介護ロボットの価格・導入費用相場は?話題のソワン・HALの機能解説付き

介護ロボット・センサーの選び方

介護ロボットの価格・導入費用相場は?話題のソワン・HALの機能解説付き
#介護ロボット
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こみたろう

介護ロボットの相場っていくらするんだろう?
どのロボットを選べばいいんだろう?

このように介護ロボットの導入費用相場を知りたいものの、種類がありすぎて自社に合うものがわからず困っていませんか。

本記事を読めば、介護業界で注目を集めている介護ロボットの種類や価格、導入費用相場を把握できます。

本記事では、分野・種類別に介護ロボットの特徴や主な機能、価格、導入費用相場、補助金を活用する方法、失敗しない介護ロボットの導入方法・選定の流れなども紹介しているため、ぜひ参考にしてください。

本記事を読み終えたとき、思考コストをかけずに自社に合う介護ロボットの選び方がわかるはずです。

介護ロボット導入を失敗しない! 介護ロボットの選び方、教えます

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女性

介護ロボットの支援領域は6分野に分かれる

まずは、介護ロボットの大まかな種類について確認しておきましょう。

日本では国をあげて介護ロボットの開発・導入支援を行っています。

厚生労働省の「ロボット技術の介護利用における重点分野」では、以下のように介護ロボットを6分野に分類しており、さらに13項目に枝分かれしています。

移乗支援(装着、非装着)

・移動支援(屋外、屋内、装着)

・排泄支援(排泄物処理、トイレ誘導、動作支援)

・見守り・コミュニケーション(施設、在宅、生活支援)

・入浴支援

・介護業務支援

移乗支援は、介護が必要な人のベッドからの移乗させる際に用いられます。

移動支援は、高齢者などの外出や屋内移動、転倒予防などをサポートするための介護ロボットです。

排泄支援は、排泄物の処理やトイレに行くタイミングを知らせる、トイレ内での一連の動作を支援するためのものです。

見守り・コミュニケーションは、介護施設や在宅介護の現場で、介護が必要な人の転倒・転落などの事故、徘徊などを防ぐために利用されます。

入浴支援は、介護が必要な人の入浴時の動作をサポートします。

介護業務支援は、介護職の業務効率化を支援するためのものです。

【分野・種類別】介護ロボットの価格・導入費用相場

介護ロボットの分野・種類別に価格相場を以下の表にまとめました。

※表はスクロールできます。

分類

種類

説明

価格相場

製品例

移乗支援 装着型 腰に装着し、人やモノを移乗するサポートをします 50万~220万 ・HAL
・パワーアシストスーツ
・マッスルスーツ

非装着型

備え付けて利用し、ベッド等への移乗に使用します

90万~120万

・リショーネPlus
・ロボヘルパSASUKE
・HugT1

移動支援

装着型

高齢者が外出する際に装着し、歩行をアシストします

5万~50万

・aLQ
・寄り添いロボット
・パワードウェア

非装着型

電動カート等により、歩行をアシストします

20万~30万

・ロボットアシストウォーカー
・Honda歩行アシスト
・RoboCart

排泄介助

トイレ誘導

排尿が間近になるとアラート通知します

5万~35万

・Dfree
・リリアムα-200

排泄物の処理

移動可能な水洗トイレ等

50万~70万

ベッドサイド水洗トイレ
・真空式水洗ポータブルトイレキューレット

動作支援

トイレ内で排泄に関わる動作をアシストします

未公開

・排泄支援アシストロボット

見守り・コミュニケーション

施設

施設内に設置する見守りセンサーです

30万~40万

・シルエット見守りセンサ
・3次元電子マット式見守りシステム

在宅

高齢者宅に設置する見守りセンサーです

15万~40万

・いまイルモ
・aams
・ネオスケア

生活支援

高齢者とのコミュニケーションに特化したロボットです

15万~35万

・PALRO
・Sota
・Chapit

その他

自動で施設内を巡回して見守りや異常時に駆けつけます

非公開

・SOWAN

入浴支援

 

浴室から浴槽、湯船に浸かるまでの一連の動作をアシストします

35万~180万

・バスリフト
・Wells
・美浴シリーズ

介護業務支援

 

