経営・運営
「そもそも介護ソフトはいつ頃からあるものなのか」
「長く介護ソフトを扱っているメーカーはどこなのだろうか」
どの介護ソフトを導入するか考えるとき、このような疑問を持つことはないでしょうか。
介護ソフトはさまざまなメーカーから出されています。
介護ソフトの導入にあたっては、使い勝手の良さも大切ですが、実績や自社のサービスに合っているかどうかも重要な要素です。
そして、これまでに改良されてきた部分や押さえておきたい条件などを知っておくことも介護ソフト選びの参考になります。
この記事では、これから介護施設を立ち上げる事業者に向けて介護ソフトのこれまでの変遷などについて解説し、さらに、老舗メーカーのソフトを3つ紹介していきます。
・介護ソフトの候補を1社まで絞り込む方法
・パソコン音痴でも3ヶ月でICTマスターになる方法
・経費を年間240万円以上削減する方法
など、全50ページに渡って詳細に解説!
特別養護老人ホーム創設や訪問介護の法制化など、日本の老人福祉制度は1960年代から取り組まれてきました。
そして、2000年(平成12年)には現行の「介護保険法」が施行され、介護設備の増加とともにさまざまな介護ソフトが提供されています。
見守りや介護記録、業務支援などのシステムを中心に利用できる介護ソフトがほとんどですが、その原型ともいえるソフトを日本でいち早く開発したのはNDソフトウェア株式会社です。
NDソフトウェア株式会社は、個人事業の電子精密部品製造として1976年に創設されました。
1978年には個人事業から日東電子有限会社が設立され、1982年に入るとソフトウェア事業部が誕生します。
そして、そのソフトウェア事業部がNDソフトウェア株式会社として独立し、1992年に発売したのが介護ソフト「ほのぼの」シリーズです。
1992年といえば老人保健法が改正された年で、介護保険制度の導入準備が行われていた時期に当たります。
「ほのぼの」シリーズは、2021年現在でもさまざまな介護施設に導入されています。
参考:
厚生労働省「日本の介護保険制度について」
NDソフトウェア株式会社公式HP
ここでは、日本で早い時期からリリースされていた介護ソフトのメーカーとして、「ほのぼのNEXT」を提供しているNDソフトウェア株式会社と「絆Core」を販売している株式会社内田洋行、そして「カイポケ」の株式会社エス・エム・エスの3社を紹介していきます。
他にも、介護システムとして長い実績を持つメーカーもありますが、今回は介護ソフトとして提供されている歴史が長いメーカーに絞りました。
介護ソフトのリリースから、3社がこれまでどのようなサービスの提供を行ってきたのか見ていきましょう。
※NDソフトウェア公式HPより引用
「ほのぼの」シリーズをリリース
労働人口の減少や団塊世代が2025年で75歳以上となる問題を見据えて「ほのぼのTV通話システム」の提供を開始
通所スケジュールと連携可能な「ほのぼのNavi」の提供を開始
東芝デジタルソリューションズ株式会社の音声認識サービスである「RECAIUSフィールドボイスインカム」を「ほのぼのTALK++(ほのぼのトークプラス)」として販売を開始
オンキヨー株式会社との開発協力によるネットスピーカーを介護施設向けのインカム「ほのぼのTALK++」として提供開始
参考:NDソフトウェア株式会社公式HP
※内田洋行公式HPより引用
高齢者介護・障がい者福祉システムとして「絆シリーズ」をリリース
同年の4月に施行された介護保険法の改正にともない、絆2015「地域包括支援センターシステム」を販売開始
厚生労働省の様式を採用した「絆Core栄養ケア・マネジメントシステム」の提供を開始
養護老人ホームに対応した「絆Core 養護老人ホーム」を提供開始
iPad対応の高齢者介護施設向けシステム「絆Core 介護情報総合記録シート」の導入で介護の見える化を実現
クラウド対応型の介護施設向けシステム「絆Core」をリリース
参考:株式会社内田洋行公式HP
中小介護事業者向けの介護保険請求ソフト「カイポケ」をリリース
訪問看護の社会的な重要性が高まることを受け、「カイポケ」の訪問看護向けサービスを拡充
介護現場のICT化と運営サポートの強化を目的としたスマートフォンレンタルサービス「カイポケモバイル」を開始
