介護士が辞めたい理由と後悔しない対処法(介護の本音)

現場・悩み

介護士が辞めたい理由と後悔しない対処法(介護の本音)
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もう介護士やめちゃおうかな・・・めんどうだけど転職も視野にいれようかな

このような悩みにお答えします。

介護職を目指す理由は人それぞれ、さまざまです。

しかし、門戸が広い代わりに離職率が高いのもまた介護職の現実です。

一日の業務に追われ、やっと終わって外に出て、ため息とともに「ああ、もう辞めたい……」と空を仰いだこと、ありませんか?

その気持ちはあなただけではありません。

ですが、辛い気持ちは誰かと比べられるものでもありません。

どんな道を選ぶもあなた次第ですが「こんなはずじゃなかった」という思いだけはしたくないですよね。

そこで今回は、辞めるべきか続けるべきか悩むあなたに、後悔しない対処法をお伝えします。

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こみたろう

お願いします・・・。この記事を書いているカノさんも介護士として色んな経験してるもんね

介護士が「もう辞めたい!」と思う理由とは

もちろん辞めたいと思う理由は人それぞれ、なかには家庭の事情やライフスタイルの変化(妊娠・出産含む)などで辞めざるを得ないこともありますが。

そこはさておき、自分から退職や転職を決意する介護士の「辞めたい」理由は、大きく分けてだいたい4つの理由のどれかに当てはまる人が大半です。

1.人間関係(職員同士・対利用者・対家族)

職員同士、対利用者、対家族、それぞれ悩みが異なってきます。

≪対職員

介護職はとにかく人間関係が濃い世界です。

「福祉従事者や看護関係の人は優しい」なんてもはや幻想……実際はパワハラ、モラハラぎりぎりです。

・些細なところにまでチェックを入れては小言・嫌味の嵐

・人によって指導の仕方がバラバラで、どこに従って良いか惑わされる

・勤続年数や経験年数、職種などをかさに着て偉そうにする

・仕事ができないくせに口ばかり出すが、手は動かさない

あげればキリがありませんが、職員に気を使うくらいならご利用者様に気を使いたいと思う人も多いのではないでしょうか。

≪対利用者≫

利用者様は神様」ではありません。

が、なぜか「職員=お手伝いさん」という認識で無理難題をふっかけてくるご利用者様も現実にいます。

パワハラ、セクハラ当たり前。

手加減なく殴りつけて意思表示(特に拒否)してくる方も、残念ながらいないとは言えません。

もちろんこのような方ばかりではありませんが、特に1対1になる訪問介護などの現場では、よりこの傾向が強いようです。

≪対家族

ご利用者様はイイ人なのに、そのご家族が……というのも、介護現場ではよくある話です。 

「お金を払っているのだから当然」とばかりにいろいろと苦情を言いたてるご家族も中にはいますよね。

サービスの範囲の度を越えた要求をしてくるところも珍しくはありません。

また、一度解決したはずの話を蒸し返してくるご家族もいらっしゃいます。

対応を一つ間違えれば、より事態が悪化すると考えると、気持ちが萎えるのも無理のない話です。

2.人手不足からくる不規則勤務・激務

シフトの組み方に問題があるケースがありますが、現場によっては、人手不足から度を越えた連続勤務にならざるを得ないところも多々あります。

特に夜勤がある場合は、その特徴が顕著です。

有給休暇をとることすらままならない、病気になっても休めない、サービス残業当たり前、さらに「できない職員のフォロー」に余計な手を取られる、といった中では疲労がたまるのも当然です。

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こみたろう

どんどん忙しくなっている気がします

3.体力・体調の問題

不規則勤務や激務とリンクしますが、体調不良や体力の問題は重要です。

連続勤務ばかりで通院も思うようにできない職場では、倒れてやっと休めるなんてところもないとは言えません。

また、介護職の職業病と言えば膀胱炎や腰痛などですよね。

特に腰痛や股関節痛などは、大半の人が抱えている悩みです。

4.給料の安さ

どれもこれも、お給料がそれなりならば頑張れる。

しかし現実は、他の業種と比べてかなり低いのは否めません。

他業種が平均年収400~500万であるのに対して、介護職は平均年収280~350万といったところでしょうか

現場によってはボーナスがない、というところも無きにしもあらず

拘束時間が長く、残務に追われ、職場環境が悪いとあればもはや虚しさしかありません。

辞めるという選択肢は「逃げ」か「撤退」かを見極めよう

転職は、めんどくさい

「介護士を辞めたい!」と今すぐ飛び出したくなる気持ちはわかりますが、まずは深呼吸!

