介護ソフトの選び方
「介護ソフトのシェアランキングを知る方法はないか?」と介護ソフトの情報を調べているうちに、気になったことはないでしょうか。
というのも、国内には約100種類の介護ソフトが存在していて、その数のあまりの多さに、「結局何を選んで良いのかわからない」といった声は、介護のコミミで毎月多くの方からお問い合わせいただく中でも非常に多く聞きます。
そんな時に参考になるのが、「どの介護ソフトが最も普及しているのか?」かがわかる、介護ソフトのシェア率ですよね。
そこで本記事では、独自に徹底調査した導入データをもとに介護ソフトのシェア率をランキング形式で紹介し、業界の主要ソフトをわかりやすく把握・比較できるようにまとめました(2026年の最新動向もあわせて解説します)。
介護ソフトの導入や切り替えに向けた比較検討の第一歩として、ぜひ参考にしてください。
本記事は「導入数(シェア率)」が多い順のランキングです。介護ソフトの人気ランキングやおすすめ一覧など口コミ評価の総合人気ランキングをお探しの方は、介護ソフトおすすめ人気ランキング(口コミ1,000件以上)をご覧ください。
私は大手介護ソフトメーカーの元営業マンとして、かれこれ10年以上「介護×ICT」に携わってきましたが、今回お話する「導入シェア」に関しては、実は介護職員だけではなく、メーカー自身も今の立ち位置を確認するために気にしています。
後でゆっくり読み返せるように保存しよう!
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今回の介護ソフトの導入シェア率ランキング作成にあたって、行った調査方法は以下の通りです。
・調査日:2026年5月29日
・調査方法:介護ソフトメーカーのホームページ・プレスリリース等に記載の「導入件数」「導入実績」「会員数(事業所)」を確認
・ランキング条件:導入件数(または同等の公表値)がメーカー公式情報で確認できること
・補足:カイポケは同社公表の「会員数(事業所)」(2026年4月時点。「かべなしクラウド」の会員数を含む)。カナミックは無料ユーザーを含む導入事業所数(2025年9月時点・同社公表)を掲載
・母数の介護事業所数:315,397(厚生労働省「令和5年介護サービス施設・事業所調査の概況」より参照)
調査したのは当サイトを運営している「介護のコミミ」チームです。各メーカーのホームページやプレスリリースから導入実績を調査し、地道に集計を行いました。
ただ、1点注意が必要なのは、導入件数のカウント方法はメーカー毎に異なるという点です。例えば、A社は「事業所番号毎」にカウントしている一方で、B社は「住所」でカウントしているケースもあります。また、「無料期間」のユーザーもカウントしていたり、「会社グループ全体」でカウントしているケースもあります。
つまり、導入件数のカウント方法は統一されていないので、言ってしまえば「メーカーの好きなように数字を公表できる」といった現実があります。
そのため、全てを鵜呑みにするのではなく、参考程度にとどめておくことをおすすめしますが、導入数の多い介護ソフトの全体像を把握する上では、今回のランキングは役に立つはずなので、ぜひご活用ください。
まずはランキング表で順位とそれぞれの導入シェア率を確認してみましょう。(それぞれのソフト名をクリックすると、そのソフトの詳細や実際に利用した方による口コミをご覧いただけます)
| 順位 | ソフト名 | 導入件数 | 導入シェア率 | 運営会社 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | ほのぼのNEXT | 72,600 | 23.0% | NDソフトウェア株式会社 |
| 2位 | ワイズマンシステムSP | 61,200 | 19.4% | 株式会社ワイズマン |
| 3位 | カイポケ | 60,800 | 19.3% | 株式会社エス・エム・エス |
| 4位 | カナミック | 52,704 | 16.7% | 株式会社カナミックネットワーク |
| 5位 | WINCARE | 21,000 | 6.7% | 富士通Japan株式会社 |
| 6位 | ケアカルテ | 19,000 | 6.0% | 株式会社ケアコネクトジャパン |
