介護ソフトの選び方
タブレット(iPad)を導入しようか迷ってるけど、パソコンだけでもいい気がするし・・・メリットだけじゃなくてデメリットも知りたい。
このような疑問にお答えしていきます。
iPadやタブレットで介護記録を作成している事業所は増えてきました。
筆者が大手介護ソフトメーカーに勤めていた頃、iPadやタブレットの導入提案を数多くしてきました。
今やパソコンを使った記録作成よりも多くのメリットがあると感じているからです。
一方で、デメリットを感じて導入を断念した事業所も見てきました。
そんな経験から、Padやタブレットで介護記録を作成するメリット・デメリットだけでなく、介護記録に特化している記録ソフトを6つご紹介します。
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口コミランキングを見るiPad・タブレットを導入検討している事業所に知っておいて欲しいメリット・デメリットをご紹介します。
介護ソフトによっては該当しないメリット・デメリットもありますが、大半のソフトに当てはまるようなものばかりです。
それでは1つ1つ見ていきましょう。
まずはメリットを見ていきます。
iPadやタブレットは持ち運ぶことができます。
今までパソコンでしか記録作成していない事業所にとっては「動線」を考える必要がなくなります。
例えば、パソコンを事務所に設置していた場合、記録作成のためにわざわざ事務所まで行かなければなりません。
一方でPadやタブレットにおいては、手元にあればその場で記録作成をすることができます。
無駄な動きを減らすことにより、時間短縮に繋げることができます。
また、1日あたりの歩数が減るため、疲労を最小限に抑えることもできます。
忙しいときこそ移動時間ってもったいないよね 時間だけじゃなくて疲れるって問題もあるね その点「動線」の解消はメリットが大きいね
パソコン操作が苦手な方にとって、iPad・タブレット操作のほうがパソコンよりも得意というケースは非常に多いです。
大きな理由としては、日常的にiPhone・スマホを利用している方が多いためです。
若い世代になればなるほど、その傾向は強くなっていきます。
中には「パソコンが全く使えないので、iPadやタブレットで記録作成したい」と強く想う方もいます。
特に若い人にはパソコンよりもスマホとかタブレットの方がいいかもね
介護記録の中には、文章だけでは伝えにくいものがあります。
例えば、怪我をした部分の説明やレクリエーションの様子などです。
これらを文章で記録しようとすれば、かなり細かく文章化しなければなりません。
その点において、iPadやタブレットに備わっている「撮影機能」は役立ちます。
例えば、利用者様の「5メートル歩行速度」を記録として残したい場合、iPadやタブレットの動画撮影機能をつかえば、歩行速度が把握できるだけではなく、利用者様の歩き方の癖までも動画で記録に残すことができます。
なんと動画の情報量って文字と比べて5000倍なんだって!短い時間で相手に伝える上で動画は有効的だね
iPadやタブレットは外出先でも役立ちます。
例えば、医療機関にiPad・タブレットを持っていけば、利用者様のバイタル記録や水分摂取量などの過去記録をすぐにドクターに開示することができます。
「パソコンを持ち運ぶ」という選択もありますが、本体重量においてはiPad・タブレットの方が軽い上に、相手にデータを見せやすいという点で優れています。
紙ファイルをいちいち用意して出先にもっていくことがなくなるね
iPadやタブレットには音声入力機能が備わっています。
文字入力をする上で、音声入力は大幅な時間短縮に繋がります。
また、「音声入力モード」だけではなく、「手書き入力モード」もあるため、自身が入力しやすい方法を選択することも可能です。
音声入力の制度も日々向上しているから、かなりおすすめだよ
iPad・タブレットは利用者様と会話しながらでも使うことができます。
「ながら作業」ができるだけではなく、利用者様から目を離すリスクを減らすことに繋がります。
タブレットを導入して事故発生率が減った施設も多いみたいだね
介護ソフトによっては「パソコンライセンス」よりも、「iPad・タブレットライセンス」の方が価格的に安いケースがあります。
中には、倍以上も価格差があるソフトもあります。
端末毎にライセンスが発生する場合はパソコンよりもiPadのほうが安いケース多いよ!ライセンスフリーの介護ソフトには関係ない話だけど・・・
iPadとバイタル機器が連動している介護ソフトがあります。
例えば「ほのぼのNEXT」と「ファーストケア」は対応しています。
いずれのソフトも体温計だけではなく、血圧計やパルスオキシメーターとも連動しています。
測った体温や血圧、SPO2がそのまま記録に反映することで入力間違いを防ぐことにも繋がります。
連携のメリットは早いだけじゃなくて、情報の入力間違いを防ぐことにもつながるよ!
