介護現場の声・悩み働きやすい職場の選び方
どうすれば介護職でスキルアップできるんだろう?具体的な方法や取得したほうがいい資格を知りたい!
このような疑問にお答えしていきます。
介護職は、働きはじめてからも継続的な自己研鑽が必要です。
一人ひとり心身の状況や生活環境が異なる利用者さんのニーズに応えるためには、幅広い知識と技術を身につけなければなりません。
私は、管理職として、これまで数多くの介護職を指導してきました。
介護職の指導を通じて気づいたことは、向上心があっても、何を学ぶべきか悩んでいる方も多いということです。
そこで今回は、介護職がスキルアップをしていくために学ぶべき知識や技術について解説していきましょう。
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近くのいい職場を探すまず、介護の仕事ではどのようなスキルが求められているのかというと、大きくは次の2つがあります。
介護職と一口に言ってもさまざまな職種がありますが、どのような職種にも共通していることは、それぞれの職種に期待されている介護技術を伸ばしていく必要があることです。
例えば、介護士の場合には、利用者さんの体位交換や日常生活動作(以下、ADL)が少しでも楽にできる方法を学ぶことが大切です。
介護士の介助の仕方によっては、利用者さんが痛みを訴えなかったり、余計な力を入れなかったりする場合も多いです。
また、リハビリ専門職の場合には、関節の曲げ方・筋肉の伸ばし方・ADLの練習方法・生活環境の調整方法など、心身や生活面全体のアプローチ方法を学ぶことが必要です。
適切な技術がなければ、同じアプローチを続けていても利用者さんの生活に全く変化が見られないということもあるかもしれません。
「介護」は、誰がおこなっても同じ結果が得られるようにイメージされがちですが、介護技術があるかどうかで、利用者さん側の負担感や生活はずいぶんと変わってきます。
ですから、介護職は、目の前の利用者さんが少しでも楽に生活するための支援ができるように、介護技術を学び続けていく必要があるのです。
介護の現場では、ご利用者さんやご家族に対する接遇も大切です。
ベネッセが運営する「ベネッセ シニア・介護研究所」は、平成28年3月に全国の有料老人ホームの入居者・ご家族に介護に関する意識調査を実施(回答6,821件、回答率55.7%)しました。
この調査の結果では、入居者・ご家族が介護施設に期待していることとして、第3位にコミュニケーションが選ばれています。
また、コミュニケーションの項目の細かい内訳を見ると、「話を聞いてもらえる」「スタッフからの声かけ」などが上位にきており、サービスの内容のなかでも介護職員の接遇が重要視されていることが示唆されています。
このように、最近では、介護職員の接遇の仕方によりサービスの質や施設のイメージなどが判断されることも多くなっているので、心地良く介護を受けてもらうためにも接遇面のスキルアップにも力を入れたいものです。
では、介護技術や接遇のスキルアップを図るためにはどのように自己研鑽すれば良いのでしょうか?
ここからは、知識と技術を身につけるための具体的な方法を紹介しましょう。
介護技術を身につけるもっとも良い方法は、外部研修会に参加することです。
近年では、福祉用具や介護用ロボットをはじめ最新の技術を導入した介助もおこなわれるようになりました。
そのため、ご利用者さんに質の高いサービスを提供するには、介護職も自ら研修会に参加して最新の介護技術を学ぶ努力が大切です。
もちろん、普段の業務や社内研修などを通じて、介護技術をスキルアップしていくこともできます。
ただし、いつも同じ場所・同じ方法で学び続けていても、専門職としての新しい視点や技術が身につかないことのほうが多いかもしれません。
自分の知識や技術をブラッシュアップするためには、できるだけ外部研修会に参加するようにしましょう。
一方で、接遇を学ぶためには外部研修会への参加はおすすめできません。というのも、接遇の外部研修会は数万円の費用がかかるので、経済的な負担を考えると受講しづらいからです。
そこで、接遇のスキルアップを図りたい時には、サービス業向けの一般書籍で自己学習してみると良いでしょう。
サービス業向けの一般書籍には、「接遇の考え方」「お客さんとのコミュニケーション方法」「身だしなみ」のほか、「電話対応」や「メールの仕方」なども紹介されているので、基本的な接遇をしっかりと身につけることができます。
特に、これまで接遇の研修を受けたことない方は、ぜひサービス業向けの一般書籍で自己学習してみてはいかがでしょうか?