介護施設に向けた格安ネットサービス「カイポケ光」の運用と提供を開始
経済産業省によるサービス等生産性向上IT導入補助金に「カイポケ」が認定される
中小介護事業者向けのトランザクションレンディング紹介サービス「カイポケローンコネクト」の提供を開始
参考:株式会社エス・エム・エス公式HP
ここからは、さきほど紹介した老舗ベンダーが提供している介護ソフトについて、特長や主な機能などをそれぞれ紹介していきます。
介護ソフトの提供に早くから取り組み、導入実績も豊富なベンダーはそれだけ信頼性も高いことがうかがえます。
操作性を中心とした現場での使い勝手はもちろん、法改正を反映させた改良などを重ね、安定性の高いソフトが多いといっていいでしょう。
新たに導入を考えるなら、老舗ベンダーが提供する介護ソフトは安心感があります。
しかし、法改正や新たな機能の追加などから、介護ソフトの仕様も変化が起こりやすいのが現実です。
そのため、現状で提供されている介護ソフトで納得してしまうのは、時期尚早という見方もしておく方が賢明かもしれません。
NDソフトウェア株式会社の「ほのぼのNEXT」は、1992年にリリースされた「ほのぼの」シリーズの介護ソフトです。
発売以来さまざまな改良を重ね続け、5万8000を超える事業所に導入(2020年3月末時点)されています。
2021年に提供されている現行品ではクラウドにも対応しているため、例えば、地震や水害といった自然災害やウイルスなどによってパソコンにダメージが生じても、データを保存することが可能です。
「ほのぼのNEXT」は、対応可能な事業所や介護形態の種類が豊富な点が大きな特長といっていいでしょう。
音声入力やタブレット入力、職員同士が手軽に繋がれるネットスピーカーなど現場で働くスタッフに便利な機能が充実しています。
無料デモが利用できるので、導入前に試せる点も便利です。
株式会社内田洋行が提供している「絆Core」は、タブレットでの操作を優先した見やすい画面が特長の一つで、複数人一括と入所者別の切り替えができるなど現場で使いやすい機能が充実しています。
見守りセンサーによって呼吸や体動、離床などを自動記録できるうえに、英語、中国語、ベトナム語にも対応している点も大きな特長といえるでしょう。
クラウドとオンプレミスの2種類が用意されており、自社に合ったタイプを柔軟に選ぶことができます。
クラウドはバージョンアップにともなう費用も含まれているため、法改正などの度に追加料金が発生することがありません。
オンプレミスはサーバー設置型のため、セキュリティ面で安心できる点がメリットです。
株式会社エス・エム・エスが提供している「カイポケ」は、2021年7月1日時点で3万2200以上もの事業者に利用されています。
中小から大手の事業所まで幅広く対応している介護ソフトです。
常にユーザーの声を取り入れて改善を行っているため、画面が見やすく直感的な操作が特長です。
パソコンやスマートフォン、タブレットなどの操作が苦手な人でも使いやすいソフトといえるでしょう。
はじまりは介護保険請求ソフトとしてリリースされていることから、国保連請求と利用者請求が自動的に作成される点が便利です。
居宅介護支援や通所サービス、訪問サービスなど多様な介護形態に対応し、事業所に合ったタイプを柔軟に導入できます。
サポートが充実しているので、導入後も安心して利用できる介護ソフトです。
介護ソフトは、日本の介護の問題と法改正にともなって柔軟に変化しています。
さらに、タブレットやスマートフォンといった使用デバイスの多様化も介護ソフトの進化に欠かすことはできません。
介護ソフトといっても、提供しているメーカーによって細かい内容や機能はそれぞれに違います。
料金やアフターケアなどを考慮することも大切ですが、実際の評判や口コミなどを参考にするのもよい選び方の一つといえます。
ただし、もっとも重視したいのは、現場できちんと使えるものであるということです。
自社のサービス内容を考えたうえで、それに合った機能を網羅しているのはどれか、事業所の特徴や規模などに合っていることを重視して介護ソフトを選ぶようにしましょう。
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