辞めた先のビジョンは見えていますか?転職とは本当に、一言で言うならば「めんどくさい」のです。

・些細なところにまでチェックを入れては小言

・嫌味の嵐

・人によって指導の仕方がバラバラで、どこに従って良いか惑わされる

・勤続年数や経験年数、職種などをかさに着て偉そうにする

・仕事ができないくせに口ばかり出すが、手は動かさない

ざっとあげただけでもこれだけの「めんどくさい」ことを抱えることになります。

勢いで辞表をたたきつけてもいいことんてありません

続けるべきか、辞めるべきか

一時の感情で動いて後悔しないためにも、一度自身と向きあい、改善策がないかをまずは探ってみましょう。

人間関係(職員同士・対利用者・対家族)

どこに行っても人間関係からは逃れられません。まずは自身を振り返りましょう。

・言動が独りよがりになっていないか

・他人からのアドバイス(の、役に立つ部分だけ)を素直に聞き、反映させているか

・挨拶など、基本的なコミュニケーションは積極的にとるよう努力しているか。介護業界は連係プレー無くして成り立ちません。

技術や知識の向上はもちろんのこと、同僚との報告・連絡・相談は必須になります。

これら基本を踏まえたうえで、それぞれのケースで試したい対処法をお伝えします。

≪対職員

・業務と割り切って、最低限の付き合いをする(挨拶・報告・連絡・相談は必須です)

・何かと記録を残す習慣をつける(自身の言動や、他人から受けた仕打ちに関する証拠になります)

・現場の責任者、人事担当、外部に相談する(しっかりと証拠を集めてからにしましょう。録音・録画も一つの手です)

≪対利用者:家族≫

・自身が行っているケアの内容が、相手のニーズに沿ったものであるかどうかを確認する。 

・他職員(特に、その利用者及び家族に信頼を得ている職員)に具体的なケアの方法を聞いて、自身に反映させる

・担当を代わってもらうよう相談する(アリです)