「介護技術」や「接遇」は、学習したあとに介護の現場で実践することが重要です。
よくありがちな間違いは、研修会に参加したり、自己学習したりしたままにして、普段の業務で学習した内容を実践しないことです。
これでは、自己研鑽に余計なお金や時間がかかるだけで、実際にスキルアップすることはできません。
また、研修会や書籍で学んだ内容は、同じことがご利用者さんに当てはまらないことがほとんどです。
ご利用者さんによって心身の状況や生活環境が異なりますから、介護職には、一人ひとりに合わせて学んだ知識や技術をオーダーメードしていく必要があります。
“頭でっかち”にならないように、学習した内容はできるだけ早く介護の現場で実践をくり返しましょう。
介護職の方のなかには、「目標があると勉強しやすい」という人もいるでしょう。
そういった場合には、介護の資格取得を目指しながら、知識や技術を学んでいくのもスキルアップする方法のひとつです。
ここでは、介護職がスキルアップをしていくために、取得すると良い資格を職種別にまとめてみました。
介護職員初任者研修・実務者研修では、介護の基本や生活支援の技術などについて学ぶことができます。
介護職員初任者研修修了者はホームヘルパー2級取得者と同等、実務者研修終了者はホームヘルパー1級取得者と同等と見なされ、訪問介護員やサービス提供者責任者として業務もおこなえるようになります。
認定介護福祉士は、2015年に開始された介護福祉士の上位資格です。
認定介護福祉士の養成カリキュラムには、リハビリや心理・社会的支援、人材マネジメントなどの学習内容が含まれており、介護の現場でリーダーに必要とされる知識を幅広く学べます。
ケアマネジャーは、要介護者等の相談に応じて、本人や家族が必要とするサービスが利用できるように各事業者と連絡調整する専門職です。
こちらの資格を取得すると、ケアマネジャーとして介護施設に勤務できることはもちろんですが、介護サービスや法制度などについての知識も深めることができるため、介護職として、各専門職との連携も図りやすくなるでしょう。
福祉住環境コーディネーターは、高齢者や障がい者の生活を住宅環境からサポートする専門職です。
ほかの介護・福祉系の資格に比べると、福祉用具や住環境に関する知識を深く学ぶことができるので、資格を取得することで、環境面の問題点も考えながらご利用者さんの生活をサポートしやすくなります。
以上のように、介護にもさまざまな資格があるので、資格取得を目標にしてスキルアップを図っていくのもおすすめです。
介護の資格を取得するメリットは、待遇面が変わることにもあります。
資格を取得するとどのようにして待遇が変わるのかというと、その理由は2つあります。
ひとつは、より待遇の良い資格を使って働くことです。
例えば、介護福祉士とケアマネジャーの資格を比べてみると、平均月収はケアマネジャーのほうが数万円高く設定している事業所がほとんどです。
もちろん、介護福祉士とケアマネジャーのどちらの仕事がやりたいかにもよりますが、資格を取得すれば、自分の希望する条件に合った待遇で働ける選択肢が増えます。
また、職場によっては、資格を保持しているだけで「資格手当」が支給される場合があります。
例えば、介護福祉士やリハビリ専門職として働いている方が、ケアマネジャーや福祉住環境コーディネーターの資格を保持しているだけで、数千円の月収アップが見込めることもあります。
介護職にとって資格を取得していることは、それだけ専門的な勉強をしたり、知識や技術を身につけたりしているという証明です。
ですから、目標を持ってスキルアップを図っていきたい方は、介護の資格取得を目指してみると良いでしょう。
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参考サイト:ベネッセ シニア・介護研究所
https://www.benesse-style-care.co.jp/lab/research/docs/20160323_report2.pdf
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