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まだ介護でそんな脳トレをやってるの?効果を爆増させる全手法

現場・悩み

まだ介護でそんな脳トレをやってるの?効果を爆増させる全手法
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介護の一環で脳トレをやろうと思うけど、本当に効果あるのかな?どうすれば効果的に行えるの?

このような疑問にお答えしていきます。

デイサービスやデイケアを中心に、隙間時間に行えるもの・レクとして簡単に取り入れられるものといったら「脳トレ」があげられますよね。

一大ブームとなって久しい脳トレは、今や高齢者のもののみならず大人から子供まで幅広く知られ、携帯ゲーム機やスマホアプリなどを介して根強い人気を得ています。

取り組んでいないところを探す方が難しいといっても過言ではありませんが、さて、いざ介護現場でレクとして「脳トレをやってください」といわれたら、あなたは何を提供するでしょうか。

今回は、介護でのレクにすぐ使える(定番の)脳トレと、その脳トレを「効果のある」ものに昇華するためにぜひ行ってほしい「ひと手間」について、お伝えします。

 

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脳トレとして使えるレクの種類

巷にあふれかえっている「脳トレ」ですが、逆に多すぎて何をやったらいいか迷ってしまいますよね。

自分の中でいくつかネタをストックしておいて(多すぎると迷いますが、少なすぎるとマンネリ化します)、その日のご利用者様のレベルに応じたレクを提供できるように、普段から準備しておきましょう。

買い物ゲームのような「計算系」脳トレ

・計算

・数合わせ

難しい問題に時間をかけて取り組むよりも、簡単な足し算や引き算を、ひらめくように計算していく方が脳の活性化には効果があります。

また、くじ引き形式で引いたカードにかかれた数を計算するなど、視覚に訴えるものだとより認識しやすくなるほか、買い物ゲームのような「日常生活に密接にかかわりあるもの」だと、ご利用者様の興味を惹きやすくなります。

難関漢字を読み当てる「読み書き系」脳トレ

・音読

・書き取り

ちなみに難解漢字を読み当てるというのも、「ゲーム要素」と「知識の獲得」という点からご利用者様からは人気のレクです。

声を出す、字を書く、というのは脳にとって非常に良い訓練になります。

ただ音読したり、文字を書いたりするだけではなく、「職員が学校の先生」「ご利用者様は生徒」という「学校ごっこ」のような感じで教科書の音読や書道、書き取りを行う……なんてスタイルも、今は現場で取り入れられているそうですよ。

運要素が強いゲームは効果的!「ゲーム系」脳トレ

・ボードゲーム

・カードゲーム

運要素が強いものは、脳の活性化や刺激につながります(賭け事依存の傾向があるご利用者様は、場合によっては注意が必要なことがあります)。

ボードゲームは大人数では無理では?と思われそうですが、巨大なすごろくなどを作り、みんなで見ることができるようにすれば、わりと大人数でも楽しめます。

「自分のコマ」を選んでもらうところから始めれば、その雰囲気から楽しんでもらえますよ。

カードゲームも「親(職員でもご利用者様の代表でも可)より自分のカードの数字が大きいか小さいか」から単純に「赤か黒か(赤が出るか黒が出るかを予想し、コインを賭けます。親を決め、親が引いたカードと同じ色なら勝ちで、賭けたコイン分増えます・違ったら負けで没収。ジョーカーなら全員当たり!)」でも盛り上がります。

目に見えてコマが動く、コインが増えるといった「結果」が刺激につながるだけではなく、能力に関係なく意外な人がトップになれるので、全員が平等に参加できる脳トレです。

他にもたくさんある!その他脳トレ

まだまだ脳トレはたくさんありますが、次のような脳トレは有効です。

・しりとり

・「利き手と逆の手で」なにかをする(棒体操やじゃんけんもアリです)

・間違い探し

・塗り絵(精神安定にもつながります)

・折り紙

・日曜大工

・畑仕事

・異文化交流(最近は外国の福祉従事者も増えていますね)

・子供たちとの交流(保育園などの園児訪問は、大喜びされます)