オフラインでも使えるソフトがあります。
最大のメリットは、館内の隅々まで無線を整備しなくていいため、設備コストを抑えることができます。
また、出先でもインターネットを使わずにソフトを使うこともできます。
ただ、iPad・タブレットの中に入っている記録情報を最新にするためには、「同期」をする必要があるため、その際はインターネット(無線)接続が必要です。
出先でも使いたいって人にはオフラインは嬉しいかも
iPad・タブレットの使い道は、介護記録に限った話ではありません。
例えば、利用者様向けの「脳トレアプリ」や「Youtube動画」など、様々な使い方ができます。
また、「眠りスキャン」などの見守りシステムをiPadに導入することも可能です。
せっかくiPadやタブレットを導入するならフル活用したいよね!
ここまではメリットを挙げてきましたが、デメリットも数多くあります。
「持ち運びができる」というメリットの一方で、持ち運ぶことにより、iPad・タブレットを落として破損することがあります。
ケースを付けていたとしても、高い位置から落下させれば、たちまち故障してしまいます。
(また、残念ながらiPadの修理費用は高額です)
落として壊すことは珍しくないよ だからiPadに紐をつけて肩にかけている職員もいたよ
「パソコンはフル機能が使え、iPad・タブレットは一部機能しか使えない」ということがあるので要注意です。
例えば、iPadやタブレットでは、「食事・バイタル・入浴・排泄」等の情報は入力できるものの、「介護日誌」や「事故報告書」などはパソコンでしか作成できないというケースもあります。
介護ソフトによってどこまでiPadやタブレットでできるか違うから確認が必要だね
iPad本体・タブレット本体は定期的にバージョンアップをしなければなりません。
例えば、iPadであれば「iOS」のバージョンアップをしなければ、最新のアプリを使用することができません。
バージョンアップの際は、iPadを使用することができないため、タイミングによっては記録作成ができないことがあるので、注意が必要です。
たとえば、iPadを最新にバージョンアップするのは自分でやらなくちゃいけないことが多いよ
iPadやタブレットは常時インターネット(無線LAN)に接続していなければ記録入力がまったくできないソフトがあります。
常にオンラインである必要があるため、環境構築費が高くなることがあります。
介護施設によっては無線LANが構築されていないこともあるから、確認が必要だね
iPad・タブレットは持ち運ぶことが可能なため、紛失リスクがあります。
「あれ?どこに置いたっけ?」となりやすく、もし紛失してしまった場合、外部に情報漏洩する可能性があります。
iPadを使った後はどこに置くかルールを決めておくといいよ
数時間の使用でバッテリーがゼロになるため、常にバッテリー残量に注意する必要があります。
もし一度でもゼロになってしまえば、充電しながら使うことになるため、「持ち運べる」というメリットを消してしまうことになります。
(モバイルバッテリーを使いながら操作する方法もありますが、非常に使いにくいです)
使いたい時にバッテリー切れしたら最悪だね!常にバッテリーを意識しておこう
iPadやタブレットは精密機械であるため、水に弱いです。
介護現場においては水を使う機会も多いため、iPad・タブレットの扱いには注意が必要です。
最近では防水仕様の端末もあるので、不安な方は検討してみましょう。
風呂場とかで水濡れさせちゃうケース多いよ!防水用のケースも売ってるよ
人によっては、「長文はパソコンで入力する」ケースがあります。
iPad・タブレットの「スクリーンキーボード」では文字入力がしにくいと感じる方が多いためです。
中にはiPad・タブレットに「外付けキーボード」を接続して使用する人もいますが、それすら煩わしいと感じる方もいます。
あまり長文を入力しないように定型文とか選択肢とかを使うようにする工夫もいいね
今まで紙で記録していた事業所の場合、職員の人数分のipadやタブレットを確保しなければいけないだけでなく、その保管場所も考慮しなければいけません。
タブレットよりスマートフォンのほうが置き場所は困らないから、スマートフォンでの運用も検討してみると良いかも
iPadなどのタブレットで記録する場合のメリットは大きい反面、デメリットももちろんあります。