・人手不足からくる不規則勤務・激務 & 体力・体調の問題

会社側に改善を訴えても厳しいのがこの問題です。

とにかく休日は体を休め、少しでも異変を感じたら通院する。

普段からの自己防衛を徹底しましょう。

どうにもダメなら「元気になったら(休み明けには)その分取り返します!」くらいの気持ちで思い切って休んでください。

特に体調不良に関しては、無理した挙句、復帰までに長く休みを取られる方が現場にとっては迷惑なのだと割り切りましょう。

お互い様の精神で、誰かが体調不調の時はカバーすることも大切です。

そうやって助け合うことで、ある程度までは労働環境を改善していけます。

給料の安さ

勤務形態を変える(日勤業務専門なら夜勤を入れるなど)といった手もありますが、なかなか難しいところではありますよね。

「資格手当があるのなら資格を取る」のも手っ取り早い方法ではあります。

特に資格は、持っていて損はありませんから、万が一転職した際にも、有利に働くケースがあります。

あとはよくある「副業」です。

就労規則で副業禁止をうたっている職場はまだまだありますから、一度しっかり確認したうえで、大丈夫なようなら、体に響かないペースでいれるといいでしょう。

ただし、本業に響くようでは本末転倒です。

副業をするのなら、絶対に本業をおざなりにしないこと!これは基本中の基本となります。

また、余所でべらべらしゃべらないこと。

噂は必ず、ばれたくないところまで届くと心得ておきましょう。

転職すると決めたら動いてみよう

さて、これだけの対応策を取ったもののダメだった、という場合。

むしろそこまで来たのなら、自分の心身が異変をきたす前に、転職も視野に入れて少し動いてみることをおススメします。

同じ業種で転職するポイント

介護業界内での転職は、どこでも基礎は変わりませんから、異職種に挑戦するよりは飛び込みやすいでしょう。

介護業界専門の転職サイトもたくさんありますから選び放題のように見えますが、ここで気をつけるべきポイントは

休日や高収入など、魅力的なうたい文句に惑わされないことです。

求人をかけている側は、人が来なければ話にならないのですから、釣るために魅力的なうたい文句を次々とあげてPRしています。

だからこそ安易に飛びつくとあとから「給料は高いが激務」「休日が多いとあったのに実際は有休も消化できない」という問題に直面することになりかねません。

魅力的な広告の裏にどんな労働条件があるのかをきちんと見極めましょう。

別の業種に挑戦するポイント

せっかく転職するなら、この機会に別の職種にチャレンジしてみようと考える人もいるかもしれません。

しかしそれができるのは、はっきり言って「若いうちだけ」だと考えてください。

業界年数が長ければ長いほど、そして年齢が高いほど、それが足かせになることがあります。

一つ所に長く勤めあげたというのは実績になりますが、反面「その業界、そこでのやり方しか知らない」と受け取られるからです。

「戻りやすい・入りやすいが、外には出にくい」これが介護業界の特色と知りましょう。

考えを変えることは、悪いことではないと知る

いざ転職活動をしてみて、現実の厳しさに辟易することもあるでしょう。

時期によっては、良い求人が全くないということもあり得ますから(だいたい求人が多くなるのはボーナス後。

逆に月など、新卒採用などで人員がある程度潤う時期は、当然求人は少なくなります)動くのは得策ではないと考え直すかもしれません。

でもそれでいいのです。

在職か転職かは一生ついて回る問題、と思い、今の決断に従って行動しましょう。

転職にあたって、絶対やってはいけないこと

転職を検討するなら、絶対やってはいけないことがつあります。

決まっていないうちから迂闊にしゃべらない

介護士なんか辞めてやる!という愚痴がでるのはわかりますが、頻繁だと周囲に悪影響を与えるとしてあなたの評価が低くなる恐れがあります。

周囲も最初は同調してくれこそすれ、そのうち「また言ってると相手にしてくれなくなる可能性がありますし、口にすればするほど、信ぴょう性も深刻性も下がってしまいますから、進退に関する愚痴はほどほどにしておきましょう。

次の職が決まっていないのに、辞めない

一番やりがちな罠がこれです。

失業保険がもらえるとしても、自己都合の場合は早くても申請から3か月後。

その間収入ゼロでも暮らしていけるだけの預貯金があれば別ですが、たいていそんな余力はありませんし、あっても痛手になるだけです。

本当に辞めるのならば、空白期間は作らないにこしたことはありません。

次が見つかるまでは、しがみついておきましょう。在職していれば給料は入ってきます。

まとめ

あなたの人生は一度きりです。介護士を辞めたいと思うことは間違いではありません

しかし、思うのと実行に移すのは天と地の差があります。

残るにしても、新しい環境に飛び込むとしても、どちらにも苦労はついて回ります。

あなたが働く目的は何でしょう。

そのために、何を優先するべきでしょうか。

なにかを望めば何かが犠牲になります。

「介護士を辞めたい」のか「その職場を辞めたい」のかによっても、歩む道は変わってきますよね。

一時の感情に流されて行動すれば、必ず後悔する日が訪れます。

先をしっかり見据えて、今を軌道修正していきましょう。

 

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この記事の筆者

  • かの

    かの

    介護は無資格から飛び込んで早12年……訪問介護、老健デイケアと経て、現在デイサービスで介護福祉士ときどき生活相談員として勤務しています。 所持資格:介護福祉士・社会福祉主事任用資格・福祉住環境コーディネーター2級

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