介護現場の声・悩み
初任者研修試験を受ける予定がある!
どんな問題が出題されるんだろう?
介護職員初任者研修試験は介護業界ではかなりメジャーで介護スキルの登竜門的な存在です。
介護の仕事に携わるための基礎的な技術や知識を習得するための130時間の講義と実習を受講した後に実施される筆記試験です。
しっかり研修を受け、きちんと復習していれば、合格は難しくありません。
この記事では、介護職員初任者研修試験の内容や勉強方法、試験当日の攻略法などについて解説します。
最後までお読みいただければ、介護職員初任者研修試験を難なく突破する道筋ができるでしょう。
介護職員初任者研修試験は2013年(平成25年)に、それまで実施されていたホームヘルパー2級講座に代わり、在宅だけでなく病院や施設で活躍できる介護職を養成する目的で制定されました。
この制度では、介護の仕事に携わるための基礎的な技術や知識を取得する場合、130時間の講義と実習を受講した後に筆記試験を受ける必要がありますが、これが介護職員初任者研修試験です。
ホームヘルパー2級講座では試験はありませんでしたが、受講後に筆記試験(修了試験)が実施される点が介護職員初任者研修試験の特徴です
介護職員初任者研修試験は、1時間程度の筆記試験が行われ、基本的にはスクールで学んだ講義と実習の内容から出題されます。
筆記試験は選択式と記述式の2つの形式があり、選択式の問題が多いという傾向が見られます。
出題する問題はスクールが作成しているので、スクールによって問題は違いますが、厚生労働省では、「到達目標・評価の基準」を定めているので、スクールによる大きな差異はありません。
スクールでは模擬試験も実施されているので、試験会場の雰囲気や出題傾向をつかむためにも模擬試験を受験することをおすすめします。
厚生労働省の「介護職員初任者研修における目標、評価の指針」に添って、講座では下表にあるように全部で9項目34科目を学びますが、介護職員初任者研修試験の出題範囲は最初の「職務の理解」の項目の2科目を除く32科目で、多くのスクールでは1科目につき1題出題、合計32問が出題され、学んだ知識や技術の習得状況が確認されます。
主な項目として、「介護の基本」では介護の役割、安全確保など、「介護・福祉サービスの理解と医療との連携」では介護保険制度など医療と連携した仕組みなど、「認知症の理解」では認知症への理解と家族支援などに関して出題されます。
項目 | 科目 |
1.職務の理解 | (1)多様なサービスの理解 (2)介護職の仕事内容や働く現場の理解 |
2.介護における尊厳の保持・自立支援 | (1)人権と尊厳の保持 (2)自立に向けた介護 |
3.介護の基本 | (1)介護の役割、専門性と多職種との連携 (2)介護職の職業倫理 (3)介護における安全の確保とリスクマネジメント (4)介護職の安全 |
4.介護・福祉サービスの理解と医療との連携 |
(1)介護の役割、専門性と多職種との連携 |
5.介護におけるコミュニケーション技術 | (1)介護におけるコミュニケーション (2)介護におけるチームのコミュニケーション |
6.老化の理解 | (1) 老年期の発達と老化に伴う心身の変化の特徴 (2)高齢者と健康 |
7.認知症の理解 | (1)認知症を取り巻く環境 (2)医学的側面から見た認知症の基礎と健康管理 (3)認知症に伴うこころとからだの変化と日常生活 (4)家族への支援 |
8.障害の理解 | (1)障害の基礎的理解 (2)障害の医学的側面、生活障害などの基礎的知識 (3)家族の心理、かかわり支援の理解 |
9.こころとからだのしくみと生活支援技術 | (1)介護の基本的な考え方 (2)介護に関するこころのしくみの基礎的理解 (3)介護に関するからだのしくみの基礎知識 (4)生活と家事 (5)快適な居住環境整備と介護 (6)整容に関連したこころとからだののしくみと自立に向けた介護 (7)移動・移乗に関連したこころとからだのしくみと自立に向けた介護 (8)食事に関連したこころとからだのしくみと自立に向けた介護 (9)入浴、清潔保持に関連したこころとからだのしくみと自立に向けた介護 (10)排泄に関連したこころとからだのしくみと自立に向けた介護 (11)睡眠に関したこころとからだのしくみと自立に向けた介護 (12)死にゆく人に関したこころとからだのしくみと終末期介護 |
