介護ロボット・センサーの選び方
介護ロボットってどんな種類があるの?導入すればどのような効果があるの?デメリットはないの?
このような疑問にお答えしていきます。
介護ロボットは大きく分けて6種類ありますが、介護ロボットの種類が多すぎて「よく分からない・・・」という方は多いです。
一言で介護ロボットとはいっても、高齢者と触れ合う「コミュニケーションロボット」や、夜間時の巡回を助ける「見守りセンサー」、介護者の腰の負担を軽減する「パワーアシストスーツ」など様々あるため、なかなか把握しにくいのも頷けます。
そこで、本記事では介護ロボットを6種類に分類し、誰でもスッキリと介護ロボットを理解できるように説明をしていきたいと思います。
さて、本記事の筆者は「介護×ICT」の分野で10年以上携わっていますが、約500法人に介護ソフトや介護ロボットの導入支援をしてきました。
また、正しく分かりやすい情報をお届けするために、介護ロボット専門資格「スマート介護士EXPERT」も所持しているので、これまでの経験を元に「導入効果」 についても解説していきたいと思います。
本記事を最後までお読みいただければ、介護ロボットの全体像がすっきりと理解できるようになりますので、ぜひ最後までお付き合いください。
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介護ロボットの選び方を知る簡単に言うと、介護現場で使われる機器やシステムのことを「介護ロボット」と呼びます。
介護される人、する人の双方をサポートすることを目的としています。
介護ロボットというと、人型のロボットを想像する人は多いですが、実際はそれだけではありません。
手のひらサイズのセンサーのことも「介護ロボット」と言ったりします。
具体的に厚生労働省が提唱している介護ロボットの定義は以下になります。
1.ロボットの定義とは 、
この3つの要素技術を有する、知能化した機械システム。
2.ロボット技術が応用され利用者の自立支援や介護者の負担の軽減に役立つ介護機器を介護ロボットと呼んでいる。
引用:厚生労働省「介護ロボットとは」
当然ながら介護業務は多岐に渡るため、サポートする介護ロボットも業務に合わせて適切な機能を有している製品を選択しなければいけません。
そこで今回は「介護ロボット」を次の6つに分類し、それぞれ製品の例も出しながら解説していきたいと思います。
① 移乗介助
② 移動支援
③ 排泄支援
④ 見守り・コミュニケーション
⑤ 入浴支援
⑥ 介護業務支援
それでは、まずは移乗介助について見ていきましょう。
ベッドや車いす、便器の間の移乗に用いる介護ロボットです。
移動介助は装着型と非装着型の2つに分類されますが、装着型とは介助者(介護士)自らが装着し、腰の負担を軽減することができます。
装着型の例として、HALのような介護ロボットが有名です。
HAL(ハル)公式サイトより引用
URL:https://www.cyberdyne.jp/products/Lumbar_CareSupport.html
HALのような装着型の介護ロボットを使用することで、介護スタッフの腰の負担軽減に役立ちます。
スマートスーツEX、パワーアシストスーツ、マッスルスーツ他
一方で非装着型は身体に装着するのではなく、機器を備え付けることができるタイプです。
例えば、リショーネPlusも非装着型の1つです。
リショーネPlus公式サイトより引用
URL:https://sumai.panasonic.jp/agefree/products/resyoneplus/specs.html
先程のHALと異なり、非装着型のリショーネは備え付けて使用するタイプです。
車いすはフルリクライニングとなっているため、ベッドへの移乗は介護スタッフ1人でも行うことができるようになっています。
ロボヘルパーSASUKE、HugT1、移乗ケアアシスト他
移乗介助に関する詳しい内容は下の記事を参考にしてみてください。
介護ロボットは移動支援も行います。
高齢者の屋内移動、または屋外移動を補助するための介護ロボットです。
こちらも装着型・非装着型の2つに分けることができます。
(屋内・屋外で分類するケースもあります)
装着型としてはaLQ(アルク)を例にしたいと思います。
aLQ製品販売ページより引用
URL:https://www.amazon.co.jp/dp/B074SFCFMP
主に高齢者が外出する際に、装着して使用する介護ロボットです。
歩行の負担を軽減することができます。
寄り添いロボット、歩行支援用パワードウェア他
一方で、非装着型としてロボットアシストウォーカーRT.1を例としてご紹介します。
ロボットアシストウォーカー公式ページより引用
URL:https://www.rtworks.co.jp/product/rt1.html
電動式の歩行支援機器です。
主に外出時に使用しますが、移動が楽に行えるだけでなく、荷物を安全に運ぶことができることも特徴です。
Honda歩行アシスト、RoboCart他
排泄介助の支援ができる介護ロボットもあります。
大きく分けると、トイレ誘導・排泄物の処理・排泄動作支援の3つに分類されます。
排泄のタイミングを予想し、トイレ誘導を行うことができる介護ロボットです。