| 7位 | 介舟ファミリー | 17,000 | 5.4% | 日本コンピュータコンサルタント株式会社 |
| 8位 | まもる君クラウド | 7,100 | 2.3% | 株式会社インタートラスト |
| 9位 | トリケアトプス | 6,000 | 1.9% | 岡谷システム株式会社 |
| 9位 | Flowers NEXT | 6,000 | 1.9% | 株式会社コンダクト |
| 9位 | ナーシングネットプラスワン | 6,000 | 1.9% | LITALICO社 |
| 10位 | 寿(ことぶき) | 5,500 | 1.7% | 株式会社ソフトサービス |
ちなみに、上記の介護ソフトの導入シェア率を円グラフに表すと、下図のようになります。

※6位、9位同率があるため、10位までの12社の紹介となります。※円グラフは7位(介舟ファミリー)までを個別表示し、8位以下(まもる君クラウド・9位同率3社・寿)は「そのほか」(合計9.7%)にまとめています。数値の詳細は上表を参照してください。
面白いことに、上位4社が圧倒的な導入シェア率を占めていることが分かりました。とくにカイポケ・カナミックは前回調査(2025年10月)から導入数を伸ばしており、上位4社による寡占の傾向が続いています。
しかしながら、シェア率が高い介護ソフトは本当に人気で評判が高いのかも気になりますよね。
介護のコミミでは導入シェアだけでなく、介護ソフトを実際に利用した職員による口コミ評価の総合人気ランキングも公開しています。1,000件以上の口コミから選ばれた人気ソフトは、介護ソフトおすすめ人気ランキングで比較表・TOP16とあわせて確認できます。
上記ランキング表の上位4社(ほのぼのNEXT・ワイズマン・カイポケ・カナミック)について、導入シェアの背景や各社の特徴は表の順位とシェア率で把握できます。職員の口コミ評価・機能比較・資料請求まで含めた総合的な比較検討は、口コミ1,000件以上を集計した介護ソフトおすすめ人気ランキングで行っています。
シェア率が高いからといって口コミ評価が必ずしも高いとは限りません。導入数で市場の全体像をつかんだうえで、口コミベースのランキングもあわせてご確認ください。
ここからは、シェア上位4社の「成長率」をシェアで見ていきたいと思います。
なぜこのテーマで調査したかというと、シェア率だけで、「このソフトはすごく良いソフト」などと判断してしまうのは危険だからです。
最も重要なのは、シェアが増えているのか、減っているのか、そしてその成長率です。
なぜなら、介護ソフト業界は日々変化しているため、数年後には今回ご紹介したシェアランキングが大きく変動している可能性があるからです。
そこで、今回は上位4社の成長率をさらに調査してみました。
もし、今回調査した4社以外で介護ソフトを検討しているのであれば、その介護ソフトの「シェア成長率」をあわせて調べることをおすすめします。
シェアの成長率を公表している介護ソフトメーカーは少ないから、もしインターネットでわからなければ、メーカー側に聞いてみるといいよ。聞くことは「ソフトのリリース日」、「現在のシェア」と「数年間のシェア増加率」あたりがいいと思う!

※表はスクロールできます。
※導入件数はメーカーHPやプレスリリースなどから引用しているため、メーカーが公表している導入実績の更新タイミング次第で、成長率が変動します。
シェアランキング10位までの令和5年から令和6年にかけてのシェア成長率を調査した結果、成長率1位が介舟ファミリー、2位がケアカルテ、3位がカナミッククラウドサービスにとなりました。
上記のグラフから見て分かる通り、介舟ファミリーの成長率が急激に伸びているのに対し、令和5年の時点でシェアの高い介護ソフトほど、成長率が伸び悩んでいることがわかります。
2024年度は介護報酬改定があり、介護ソフトの契約更新や導入の時期が重なることから、メーカーによっては売上がよくも悪くも大きく変動があったのではないでしょうか。
このように、成長率はメーカー毎に大きく異なるため、数年もすれば大きく順位変動する可能性があります。
しかし、いまは成長率が高いメーカーだとしても、法改正や不況の波に煽られて成長率を下げることも考えられるため、過去の成長率だけを見るのも注意が必要です。
単純に成長率だけを見るのではなく、「なぜ成長したのか」まで考えることが大切です。
介護ソフトっていくらするの?
