般的ですが、会議が入っていたり、シフト調整が難しかったりすると、出勤となる場合もあります。

夜勤の他に早番や日勤、遅番が組み合わさるシフトです。

少人数で生活をするグループホームの場合はスタッフ数も少ないため、夜勤の回数は特別養護老人ホームや介護老人保健施設よりも多くなりがち。1カ月に約7~8回ほどです。

ただしホームによって異なるので、応募をする前に確認をしておきましょう。

勤務シフトは夜勤の他に早番や日勤、遅番などですが、ホームによっては日勤がない場合もあります。

夜勤を続けていくために大切なこと

夜勤業務を続けるためには、何といっても体調管理に気をつけなければいけません。一時的に生活が夜型になることで、睡眠リズムが乱れてしまうためです。

最後に夜勤を続けるために大切なことを3つ紹介します。

退勤後は午前中に仮眠を取る

1つ目は、退勤後の午前中に仮眠を取ることです。

夜型に乱れた生活リズムを元に戻すためには、夜勤明け当日の夜にしっかり睡眠を取らなければいけません。

しかし睡眠不足から、退勤直後にぐっすり眠りたい人もいるでしょう。

日中にたくさん眠ってしまうと夜に眠れなくなり、さらに睡眠リズムが乱れてしまう可能性があります。

退勤後に眠りたい場合は2~3時間ほどの仮眠に抑え、午後からは起きているようにしましょう。

夜にしっかり眠れるようになりますよ。

夜勤明け後は身体に優しい食事メニューとする

夜勤明け後の食事メニューにも気を使いましょう。

内臓器官が疲弊している夜勤明けに、脂っこいものや高カロリーのものを摂取すると負担がかかり、眠りを妨げる要因となります。

消化器官に負担がかからない、ヘルシーなものを食べるようにすると良いですね。野菜や温かいスープなどがおすすめです。

適度な運動を行う

最後が適度な運動を行うことです。

適度に身体を動かすことで疲労感が蓄積され、スムーズな睡眠を促してくれます。

夜勤業務などの仕事による疲労ではなく、身体を動かすことによる疲労の方が、心地よい睡眠を促してくれるでしょう。

ただし夜勤明けは体力が消耗しているため、軽い運動がおすすめです。ウォーキングやジョギング、ストレッチなどが良いですね。

まとめ

勤務する施設によって異なりますが、夜勤中は利用者の安否確認やナースコールの対応、排泄介助、翌日の起床介助などが夜勤の基本業務です。

夜勤は生活リズムが一時的に夜型になるなどの体調への負担もありますが、夜勤手当が付いたり、たまった事務作業を片付けられたりと、メリットもたくさんあります。

夜勤の回数や夜勤手当の額、勤務シフトなどは施設ごとに異なるので、応募する前にしっかり確認をしておきましょう。

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この記事の筆者・監修者

  • Ahmad

    Ahmad

    社会福祉士と精神保健福祉士の資格を持つAhmadです。介護老人保健施設の支援相談員、知的障害者施設の支援員、障害者相談支援センターの相談員として約10年の経験があります。介護・福祉の現状や役立つ情報を、実際の経験と知識を元に紹介していきます。

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