介護施設の経営・運営改善
デイサービス(通所介護)を立ち上げて利益を上げたいけど、どんな方法があるかな?
デイサービス(通所介護)を開業したいと思ったときに、気になるのは利益のことだと思います。
せっかく立ち上げるなら、失敗のない安定した運営をしていきたいものですよね。
そこで、この記事では、デイサービス(通所介護)開業で儲かる人・失敗する人の違いや失敗しないためのポイント、デイサービス(通所介護)開業におすすめの介護ソフトを紹介していきます。
開業成功のためのポイントを掴み、デイサービス(通所介護)運営の安定を目指していきましょう。
デイサービス(通所介護)を開業する流れやそのためのルールは事前に把握しておきたいものですよね。
そこでここからは、デイサービス(通所介護)の開業に必要な資格・基準や立ち上げの流れ・方法、利益率に大きく影響する加算などについて解説していきます。
デイサービス(通所介護)を開業するためには、守るべきルールがあります。
主なルールは以下です。
人員配置基準は、デイサービス(通所介護)の運営に必要なスタッフの職種とその最低人数になります。
必要なスタッフの職種は、看護師や介護スタッフの他、理学療法士等の機能訓練指導員や生活相談員、管理者などです。
設備に関する基準は、食事や運動をはじめ、レクリエーションなど利用者が安全、快適に過ごすことができるように基準として設けられています。
施設内の広さや部屋数などが該当します。
食堂や静養室以外にも機能訓練室など設置を義務付けている場所がいくつかあるためその基準を満たすことが必要です。
運営基準とはデイサービス(通所介護)を適切に運営するための決まりのことを指し、人員配置に関すること以外に書類やサービス提供、利用料に関することなど4つの項目があります。
主に「サービス提供に関すること」「利用料に関すること」「職員の勤務体制に関すること」「書類に関すること」の4項目が定められています。
運営基準を満たし続けることで、介護保険サービス事業者として「指定」を受け、介護保険からの介護報酬が受けられます。
運営基準の他、自治体によってもルールが違うため、その基準に合わせるようにしましょう。
デイサービス(通所介護)開業のためのルールは、違反すると指定を取り消されてしまう可能性もあります。
そのため、基準をしっかりと把握し、それを満たすための準備が必要となります。
デイサービス(通所介護)の立ち上げまでを簡単に説明すると、デイサービス(通所介護)の内容を考えたり法人化を済ませ、必要書類に記入し、デイサービス(通所介護)の建築後、自治体に指定申請を行うという流れになります。
自治体によっては流れに若干違いがある可能性があるため、その地域のルールを確認し従うようにしましょう。
また、デイサービス(通所介護)を運営するためには、法人化する必要があります。
まだ法人化していない事業所であれば、そのための手続きも行う必要があることを把握しておくとスムーズです。
デイサービス(通所介護)開業にあたって法人設置費用や物件を借りる場合は、その初期費用などが必要となります。
デイサービス(通所介護)開業後は利益率に着目していきたいところですが、介護サービスで利益に大きく関わるのが算定方法や加算です。
加算は算定要件により得ることができます。
デイサービス(通所介護)対象の加算例は以下のようなものです。
他にも多くの加算があります。
利益を上げるためにもデイサービス(通所介護)対象の加算内容を把握しておくことが大切です。
取りこぼしのないようにしっかりと申請しましょう。
デイサービス(通所介護)を開業した後、運営していくにあたってできるだけ利益を上げていきたいものです。
しかし、どんなデイサービス(通所介護)でも必ず儲かるわけではないのが現実です。
開業して儲かるデイサービス(通所介護)もあれば、逆に失敗する事業所も存在します。
やり方を間違えてしまえば失敗に繋がってしまう可能性もあるということです。
そこで、ここからは儲かるデイサービス(通所介護)と失敗するデイサービス(通所介護)の特徴をそれぞれ3つ紹介していきます。
儲かるデイサービス(通所介護)は、以下のような3つの特徴を持っていることが多いです。
ここからは、上記3つの儲かる特徴をさらに詳しく解説していきます。
デイサービス(通所介護)立ち上げの際に把握しておきたい儲かる特徴のうちの一つは、離職率の低さです。
スタッフの離職率が高いと、補充のたびに新しく雇い入れて教育することでコストがかかります。
しかし、離職率が低く長く働いてくれるスタッフが多ければ、その分コストも下がります。
また、長く働いてくれるベテランスタッフが多いとその分、介護ケアの安定にも繋がるでしょう。
離職率を下げるためには、スタッフを大切にすることが一番です。
待遇面を改善することが現実的に難しければ、スタッフ一人ひとりと定期的な面談を行い、相談に乗ったり、お互いの介護観を共有してみたりするのがおすすめです。
「このデイサービス(通所介護)でずっと働きたい」と思ってもらえるような職場環境を目指しましょう。
儲かるデイサービス(通所介護)は、何かに特化していたり、売りがあったりすることが多いです。
例えば、特化するものを目指すなら地域密着型やリハビリ特化型などを目指しても良いでしょう。