介護ソフトの料金相場をシミュレートシェアが高いということは、多くの介護事業所でソフトが導入されているということです。
そこで多くの人は、「多くの事業所で使われているから、メリットだらけなんじゃないの?」と考えますが、実際はそうではありません。
確かにメリットも多々ありますが、同時にデメリットも存在します。
筆者自身、某大手介護ソフトメーカー出身のため、シェアが高いことのメリット・デメリットは肌身で感じてきました。
そのような経験も踏まえて、まずはメリットに関して説明していきます。
メリットは次の4つです。
シェアが高い介護ソフトメーカーほど、事業撤退の可能性は低いと考えられます。
なぜなら、シェアが高いメーカーの多くは年間売上だけではなく、内部留保も多いため、経営が安定しているためです。
例えば、シェアランキング4位のカナミックは安定した売上と利益により、東証1部に上場しています。
カナミック曰く、シェアが高いほど有利な「ストック型ビジネス」のため、安定した収益を上げられているとのことです。
「私、前の職場でその介護ソフトを使用していました!」というケースは珍しくありません。
シェアが高いほどそのようなことが起こります。
もし新たに入社した職員が操作経験者であれば、研修時間とコストを費やす必要がなくなります。
シェアが高いメーカーは新商品を積極的にリリースしています。
それは、既存顧客が多いため「この新商品であれば、◯%のユーザーに買ってもらえるだろう」と売上予測が立てられるためです。
例えば、シェアランキング1位のNDソフトウェアはメインシステムである「ほのぼのNEXT」だけではなく、送迎システム「ほのぼのNAVI」やデジタルインカム「ほのぼのTALK」など数多くの製品をリリースしています。
このように、新商品に関しては、未開拓の事業所に販売するよりも、既存顧客に販売しやすいため、シェアが高いほど新商品をリリースしやすいといえるでしょう。
法改正に頭を悩ませる介護事業所は多いですが、それは介護ソフトメーカーも同様です。
短期間でプログラムを書き換えなければならないため、メーカー側には法改正を乗り切るだけの開発人員が必要になります。
その点において、シェアが高いメーカーほど開発人員が足りている傾向があるため、結果的に法改正の対応スピードが早くなります。
続いてデメリットを見ていきましょう。
「もっとこの機能を使いやすくしてほしい」といった事業所からメーカーへの要望に対して、シェアが高いメーカーほど対応スピードが遅くなります。
場合によっては、全く対応しないということも往々にしてあります。
なぜなら、1つ機能を追加したり、改修したりすることで、その影響は全ての既存ユーザーに及ぶためです。(カスタマイズ専用の介護ソフトは例外です)
要望数が多ければ「これは市場が求めている機能」と認識し、優先的に対応していきますが、要望数が少なければ対応するリスクの方が大きいと判断します。
このように、良くも悪くもリスクとリターンを熟考した上で行動するため、要望への対応スピードも遅くなる傾向があります。
介護ソフト(介護システム)は、介護事業所の記録・請求・ケアプラン管理などを支援する業務システムです。本記事のシェア率は、各メーカーが公表する導入件数・会員数をもとに算出しています。
機能の詳細比較や口コミ評価による選び方は、介護ソフトおすすめ人気ランキングや介護ソフトの選び方マニュアルで解説しています。
シェアだけで介護ソフトを選ぶのは危険です。なぜなら、「シェア率が高い=良いソフト」とは限らないからです。
最も重要なのは、数ある介護ソフトの中からあなたの事業所にピッタリの介護ソフトを見つけることです。シェア率で市場の全体像をつかんだうえで、機能・価格・口コミ評価で候補を絞り込みましょう。
選び方の手順(候補の絞り込み→資料請求→デモ→選定会議)の詳細は、介護ソフトの選び方マニュアルをご覧ください。口コミ評価に基づく比較表・ランキングは介護ソフトおすすめ人気ランキングで確認できます。
各メーカーがリリースしている介護ソフトは多種多様な機能がありますので、各サービス種別毎に向き不向きがあります。
しかも介護ソフトの数が膨大なため、どうしても慎重になりすぎて導入まで長引きがちです。
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介護のコミミはメーカーに忖度しない第三者目線で、お客様に寄り添いながらお悩みを解決できることを第一としておりますので、押し売りなどは決して致しません。
どんな些細なお悩みでも、お問合せお待ちしております。
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