普段なにげなく介護現場で行われているレクも、全て脳トレにつながります。

同じ脳トレレクでも、ちょっとルールを変えるだけで難易度も雰囲気もがらりと変えることができますよ。

「脳トレ」だけでは効果も意味もない

さて、ここまでご紹介してきてなんですが……実は「脳トレは効果がないかも」と言われたら、拍子抜けするでしょうか。

実は最近になって、「特定の脳トレが認知症の危険性のある人に効くかどうかは分からない」という説が英国の研究で発表されています

(BBCニュース:「脳トレは知力低下に効果なし?」)。

また、講談社からは「あなたが必死になる「脳トレ」が無意味かもしれない科学的理由」というコラムも出ています。

(講談社:「脳を鍛えるという幻想」)。

たしかに、介護現場において、いくらレクで「脳トレ」を取り入れても、それだけではあまり意味を成さない、というのは実感します。

プリントや課題、ゲームを目の前にしても興味を示さない方、「もともと好きじゃないから」と拒否される方は、結構多いものです。

だけど、脳トレは決して無意味ではない

ですが、介護現場でのレクにおいて、脳トレを無意味なものにしてしまうか、それとも効果のあるものに昇華させるかは、ひとえにかかわる職員の腕次第といえます。

以下の表は、「筆者が実際に現場で見た・携わった・施設内研修で聞いた」各施設の脳トレの取り組みと、その結果を示したものです。

結果から言えば、脳トレの課題自体に大きな差はありません。しかし、職員の取り組み方ひとつで大きく差が出ていることが下の表からわかります。

 

 

施設A

施設B

介護施設の形態

老健デイケア

通所リハビリ

脳トレの対象者

・要介護度3~5

・日常生活自立度Ⅱa~Ⅲb

・ご本人及びご家族の希望と同意のもとに施行

・要支援1~2、要介護度1~4

・日常生活自立度Ⅰ~Ⅲb

・ご本人及びご家族の同意のもとに施行

施設の取り組み方

・ご利用者1~2人に対し、職員1名がつき、30分間取り組む。

・3枚組の脳トレ用プリントをご本人に渡し取り組んでもらう。30分~1時間後に職員が回収。

具体的な脳トレの方法

・国語(音読、書きなど)

・算数(数数え、計算など)

・コマ並べ

・国語(漢字プリント)

・算数(計算プリント)

取り組み方の類似点

・課題は国語、算数、コマ並べの3つ。プリントは必ず記名から始めてもらう。記名できない人は名前を声に出して名乗ってもらう。

・答えを誘導しない

・課題は3枚。プリントをご本人に手渡し、記名から始めてもらう。

・答えを誘導しない。

取り組み方の相違点

・事前に一人一人のご利用者様の学習レベル等を測定し、規定に沿って判断、能力に合った難易度の教材を提供。

・ご利用者様のレベルアップ及びダウン、提供するなかで難易度が合っていないと職員が判断した時は、再度レベルの測定を行い、つど教材の難易度を変えて様子を見、提供していく。

・課題に取り組む前に必ず体調確認とちょっとした雑談などで緊張をほぐす。また、「このテストがどのような意味を持ち、どんな効果があるのか」「このテストを行うことで何が変わるのか」を毎回説明する

・課題を行っている間、担当職員はかかる時間を計りつつ、必ず付き添いと見守りをおこなう。

・一つの課題が終わるごとに丸つけを行う。間違っているところにはバツをつけず、「もう一回考えてみたらいいところが〇箇所あります」とだけ指摘し、自身で探してもらう。訂正できたら再度丸つけ(最終的に、必ず100点になる/答案は丸しかつかない)

・100点になったら次の課題へと移行する。

・終了した後はご利用者様とフィードバックを行う。前回と比べて良くなっている点は、必ずほめる。

・担当した職員は、「ご利用者様がどのくらいの時間や正確さで課題に取り組めたか」「普段と変わった点はないか」「どのような状態だったか(体調等含む)」を毎回必ず個別の記録に残し、次に引き継ぐ。

・要介護度や日常生活自立度で3グループに分けるものの、課題は全員均一。

 

・プリントを行っている間は、職員は見守り。もしくは他業務についている。

 

・終了したら、職員が回収。採点はするが、ご本人に結果が知らされることはない。

 

・採点結果は職員間のみで共有。その日のプリントの点数を結果として、効果の有無を判定する。

結果

・日常生活自立度のアップ。

・個人差はあるが、対象利用者様の半数以上が「プログラムを楽しみにしている」と答えた。

・徘徊、暴言、無感情等、認知症状特有の問題行動とされる一連の行動の減少。

・精神面の安定。

・自主性が出てきた。

・発語がほとんどなかったご利用者様の発語が多くなった。

等々具体的な成果を確認(個人差あり)