各介護ロボットからの情報を収集・分析するプラットフォームです

非公開

・SCOP
・FTCare-i

その他

服薬支援

服薬の摂取漏れ等をアラートで通知します

10万~12万

・服薬支援ロボ

上記の一覧表からもわかるとおり、介護ロボットの種類や機能によって価格相場は異なります。介護ロボットは、こちらの介護ロボットポータルサイトから探せます。

介護ロボットポータルサイト(http://robotcare.jp/jp/home/index.php

SOWAN(ソワン)の特徴・主な機能

※株式会社高山商事公式HPより引用

SOWAN(ソワン)は、見守り・コミュニケーションの分野に含まれる非装着型の介護ロボットです。

開発には、IoT(モノのインターネット)をはじめとするIT技術が用いられています。

SOWANには以下のような機能があり、介護職員の夜勤での負担を軽減させる役割を担っています。

・自動巡回

・入居者の活動量、バイタルの見守り

・顔認識、声かけ

・自動駆けつけ

・転倒者の検知、通報

・自動充電

自動巡回とは、車の自動運転に使われている「LiDAR(360度全方位センサー)」の搭載により、設定された時間内に決められたルートを巡回する機能です。

一人歩き行動のある人を登録することで、部屋へ誘導する声かけも行います。

また、入居者が装着する腕輪タイプのウェアラブルデバイスから、入居者の活動量や脈拍などのデータを定期的に指定のサーバーへ送信するほか、異常を感知すると自動で駆けつけることも可能です。