筆記試験では、現場で必要となる介護の基礎知識について講義と実習で学んだ内容の習得度を確認するために実施されます。
また、新しいカリキュラムでは、認知症や障害の理解を目的にした医学系科目が追加され、普段使うことがあまりない医学用語が含まれているので、テキストに書かれている基本的な用語を理解することが大切です。
過去問を例示します。
【問題】
介護保険制度に関する次の記述のうち、正しくないものを一つ選びなさい。
(解答)4 介護保険の財源は、被保険者の保険料と公費(税金)とサービス利用者負担で構成されている。
【問題】
認知症の原因となる主な疾患に関する次の記述のうち、適切でないものを一つ選びなさい。
(解答)3 前頭側頭葉変性症(ピック病)の初期では、記憶力の低下や生活上の障害は少ない一方、反社会的行動や自制力の低下などの人格変化がみられるのが特徴である。
介護職員初任者研修試験の難易度については、気になるところでしょう。
しかし、介護業界を目指す人たちの、いわば入門資格となる試験であり、研修で学んだ内容を理解しているかどうかを確認するのが目的で、受験者をふるいにかけるような難易度の高い試験ではありません。
合格ラインは100点満点で70点以上とされていますが、試験問題の多くは選択式なので、研修をしっかり受講していれば試験に十分合格できます。
落ち着いて試験に臨みましょう。
介護職員初任者研修試験は、介護の現場で必要となる基礎知識の習得度を確認するために実施されるものなので、講義と実習で学んだことをしっかりと復習すれば合格できます。
終了試験は各科目から出題されるので、各科目のポイントとなる部分をしっかり覚えておくことが大切です。
試験の合格率そのものは発表されていませんが、90%以上とされているので、ほとんどの人は合格になります。
もし、試験に合格できなかった場合でも、再試験は何度でも受けられます。
スクールによっては、再試験が有料になる場合もありますが、ほとんどのスクールで追試・再試験が実施されていますので、1回目の試験で合格できなかった場合でも、2回目に挑戦して合格を目指しましょう。
介護職員初任者研修試験の勉強方法としては、授業中に講師からいわれたチェックポイントやテキストの重要箇所を復習することが大切です。
試験問題を作成するのは、講師やスクールの職員なので、授業で取り上げられた重要箇所は必ず復習しておくことがおすすめです。
提出した課題やレポートなどからの出題も多いので、特に重要項目がまとめられているレポートは、試験前に再度確認するようにしましょう。
また、過去問についてもチェックしておけば、問題に慣れることができるうえ、自分の勉強で不十分な箇所を確認することもできます。
さらに、事業所の先輩方に、受験に当たってどのような対策をしたのかを聞くことも、試験対策の参考になります。
介護職員初任者研修試験当日は、まず落ち着いて試験に臨むことが大事です。
試験の時間は1時間と短いので、時間内にすべての問題に対して解答することを念頭に置き、あらかじめ時間配分も考えておきましょう。
例えば、1時間で32問を解くとすれば、単純計算では1問を1分52秒以内で回答しなければなりません。
しかし、記述式の問題もあるので、選択式問題に対しては、例えば1分半と決めて、時間内で分からない問題を後回しにしてでも、必ず最後まで一度目を通すことがポイントになります。
そのうえで、残りの時間で記述式に解答する時間を計算して時間をかけ過ぎないことが大切です。
選択式でわからない場合は、まず明らかに正解でない問題は除外して、選択肢を少なくしてから考えるとよいでしょう。
介護職員初任者研修試験は、1時間で32問に解答することが求められます。
スクールで学ぶ32科目から各科目につき1問出題されますが、現場で必要となる介護の基礎知識について講義と実習で学んだ内容の習得度を確認するための試験なので、研修をしっかり受講していれば試験に十分合格できます。
勉強方法のポイントは、授業で講師から指摘されたテキストの重要箇所を復習することです。
試験では、時間配分を忘れずに、できる問題から解答し、最後の問題まで必ず目を通すようにしましょう。
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