最近では、高齢者の趣味活動を大切にしたレクリエーションなどの多いデイサービス(通所介護)も増えています。
例えば株式会社おとなの学校は、「おとなの学校」という学校式介護を提供しています。
「おとなの学校」は、「学校」を模した授業形式で学ぶことにより、利用者の意欲を高め、心身の活性化をはかる新しい高齢者のケアです。
このように新しいレクリエーションを取り入れたサービスを提供することにより、利用者の満足度を上げ、利益に繋げることができます。
参照:株式会社おとなの学校
まずは一つでも良いのでデイサービス(通所介護)の売りは何かを考えてみることがおすすめです。
利用者の満足度が高くリピーターが多かったり、スタッフ数が多くしっかり業務がまわったりするデイサービス(通所介護)は、稼働率が高い傾向にあります。
逆に稼働率が低いと利益に繋がりません。
儲けを考えるなら、高い稼働率を維持するためにはどうするべきかを模索することが大切です。
例えば、利用者の満足度を上げるためにスタッフの接客研修をするなど、小さなことからでも利用者の満足度やサービスの質向上に繋がるような工夫をしていきましょう。
失敗するデイサービス(通所介護)は、以下のような3つの特徴を持っていることが多いです。
ここからは、上記3つの失敗するデイサービス(通所介護)の特徴をさらに詳しく解説していきます。
給料が安すぎたり、休みが取りづらかったりなど、スタッフの生活が成り立たないような環境であるとスタッフはデイサービス(通所介護)から離れていってしまいます。
また、スタッフの意見を全く聞いてくれないという事業所も同様です。
定着率を上げたいなら、スタッフが働きやすい環境を整えることが大事であるといえます。
スタッフを大切にしていない事業所は、離職率を上げてしまう可能性が高いです。
デイサービス(通所介護)の強みがないと、高齢者やご家族の興味を引くことができず、ライバルの他事業所に利用者をとられてしまう可能性があります。
特に、近隣に競合のデイサービス(通所介護)が多い場合には、注意が必要です。
そのデイサービス(通所介護)の売り・強みといえるような特徴を持つことも大切です。
介護サービスの質が悪く、利用者やご家族から不満を持たれるような状況にあると、自然とデイサービス(通所介護)の評判は悪くなっていってしまいます。
評判が悪いと、高齢者がデイサービス(通所介護)に行きたがらず、新規利用者を獲得しづらくなってしまいます。
デイサービス(通所介護)を運営していく上で、サービスの質を上げ評判に気を遣うことは大切なのです。
デイサービス(通所介護)を開業するならできるだけ失敗はしたくないと考えるものだと思います。
失敗しないために気を付けるべきポイントはいくつかあります。
そこで、ここからはデイサービス(通所介護)開業で失敗しないためのポイントを解説していきますので、ぜひご覧ください。
スタッフに退職されない職場の環境づくりが大事です。
職場に対してスタッフが不満を抱いている場合には、それに耳を傾ける姿勢が大切であるといえるでしょう。
当然、スタッフの不満全てを解消するのは無理だと思います。
しかし、「何に対して困っているのか」を把握し、可能な限り働きやすい環境に近づけていく努力さえあれば、スタッフからの信頼が高まりやすいでしょう。
定期的に面談をし介護観を共有したり、研修を行って介護サービスの質を上げたりなどできることから始めていくことがおすすめです。
介護サービスの質を上げるためには、スタッフ個々の介護力を上げることも大切ですが、スタッフ同士が協力して進めていく連携体制を強化することも重要です。
特に、多職種でデイサービス(通所介護)運営をしている事業所であれば、それぞれの職種が正確な情報を把握できるような体制が理想的であるといえます。
さまざまなスタッフが状況を把握できるような連携体制を強化できるようにするためには、情報共有がすぐにできる介護ソフトの導入などを検討してみるのもおすすめです。
デイサービス(通所介護)運営に大切なのは稼働率です。
特に、利用者都合によりスケジュールが変動しやすいデイサービス(通所介護)は、その管理や対応が重要になります。
稼働率を上げるためにも、スケジュール管理はしっかりと行うようにしましょう。
また、利用者が少ないと事前にわかっている時間であれば、その時間のスタッフ数を減らすなど臨機応変に対応していくことで無駄な支出を抑えることができます。
利益率を上げるためには、取り組むべき課題を明確にすることが大切です。
例えば、稼働率をグラフ化し、利用者が少ない日の傾向を把握するといったことです。
経営分析をしながら運営に取り組むことで、事業所の課題が見えてきやすくなるでしょう。
課題がわかれば、それに向かって解決策を考えていくことで運営安定に繋げることができます。
デイサービス(通所介護)を開業して運営を安定させるツールとして介護ソフトをおすすめします。
なぜなら、介護ソフトには職員のシフト作成機能や、国保連請求機能といった経営・運営業務に携わる機能が多く備わっており、業務の効率化が期待できるからです。
しかし、デイサービス(通所介護)の開業後に介護ソフトを導入したくてもどのような商品があるかわからないという方もいるのではないでしょうか?