・課題と自身の能力レベルが合っていたと思われる1グループのみ、若干、点数獲得の上昇等効果があった。

・要介護度が低く、日常生活自立度が高いグループからは「簡単すぎてつまらない」「こんな子供じみたことはできない、意味がない」と拒否につながることが多かった

・要介護度が高く、日常生活自立度が低いグループからは「こんな問題もできないなんて」と自信喪失される方や「わからないからやりたくない、できない!」と不安定さと拒否を引き起こす結果になった

・唯一効果があったと思われるグループのご利用者様に感想を聞くと「やらされている感じがしてちょっと嫌だった」「協力して、と言われたからやったけれど、なんのためかよくわからなかった」との声が多かった。

 

どちらも、脳トレの課題自体に大きな差はありません。しかし、職員の取り組み方ひとつでここまで大きく差がでるのが、おわかりいただけるのではないでしょうか。

 

「効果のある脳トレ」に昇華させるために必要なこと

実際には、その施設ごとに条件が異なります。部署の垣根を越えて全施設職員が同じように取り組めるところもあれば、限られた職員の中の、さらに限られた人数でしかまわせないところもあるでしょう。

しかし、やり方次第で「ただの脳トレ」を「効果のある脳トレ」に昇華させることは、十分可能です。

難易度に留意しよう

難しい問題を解けるようになるのは、達成感が味わえて良い部分があります。

しかし同時に、「問題が解けない」という劣等感や、やる気の低下を生み出す原因にもなり得ます。

かといって、あまり簡単すぎてもほとんど脳が働きません。加減が難しいのですが「ちょっと簡単かな」と思うくらいの難易度がちょうどよいと言われています。

一つのプリントを、2~3分程度でこなせるくらいが目安です。

課題よりも「関わり」が大事

どんな脳トレも、突き詰めれば「ツール」でしかありません。

問題は、そのツールを通じて職員がどのように関わるかが、脳の活性化に大きな影響を与えます。

ツールだけ渡されてほったらかしでは、ほとんど効果が期待できないのは上記の表でも明らかです。

集中して取り組む時間の確保と同時に、フィードバックの時間を設けられるとよいですね。みっちりつきそえなくても「丸つけ」やその際の「前向きな会話」だけでも、やる気と脳の活性化、精神面の安定に大きな効果を発揮します。

楽しんでできることこそ「脳トレ」につながる

脳トレに効果的と言われる課題にとらわれることはありません。

次のような取り組みも十分脳の活性化につながります。

・新しいこと(なんでも初めてなこと、目新しいことは大きな刺激になります)

・過去を思い起こさせること(楽しかった、ライフワークだった、好きだった、など前向きな記憶につながるもの)

・その人が好きなもの、興味を持っているもの、得意なもの

・ちょっと大掛かりなこと(制作、調理実習、イベントなど非日常さを味わえるもの)

こういったことも十分脳の活性化につながります。

無理はしない、させない

どんなことも無理強いすることはありません。

誘いかけてみて、どうしてもだめなら一度冷却期間をおきましょう。

脳トレの大敵は「やらされた」という不快感です。

ただし、何が原因で拒否するのかを見極めるのは大切です。

・実は体調が悪い(便秘・下痢なども大きく影響します)

・気候や持病などが原因でだるい、体が思うように動かない

・自信がない

・失敗するのは恥ずかしい、プライドが許さない

など、突き詰めればいろいろな原因が潜んでいることがあります。

まとめ

介護現場での脳トレレク、と言われるとちょっと身構えてしまうかもしれませんが、大事なのは「相手をしっかりと見て、向き合う」「楽しんで取り組む」「継続」の3つです。

現に筆者も、ただプリントを渡してこなしてもらうより、ほんの少しでも関わりを持つ方が、ご利用者様の意欲につながるケースを多々実感しています。

計算や漢字の書き取りに大きな花丸をつけたり、色使いが個性的かつ豊かな塗り絵を「ここが素敵!」とほめたりするだけでも(つきあってくださっているだけかもしれませんが)照れながらいろんな反応を返してくださいます。

「ここに苦戦していましたね?」なんて会話も「見ていたの!?」とひと盛り上がり。

ご利用者様側も次は裏をかいてやろう、見返してやろうなんていたずら心が出るみたいです。

その楽しむ気持ちがドーパミンの分泌につながり、海馬を活性化させる効果を生む原動力となります。

焦らず気負わず、一緒に楽しんでみて下さいね。

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