巡回中に転倒者を検知すると、介護職員にアラートを通知します。

充電が少なくなると、指定の充電スタンドへ自動で戻り、充電後に中断した場所から巡回を再開します。

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HAL(ハル)の特徴・主な機能

※CYBERDYNE株式会社公式HPより引用

HAL(ハル)は、移乗介助の分野に該当する装着型の移乗介助型ロボットです。

HALを介護者の腰に装着すると、介護が必要な人を移乗させたり、抱え上げたりする動作の介助をサポートします。

介護者の脳から筋肉へ発されるシグナル(生体電位信号)をHALが感知し、介護者の筋肉の動きに合わせたサポートができる仕組みです。

介護者が前かがみや中腰などの動作をする場合でも、HALが腰への負担を低減してくれるため、腰痛を引き起こすリスクを減らすことが期待されています。

また、防水性能に優れており、入浴介助などの水に濡れる可能性が高い場所での利用も有効です。

補助量は2段階で設定でき、介護者自身の力で制御できない力が出ないようにプログラムされているなど、使用者の安全にも配慮されています。

さらに、約3㎏と軽量でバッテリー駆動のため、女性の利用や屋外での使用も可能です。

介護ロボット導入には「補助金」を活用できる

上述した分野・種類別の介護ロボットの費用相場からもわかるとおり、介護ロボットを導入するには数十万円から数百万円の費用がかかります。

潤沢な資金がない場合、介護ロボットにかける費用が足りず、導入を諦める事業者も少なくありません。

実は、厚生労働省や経済産業省などの省庁では、介護ロボットの開発・導入・活用支援のための補助金制度を設けています。

補助金・助成金制度の利用により、介護ロボットの導入コストを安く抑えることが可能です。

たとえば、以下のような制度があります。

・地域医療介護総合確保基金

・人材確保等支援助成金

・業務改善助成金

・働き方改革推進支援助成金

また、省庁以外に、介護ロボット導入支援事業などで補助金制度を整備している自治体もあります。

補助率が1/2以内、最大750万円など補助金の上限額が定められているケースがほとんどです。

なかには、見守り機器の導入に伴う通信環境整備にかかる経費や、ICT導入費用などのように、補助対象が定められているものもあります。

以下のページから、補助金情報の詳細を確認できます。

失敗しない介護ロボットの導入方法・選定の流れ

デジタル空間で指さす人

介護ロボットを導入する方法や選定の流れを把握しておかなければ、適した介護ロボットを選べません。

以下の手順を参考にして、介護ロボットの選定を誤らないようにしましょう。

1.「解決したい課題」と「得たい成果」を定める

2.候補の介護ロボットを「ポータルサイト」から探す

3.気になる介護ロボットの見学・体験を行う

4.スタッフ・関係者も含めて会議を行う

まずは、介護ロボットを導入することで、解決したい課題や得たい導入効果を明確にします。

次に、課題の解決につながる介護ロボットの分野・項目から候補となる種類を把握し、介護ロボットポータルサイトで検索します。

気になる介護ロボットが見つかったら見学や体験を行った上で、経営層や現場スタッフと会議を開き、最終的に導入する介護ロボットを選定しましょう。

「解決したい課題」と「得たい成果」を定める

介護ロボット選びで失敗しないためには、導入によってどのような課題や問題を解決したいのか、どのような成果を得たいのか、を明確にすることが重要です。

課題と成果を定めていなければ、介護ロボットを選定する際に本来の導入目的からブレてしまい、必要な機能を搭載したものを選べなくなる可能性があります。

課題と成果を明確にしないまま介護ロボットを導入すれば、かえって介護職員の業務負担を増やしてしまうかもしれません。

介護ロボットは数十万円~数百万円の高額な導入コストがかかるため、選定を間違えれば無駄なコストを消費することにつながります。

介護ロボットを選定する際は、介護現場のスタッフから意見を吸い上げ、解決したい課題と導入によって得たい成果を定めるようにしましょう。

課題の抽出には、ロジックツリーなどのフレームワークが有効です。

ロジックツリーとは、「Why(なぜ)」を繰り返し質問することで課題を抽出できます。

さらに、「How(どうやって)」を繰り返すと解決策を探れます。

候補の介護ロボットを「ポータルサイト」から探す

解決したい課題や得たい成果が明確になった後は、課題を解決できる、得たい成果を実現できる介護ロボットの候補を探す段階へ進みます。

介護ロボットを探す場合、「介護ロボット 見守り」や「介護ロボット 移乗介助」などのキーワードでインターネット検索する方法があります。

しかし、販売中止やリニューアル前の機能など、古い情報も紛れているため、「介護ロボットポータルサイト」などのポータルサイトを利用することをおすすめします。

最終的な決定は、後述する見学・体験や関係者による会議によって判断するため、この段階においてはいくつかの候補を絞り込む程度で構いません。

早い段階から「このロボットにしよう」と決めてしまえば、選定を誤る可能性があるため、注意が必要です。

たとえ、優れた機能を搭載している介護ロボットでも、実際に体験してみなければ介護現場で利用できるかどうかを見極められないため、大まかな目星をつける段階であると理解しておきましょう。

気になる介護ロボットの見学・体験を行う

介護ロボットのメーカーや販売会社が集まる展示会・見学会では、無料で入場できるケースも少なくありません。

一度に複数の介護ロボットが展示されており、展示ブースで担当スタッフが実演を見たり、参加者が直接介護ロボットに触れたりできます。

気に入った介護ロボットが見つかれば、レンタル・購入の交渉もその場で行うことも可能です。

ただし、個別での説明や体験を希望する場合は、事前の予約が必要なケースもあるため、参加前に予約が必要かどうかを確認しておきましょう。

見学や体験が可能な期間は、イベントの規模や開催場所などによって異なります。

たとえば、大規模なイベント会場で行われる展示会では、一般的な開催期間は2日程度です。

ほかにも、介護ロボットメーカーや販売会社などが直接運営しているショールームや体験施設もあり、営業時間内に説明を受けたり実際に触れて体験したりできます。

こちらも予約が必要な場合があるため、企業のホームページなどで確認しておくことをおすすめします。

展示会・見学会に興味のある人は、以下のページから探せます。

スタッフ・関係者も含めて会議を行う

最後に会議を開き、介護ロボットの選定を行います。

会議の参加者には、経営層だけでなく、実際に介護ロボットを使用する現場のスタッフも含め、経営的な視点と現場による視点の総合的な評価を下し、介護現場に適した介護ロボットを選定します。

具体的には、最初に決めた「解決したい課題」と「得たい成果」を基準にして、候補となる介護ロボットの特徴や機能性、操作性、導入費用などを加味して情報を整理していきましょう。

理想は、すべての課題を解決でき、得たい成果も実現できる介護ロボットをリーズナブルな価格で導入することですが、必ずしも理想的なものが見つかるとは限りません。

また、介護ロボットは介護業界で注目されているものの、普及率が低く開発コストが下がらない傾向にあります。

介護ロボットの導入コストがかかることは避けられないため、上述した補助金を活用しながら、自社に合った介護ロボットを導入するようにしましょう。

まとめ

介護する人のシルエット

介護ロボットを導入するには、数十万円~数百万円程度の費用がかかります。

ただし、国をあげて介護ロボットの開発・導入支援事業が行われており、国や各自治体では介護ロボットの導入支援を目的とした補助金制度が設けられているため、活用をおすすめします。

補助金制度を利用すれば、導入コストを安く抑えられるでしょう。

上述した手順を踏まえ、実際に見学・体験などを行い、現場スタッフを含めた会議で必要な介護ロボットを決めましょう。

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この記事の筆者・監修者

  • 介護のコミミ編集部

    介護のコミミ編集部

    介護のコミミのコンテンツである「コミミマガジン」の編集者。 介護現場から施設運営など、介護に関わる幅広い分野で月間5万人以上の介護職員に情報発信をしている。 記事は介護職員だけでなく、メーカーや行政からの関心も高まっているため、メーカーと介護現場を繋ぐ第三者目線を第一に、日々情報を提供している。

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