そこで、ここからはデイサービス(通所介護)開業におすすめな比較的安い介護ソフト3選を紹介していきます。
まもる君クラウドは、デイサービス(通所介護)の開業後の導入に向いた介護ソフトです。
特に通所介護ソフトは、デイサービス(通所介護)の業務を集約し、地域密着型デイサービス(通所介護)や認知症対応型デイサービス(通所介護)にも対応していきます。
介護請求業務のサポートはもちろんのこと、個人情報の管理や介護計画書の作成までソフト一つで完結させることが可能です。
また、介護記録機能や売上管理機能までついているため、運営を安定させたい事業者におすすめです。
メーカー名 | 株式会社インタートラスト |
---|---|
対応サービス | 施設系短期系通所系訪問系ケアマネ便利ツールその他 |
機能 | 請求業務対応記録業務対応 |
費用 | 月額7,800円〜介護ソフトの相場をシミュレーションする |
無料体験 | あり |
導入形態 | クラウド(ASP) |
製品・サービス詳細 | 詳細はこちら |
トリケアトプスは現場の声から生まれた介護業務ソフトであり、中小規模事業所を対象としたコストパフォーマンスの良さも好評の介護ソフトです。
デイサービス(通所介護)向けのサービスとしては、アセスメントシートやモニタリング、計画書や介護記録の作成機能・実績や請求状況の管理などができます。
また、請求に関しては、国保連伝送や利用者請求と売上・回収管理など、細かな業務までサポート可能。
現場にやさしい介護ソフトであるといえます。
メーカー名 | 岡谷システム株式会社 |
---|---|
対応サービス | 施設系短期系通所系訪問系ケアマネ便利ツールその他訪問系 |
機能 | 請求業務対応記録業務対応 |
費用 | 月額200円/人〜介護ソフトの相場をシミュレーションする |
無料体験 | あり |
導入形態 | クラウド(ASP) |
製品・サービス詳細 | 詳細はこちら |
記録から請求まで一元管理できるのがナーシングネットプラスワンです。
国保連請求に必要な機能がついているだけでなく、LIFEにも対応。
デイサービス(通所介護)の運営に必要な業務をサポートしてくれる機能を搭載しているため、導入することで業務を効率的に行うことができます。
その他、日々の記録や帳票作成などにも対応し、一気通貫で一連の業務が行える介護ソフトです。
メーカー名 | プラスワンソリューションズ株式会社(LITALICOグループ会社) |
---|---|
対応サービス | 施設系短期系通所系訪問系ケアマネ便利ツールその他訪問系障がい児便利ツール |
機能 | 記録業務対応請求業務対応 |
費用 | 5,000円~(サービスにより異なります)介護ソフトの相場をシミュレーションする |
無料体験 | あり |
導入形態 | クラウド(ASP) |
製品・サービス詳細 | 詳細はこちら |
デイサービス(通所介護)の開業に必要なことを記事内で紹介してきました。
運営を安定させるためには、利用者やご家族、そしてスタッフから信頼されることが第一です。
業務を効率的に行うことができれば、スタッフや事業者の業務負担が減るだけでなく、必要な業務を正確に行うことにも繋がります。
デイサービス(通所介護)を開業し、業務効率化を目指して経営を安定化させたいと思ったら介護ソフトの導入がおすすめです。
デイサービス(通所介護)に対応した介護ソフトは、上記で紹介しましたが、自社に合った商品の選び方がわからなければ、お気軽に介護のコミミまでお問い合わせください。
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