介護現場の声・悩み
介護に疲れてきた・・・他の人はどうしているんだろう?
このような疑問にお答えします。
在宅介護は、誰にとっても大変です。
ひとりで介護をおこなっている時には、心身の負担も大きいため、多くの家族が介護疲れを感じています。
私は、病院や介護施設で高齢者や障がいを持った方の介護に関わってきました。
専門家として感じるのは、プロであってもひとりで介護をすることは難しいということです。
介護者が楽になると、介護される側も気を遣わずお互いに暮らしやすくなりますが、そのためには介護の負担を軽減する考え方を知ったり、介護サービスを上手に利用したりする必要があります。
そこで今回は、介護の負担を軽減する考え方や介護サービスの上手な利用方法について見ていきましょう。
介護疲れの実態と介護疲れを解消する方法をみていきましょう。
平成28年の厚生労働省の調査によると、介護をしている主な介護者の約7割が日常生活で悩みやストレスを抱えていました。
核家族や夫婦2人暮らしの世帯など、介護者ひとりに負担が集中しやすい家庭ほど、悩みやストレスを抱えやすいもの。
実際に私が病院や介護施設で関わってきた家族も、次のような家庭では、介護者の負担が大きくなる傾向がありました。
・親子3人暮らし、嫁が義理の親の介護をひとりでおこなっている
・親子2人暮らし、息子が実の親の介護をひとりでおこなっている
・夫婦2人暮らし、夫(または妻)が妻(または夫)の介護をひとりでおこなっている
いずれの場合も共通して言えることは、世帯を構成する家族の人数が少なく、ひとりで介護をしていると介護の負担が大きくなるということです。
例えば、同居をしている孫が介護を手伝ったり、自宅のまわりに介護に協力してくれる親戚がいたりする家庭では、介護疲れや介護の負担で悩んでいる方は少なくなる傾向があります。
介護疲れを解消するには、介護者が気晴らしの時間を作れたり、介護の責任を分け合ったりなどして、介護の負担をひとりで抱え込まないことが重要です。
「介護の負担をひとりで抱え込まない」とは言っても、実際には介護をひとりでおこなわなければならないことも多いです。
介護の協力を頼める家族がいない場合、介護疲れを解消するにはどのようにすれば良いのでしょうか?
まず私が推奨したいことは、介護に対する介護者の考え方を変えることです。
一生懸命に介護をおこなう家族ほど、介護疲れや介護の負担を感じます。
親孝行をしたい人や夫(または妻)に思い入れの強い人は、自分の生活よりも介護を優先しやすいです。
そのため、気がつけば介護のストレスで疲れきってしまうことも多いです。
もちろん、誰でも親や配偶者のために、介護を通して生活の支援をしたいと思うものでしょう。
親や配偶者の生活に、家族が責任を感じるのは当たり前のことなのかもしれません。
しかし、多くの場合、介護をする生活は長く続きます。
介護をする生活は、家族にとって「終わりの見えないマラソン」を走っているようなもの。
レースの途中で息切れしないように、適度に力を抜きながら介護をおこなうことが重要です。
例えば、時々は介護から離れて、自分が自由に使える時間をつくることも必要です。
家族も、自分の趣味などに没頭できれば気晴らしができますし、もともと話好きの人であれば、同世代の友人と話せるだけでもストレス解消になります。
また食事やトイレなど、頻回に介護が必要となる活動は、介護者がおこないやすい方法に切り替えてみるのも良いでしょう。
例えば、調理が大変な時にはレトルトの介護食を代用したり、夜間のトイレ介助の負担が大きい時にはオムツの使用を検討したりするなどするのも、介護の負担を軽減するためには効果的です。
介護者が疲れきってしまわないことが肝心です。
長く続く介護生活だからこそ、自分の都合がいいように、良い意味で「介護をいいかげんに考えるようにする」と良いでしょう。
介護疲れを解消するためには、介護保険のサービスを利用することも必要です。
介護サービスを上手に利用すると、自分の時間が作りやすくなったり、介護の負担を軽減したりすることができます。
介護保険が開始されて約20年が経過しますが、まだまだ日本では「親や配偶者の介護は家族がするべき」という考え方が根強いです。
特に責任感が強い人ほど、利用できる介護サービスがあるにも関わらず、自分ひとりで介護を全うしようとします。
しかし介護者の負担が大きくなるほど、介護される側の負担も増えていくものです。
と言いますのも、介護される側は、家族に迷惑をかけている気持ちがあり、できるだけ家族の負担を減らしてあげたいと考えがちからです。
ですから、介護される側の気持ちを考えても、介護サービスを積極的に利用していくほうが良いでしょう。
現在の介護サービスには、介護者の自由な時間を作ったり、介護の負担を軽減したりできるさまざまなサービスがあります。
例えば、ショートステイ(短期入所生活介護)は、要介護の高齢者が数日~最長30日まで施設に入所できるサービスです。
ショートステイを利用すると、介護者としては一時的に介護をする生活から解放されるので、心身を休めたりストレスを解消したりすることができます。
