介護施設の経営・運営改善
研修も多くやっていると題材が尽きてくるよね。
介護施設の研修は実に多くあります。
管理者として研修を企画するなかで、参加することに疑問を持たれた方もいらっしゃると思います。
適切なタイミングで適切な対象者に、正しい内容を指導しなければ、研修はその効果を発揮しません。
また近年では、オンライン研修をはじめとした新たな手法も盛んに導入されつつあります。
そこで本記事では、研修の意義を再確認するとともに、介護研修に関する最新の事例を紹介します。
加えて学習効果を高める「研修記録シート」の活用方法についてもご紹介します。
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介護研修サービスを一括資料請求する介護研修は、職員のキャリアに応じて3つに分けることができます。
まず、初めて介護の仕事に携わる人を対象とした「新人研修」があります。
これは介護職員に限ったことでもなく、全職種にある研修と呼べるでしょう。
さらに、ある程度の経験を積んだ人材を対象に実施する「一般〜中堅研修」があります。
そして基本事項を押さえて、さらに質の良い介護を行えるようになる、それを新人に教えられるようになる人材を育てるのが「リーダー研修」です。
それぞれの研修でどのように学ぶべきなのかを説明していきます。
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介護研修サービスを一括資料請求する新人研修では、次のような項目について学んでいきます。
介護職の職業倫理や心構え、施設の理念、方針について学びます。これがすべての基礎になります。
報連相の基本や、敬語の使い方、身だしなみといった最低限のビジネスマナーを学びます。
あわせて利用者さんとの接し方も身につけていきます。
介護の現場にはさまざまな危険が潜んでいます。
業務にはどのようなリスクが伴い、それにどう対応していくのか。リスクマネジメントの基礎を学びます。
食事介助、移乗、排泄介助、車椅子介助、入浴介助など、それぞれの身体介助のポイントを演習を交えながら学んでいきます。
ある程度のキャリアを積んだ職員は、それぞれの経験や適性、興味関心に応じてさまざまな研修を受けていくことが想定されます。
中堅社員には、チームリーダーとしての役割や後輩の指導などが求められることも多いため、下記のようなテーマの研修を積極的に活用していくべきでしょう。
・コミュニケーション能力の向上
・指導教育法、モチベーションアップ
・チームアップのスキル向上
・論理的思考力、問題解決能力の向上
より質の高い介護サービスを提供していくには、経営者と同じ目線でものごとを考えられるリーダー人材が必要不可欠です。
リーダー人材の育成は、施設内だけでは困難なため、積極的に外部への委託を検討していくべきでしょう。
チームを活性化する巻き込み力や、施設全体の行動計画の策定・運用といった、ハイレベルなスキルが求められます。
スタッフの能力に応じて研修をすることが大切なんだね。
ここからは実際に介護の現場で実施された研修についてご紹介します。
ぜひ自社の研修を考える際のご参考にしてください。
先輩職員が初任者の指導やサポート、フォローを行うメンターシップ制度を導入する社会福祉法人同朋会。
同施設ではメンターとなる先輩職員を対象とした「メンターシップ制度」を実施しています。
現場の職員経験が長い人から、日常的に相談しやすい環境を整えて、新人をサポートします。
忙しい介護職員に座学で長時間教える方法は参加率が下がります。
そこで「働きながらスキルアップしたい」とのニーズに応えるために、スキルアップミーティングに取り組んでいる介護施設もあります。
毎月テーマを定めて定期的に研修を実施することで、スキルアップだけではなく、エンゲージメントの強化も実現したパターンです。
社会福祉法人あいのかわ福祉会では、季節ごとの感染症や行事、保育に関連するリスクにフォーカスした「リスクマネジメント研修会」を実施。
リスクとその対応を事前に共有することで、将来発生するリスクを予防するほか、もし起きてしまっても適切に対処できるようにします。
行事などの実施計画を作成する際にも、リスクを踏まえた職員の配置や動き、役割分担といった内容が盛り込まれるようになりました。
多くの介護施設では社会人経験のない新卒スタッフと中途採用スタッフを対象にした研修を、月1回ほどの頻度で開催しています。
最低限の介護や医療の知識、施設のルールが早期に共有されることはもちろん、講師役を現場の経験が長い介護職員が務めることで、チームとしての結束が強化され、早期退職率の低下という成果ももたらしました。
社会福祉法人フレスコ会は、後輩職員の育成を担える人材を育成するために、新卒入職後3年目の職員と、介護経験 3 年程度の中途職員を対象としたフォローアップ研修を実施。
職業倫理や接遇といった基本の復習に始まり、それぞれが設定した課題の研究発表まで、1年を通して継続的に研修を行いました。
結果的に、個々人がより積極的にキャリアアップに取り組むようになったといいます。
社会福祉法人若竹大寿会では、中途採用職員を対象とした研修を実施。
施設の理念や組織として大切にしている価値観への理解を促すとともに、ロールプレイなどを通じて、仲間意識の醸成やコミュニケーションの円滑化も実現しています。
近頃はより研修内容の充実を図る為に、外部講師を招いての接遇研修やコーチング研修を行うこともあります。
本来であれば高いコストがかかる研修を、異なる法人と分け合い負担を減らすことも考えられています。
また違う介護施設の職員とのコミュニケーションや情報交換にも役立ちます。
経費を折半するのは、ナイスアイデア!
コロナ禍を経て、各種研修のオンライン化も進んでいます。たとえば、株式会社ベストライフでは、新入社員120人を9箇所に集め、同時にオンライン研修を実施。
低コストで効率的な新人研修を実現しました。
ほかにも株式会社ケア・ドゥでは、OJTの補助教材としてオンライン視聴可能な動画を用意するなど、各方面でオンライン研修の活用が進んでいます。
より安全安心な介護を提供するためには、施設全体での防犯対策も欠かせません。
社会福祉法人ほたか会では、群馬県警前橋警察署と連携して防犯対策講習とサスマタ演習を実施。
参加した約50人のスタッフが、実際にサスマタを手に取り訓練することで、セキュリティ面の強化に努めました。
介護施設で最も恐れるべきリスクの一つが、感染症です。
その対策には、日頃からの徹底した感染症対策が欠かせません。
高齢者が罹りやすい病気や感染症の羅患を抑えるための処理、予防方法などを学びます。
参考:全国社会福祉法人経営者協議会「法人内研修等実践事例集」
研修後は「やりっ放し」ではなく、必ず記録を残すようにしましょう。
何を学び、どう考えたのかを一人ひとりが言語化することで、学習効果は飛躍的に高まります。
また管理者が振り返りを参照し研修の意義や効果、課題などを確認することで、より効果的な研修の実施が可能になります。
研修フォーマットを見てみよう
介護研修サービスを一括資料請求する研修の記録を適切に保管・管理していくためには、「研修記録シート」の活用がおすすめです。
研修受講前、受講開始後、受講3ヵ月後と段階的な研修受講状況をシートに記入するだけで、研修参加者の進捗具合や理解度を可視化できます。
「研修シートをイチからつくるのは大変」という方に向けたテンプレートも配布されているので、ぜひそちらもチェックしてみてください。
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