例えば、DFreeは多くの介護施設で採用されているトイレ誘導の介護ロボットです。
Dfree公式ページより引用
URL:https://dfree.biz/guide.html
膀胱(ぼうこう)の膨らみを超音波で完治し、排尿のタイミングを知らせてくれる介護ロボットです。
リリアムα-200他
移動可能な水洗式トイレです。
例えば、あのTOTO製品であるベッドサイド水洗トイレは有名です。
ベッドサイド水洗トイレ公式ページより引用
URL:https://jp.toto.com/products/ud/bedsidetoilet/
排泄物の処理に粉砕圧送技術を用いているため、後片付けも楽に行うことが出来ます。
ベッドサイド水洗トイレ以外には次のような製品があります。
真空式水洗ポータブルトイレキューレット他
トイレ内で排泄に関わる動作をアシストしてくれる介護ロボットです。
例えば、がまかつ社が提供中のサットイレがあります。
サットイレ公式ページより引用
URL:https://www.gamakatsu.co.jp/kaigo/products/satoilet/
二人必要だった排泄介助が一人でできるようになり、介護職員の時間と労力が軽減されます。
使用時には前屈姿勢をとることができ、抜け落ちや局所的に力がかかることを防ぎます。
また、頭を前に出すことで、自然な立ち上がり動作が可能となります。
高齢者の動作をセンサーで感知し、感知した情報を関係者(介護スタッフなど)に伝達してくれる介護ロボットです。
例えば、高齢者の転倒を感知したり、部屋の温湿度を感知したり、顔の動きを感知したりとセンサーの機能は様々です。
大きく区分すると、施設・在宅・生活支援の3つに分類されます。
介護施設の中に設置する見守りセンサーです。
ベッドからの起き上がり、離床、はみ出し等を検知することができます。
例としてシルエット見守りセンサをご紹介します。
シルエット見守りセンサ公式ページより引用
URL:https://jp.toto.com/products/ud/bedsidetoilet/
検知した情報はプライバシー保護のためシルエット画像で表示されます。
施設内であれば簡単に取り付けることが可能です。
3次元電子マット式見守りシステム他
高齢者宅に設置するセンサーです。
転倒等の異常を感知した際は、自動的に介護スタッフへ通報されます。
また、高齢者が自発的にボタンや声で助けを求めた場合でも、介護スタッフに通報することができます。
例えばいまイルモは在宅系の見守りセンサーの1つです。
いまイルモ公式ページより引用
URL:https://www.imairumo.com/
センサーで感知した情報はスマートフォンで確認することができます。
照度センサー、温度センサー、微動センサーなどが搭載されています。
aams、ネオスケア他
高齢者とのコミュニケーションに特化した介護ロボットです。
高齢者が発する声や顔の動きを元に判断し、情報伝達をすることができます。
高齢者と介護ロボットと間には様々なやりとりが発生するため、ADL(日常生活活動)を維持向上する効果が期待できます。
例えば、PALROは生活支援の介護ロボットの1つです。
PALRO公式ページより引用
URL:https://palro.jp/feature
PALROは人工知能を搭載している介護ロボットです。
話し相手だけではなく、レクリエーションロボットとしても活用されています。
Sota、Chapit、Pepper他
センサーに関する詳しい内容は下の記事を参考にしてみてください。
高齢者が浴室から浴槽に移動する際や、湯船につかるまでの一連の動作を支援するための介護ロボットです。
設置のために特別な工事は不要です。
TOTO社が開発したバスリフトもその1つです。
バスリフト公式ページより引用
URL:https://jp.toto.com/products/ud/bathlift/
工事不要で設置できるため、一般家庭でも使うことができます。
シート部分は電動式になっていて昇降するため、入浴介助の負担を軽減させることが可能です。
Wells、美浴シリーズ他
介護ロボットが収集した情報(見守り・移動支援・排泄支援データ)を蓄積し、高齢者への支援に活用する機器です。
言い換えれば、1人の高齢者にとって最適なケアを実施するために、必要となるデータを集約・分析するためのプラットフォームです。
代表的な例として社会福祉法人善光会がリリースしたSCOPが該当します。
SCOP公式ページより引用
URL:https://www.zenkoukai.jp/japanese/approaches/robot
介護現場で利用されているセンサー機器等と連携し、機器の稼働状況だけではなく、高齢者の状態を一元管理できるiOSアプリです。
FTCare-i 他
介護ロボットは次の6種類に分類されます。
① 移乗介助
② 移動支援
③ 排泄支援
④ 見守り・コミュニケーション
⑤ 入浴支援
⑥ 介護業務支援
本記事では介護ロボットの種類をご説明しましたが、「どの種類の介護ロボットが必要なのか」などの導入時の選定方法は以下の失敗しない選び方資料をご覧ください!
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