しかし、そのタブレットでの記録のデメリットを緩和する方法として注目されているのが、「スマートフォンで記録する」ことです。
タブレットでは保管場所に困る、持ち歩きにくいといったデメリットがありますが、スマートフォンは小型なため利便性が良く、その上インカムアプリなど別のICTツールをスマートフォンで利用することで、最大限スマートフォンを活用することが可能です。
しかし、スマートフォンはタブレットやPCと比べて画面が小さいため、使いづらく見づらいといった懸念点もあるでしょう。
そんなときにタブレットやスマートフォンでの運用が前提の特化型の記録ソフトであれば、使いにくいといったリスクは解消することができます。
記録ソフトの機能や特徴、別ソフトとの連携機能をしっかり確認し、PCもしくはタブレットかスマートフォンどちらで記録するのが良いのか検討していきましょう。
これまで、iPadやタブレットのメリット・デメリットをご紹介した上で、そのデメリットを緩和できるものとしてスマートフォンでの特化型記録ソフトの運用をご紹介してきました。
そこで、タブレットやスマートフォンに対応しているおすすめの介護記録特化型のソフトを6つ紹介します。
是非参考にしてみてください。
多職種連携ソリューションTeamは、株式会社アルムが提供する記録特化型の介護システムです。
Androidに対応しており、介護施設内での利用はもちろん、医療機関や薬局での情報を連携することができるため、地域密着で介護と医療の連携を期待する方に対しては特に強みを発揮します。
Care-wing(ケアウィング)とは、株式会社ロジックが提供している訪問系に特化している介護ソフトです。
訪問先への出退勤をICタグで勤怠管理出来き、 タブレット、スマートフォンで操作が可能です。
記録に特化しており、他社の請求ソフトと連携することで一気通貫で利用することが可能です。
Care-wingはAndroidだけでなくiPadやiOSにも対応しています。
ケアコラボとは、ケアコラボ株式会社が提供する介護記録に完全特化した介護ソフトです。
記録した情報をスタッフとご家族で共有ができる記録システムです。
また、画像や動画で利用者様様の様子を記録することもでき、チームで担当する利用者様様の情報を一括表示可能、申し送り機能がついています。
ケアコラボは、インターネットとwebブラウザの使えるスマホやタブレット、PCであれば、どの機種でもご利用可能です。
ブルーオーシャンとは、株式会社ブルーオーシャンシステムが提供している介護記録に特化した介護ソフトです。
手書きの記録をそのまま電子化できるくらい簡単な操作性でカスタマイズ性が高く、事業所独自のこだわりなどを取り入れられる点が特徴です。
iPadはもちろんのこと、iPhoneやWindowsタブレットも利用可能です。
請求は(株)ワイズマンと連携することで可能で、パブリッククラウドを利用することにより画像等の保存も可能です。
テレッサmobileとは、CareBank systems株式会社が提供している、訪問介護でよく使用されている複写式の記録用紙をスマホで簡単に使えるようにした記録特化型のソフトです。
LINEを使用することを前提としたソフトで、今まで通りの使い勝手ながらペーパーレスでの業務報告が可能になります。
さらに、記録以外にもシフト作成や請求など、一貫した機能を備えたプランも利用することができます。
AndroidやiPhoneなど、LINEが利用できるほとんどの機種で使用することができます。
レコセラとは、株式会社スカイが提供する、デイサービス特化型の記録支援システムです。
追加料金なしで計画書作成から送迎支援まで行うことが可能。
請求も他社連携でワンクリックで作成ができますので、業務の負担を大きく減らすことができるようになります。
たくさんある介護ソフトの中から特徴的なソフトを厳選したよ!
介護記録はipadやタブレット、スマートフォンなどのモバイルで行えるようになると移動時間削減だけでなく、紙での記録の手間も減るため大きなメリットあります。
また、特化型の記録ソフトであれば、更にモバイルで記録がしやすくなるでしょう。
導入検討中もしくは現在運用中のICTツールとの相性も考え、PC、タブレット、スマートフォンのどれで記録業務を進めていくのか、検討していきましょう。
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