また夜間対応型の訪問介護サービスは、介護スタッフが夜間に自宅を巡回したり、介護者が連絡した時に介護スタッフが自宅を訪問してくれたりするサービスです。
このサービスを利用すると、介護の負担が大きくなりがちな夜間のトイレ介助などを専門のスタッフに任せることができるので、心身の負担を軽減することができます。
もちろん、利用できる介護サービスは介護度によって変わってくるので、どのようなサービスを利用できるか。
まずは担当のケアマネジャーに相談する必要があります。
介護者と介護される側がお互いに暮らしやすくなるように、介護サービスを上手に利用するようにしましょう。
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口コミランキングを見る次に介護保険サービスをみていきましょう。
介護保険とは、介護の負担を軽減するために、さまざまな生活支援を受けられるサービスです。
2000年に介護保険法が成立し、介護保険のサービスを利用しながら生活できるようになりました。
介護保険のサービスは、利用者や家族が担当のケアマネジャーに相談することで開始されます。
ケアマネジャーとは、簡単に言うと介護の相談やサービスを調整してくれる御用聞きです。
介護施設を利用する、訪問介護を依頼するなど。
あらゆる介護サービスは、ケアマネジャーに相談することではじめて利用することができるのです。
そのため、介護サービスを利用したい時には、まずは自分たちで担当のケアマネジャーを探さなければなりません。
そうはいっても、どのようにケアマネジャーを探せば良いか悩むもの。
実はケアマネジャーを探すにはいくつかの方法があるのですが、わかりやすい方法としては、お住まいがある自治体の介護保険課や地域包括支援センターに相談してみると良いでしょう。
それぞれの施設の窓口に問い合わせてみると、ケアマネジャーの探し方やケアマネジャーが所属している事業所などを紹介してくれます。
利用者や家族がどのような介護サービスを利用できるかは、担当のケアマネジャーに相談してみないとわかりません。
受けられる介護サービスの内容は、介護される方の介護度によっても違ってきますし、お住まいの自治体によっても提供しているサービスが変わってくるからです。
またすでに介護サービスを利用されている方も、介護疲れや介護の負担を感じる時には、あらためて担当のケアマネジャーに相談してみましょう。
介護サービスの開始から時間が経つと、利用者や家族の状況が違ったり、必要に感じるサービスが変わってきたりするものです。
利用者や家族の状況や要望の変化について、担当のケアマネジャーが正確に把握しきれているとも限りません。
悩みやストレスに感じていることは、些細なことでもケアマネジャーに話してみると良いでしょう。
介護保険以外にも、介護の負担を軽減するための便利な民間サービスがあります。
例えば、「生活協同組合パルシステム東京」では、家事援助のサービスをおこなっています。
食器洗い、掃除機がけ、洗濯、ゴミ出しなど。サービスを依頼することで、身のまわりの生活支援をおこなってくれるので、家事に伴う身体的な負担を軽減しやすいです。
また、居酒屋の運営で有名な「和民」では、宅配食のサービスをおこなっています。
「ワタミの宅食」では、管理栄養士と連携して塩分やカロリーなどを考えた食事を提供しています。
介護者としては、食事を作る手間がなくなるだけで時間の余裕が作れますし、メニューを考える必要がなくなれば精神的な負担も軽減できるかもしれません。
民間サービスは、保険が適用されない分、介護保険のサービスに比べると費用がかかります。
ですが、週1~2回だけ民間サービスを利用するなど、介護の負担を減らして自由な時間を作ることができれば、介護疲れの解消にもつながりやすいです。
介護に役立つ民間サービスは、主にインターネットから検索することができます。
インターネットを使った検索のコツは、「お住まいの地域」と「利用したいサービス」を入力してみることです。
例えば、次のように検索してみましょう。
・東京都江戸川区 家事援助
・埼玉県草加市 宅配弁当
このようにインターネットで検索してみると、お住まいの地域で利用できる民間サービスを見つけやすいでしょう。
介護をひとりでおこなうことは、プロであっても難しいです。
介護疲れを解消するためには、適度に力を抜き、色々なサービスを利用しながらひとりで介護の負担を抱え込まないようにしましょう。
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参考:●厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa16/dl/16.pdf
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12300000-Roukenkyoku/114_nihonnsoukenn.pdf
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