介護現場の声・悩み
体力も気持ちもそろそろ限界・・・どうすればいいんだろう
このような方に読んでいただきたい内容です。
自宅で介護をされている方のなかには、介護の大変さに悩んでいる人も多いはず。
私ががんばらないと…
家族として、親の介護には大きな責任を感じますよね。
しかし家族の立場からすると、自分の生活もありますし、親の介護と仕事や家事を両立させるのは簡単なことではありません。
私は、リハビリの専門職として、病院や介護施設で在宅介護の支援をおこなってきました。
患者さんや利用者さんの在宅介護の支援を通して気づいたことは、ご家族も自宅での介護に不安を感じているということです。
最近では、テレビでも介護について紹介する番組が放送されていますが、いざ自分で挑戦してみてもうまくおこなえずに、より介護が大変に感じられることもあるでしょう。
どうしたら、介護の負担感を減らせるのでしょうか?
今回は、在宅介護をおこなうなかで、介護の負担感を減らす方法について紹介します。
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平成24年に厚生労働省が、40~50歳代の男女合計3,000人を対象に、親の介護について調査をおこなったところ、約8割の人が介護に不安を感じていることがわかりました。
この調査結果からもわかるように、介護は、誰にとっても大変なことです。
例えば、忙しい朝の時間帯に食事の介助をおこなったり、夜間帯にトイレの手伝いをおこなったりするなど。
あるいは、引き出しから物をとってくるだけであっても、相手のペースに合わせながら生活しなければならないので、介護をする生活はご家族の負担も大きいです。
介護を大変に感じているご家族のなかには、親のペースに合わせて生活することができず、自分がしっかりと介護をおこなえていないことに、悩んでいる人もいるでしょう。
ただ、実を言うと、介護は専門職にとっても大変なことなのです。
病院や介護施設では、職員が手際良く介護をおこなっているように思えるかもしれませんが、“プロ”だからと言って、楽に介護ができているわけではありません。
介護の専門職も、お手伝いを必要とする機会が多くなれば精神的な負担を感じますし、からだを使った介助が必要な場合には肉体的な負担感を感じています。
このように、介護は専門職にとっても大変なことですから、ご家族であれば、しっかりと介護をおこなえないことのほうが多くなるでしょう。
「介護は、うまくできなくて当たり前」
介護の負担感を減らすためにも、まずは、介護に対する認識を変えてみましょう。
在宅介護をおこなっているご家族は、介護を負担に感じているかというと必ずしもそうとも限りません。
なかには、介護を大きな負担に感じることなく、毎日の生活を送られている方もいらっしゃいます。
どうして、自分と同じように親の介護をしているのに、負担を感じていない人がいるのか?
疑問に思われるかと思いますが、介護を大きな負担に感じないご家族には、ある共通点があります。
それは、介護者にも、自由に使える時間が多いということです。
医療や介護の分野では、介護を中心となっておこなっているご家族のことを「主介護者(しゅかいごしゃ)」と言うのですが、主介護者がひとりで介護を担っているご家庭では、介護が負担になりやすい傾向があります。
それというのも、介護に関わる人が少ないほど責任や負担が主介護者に集中し、肉体的・精神的な負担が大きくなるからです。
例えば、次のようなご家庭では、主介護者の負担も少なくなる傾向があります。
・主介護者が息子夫婦や孫とも一緒に暮らしており、家族全員で介護をおこなっている
・夫の兄弟や親戚が近所に暮らしており、時々、介護に協力してくれる
・ホームヘルパーの利用回数が多い
・通所サービス(デイケア、デイサービスなど)の利用頻度が多い
つまり、介護の負担を減らすためには、介護に関わる人数を増やし、主介護者も自分で自由に使える時間をつくっていく必要があるのです。
介護の負担を減らすポイントは、自分の時間をつくることです。
主介護者として、介護をおこないながらも自由に使える時間をつくると、普段の生活にも肉体的・精神的な余裕を持つことができるようになるでしょう。
親の介護をはじめると、主介護者の生活からは次のような時間が不足していきます。
・仕事に集中できる時間
・自分のペースで家事をする時間
・趣味に没頭する時間
・友人や近所の人とお付き合いする時間
人によって、どの時間が不足するかは違ってきますが、いずれにしても、自分が自由に使える時間がなくなると介護の負担も感じやすくなります。
1日だけならまだしも、毎日の生活のなかで自由に使える時間が不足してしまうと、ストレスから自分のからだを壊してしまいかねません。
具体的に、どのようにすると自分の時間をつくれるようになるかは後述しますが、介護の負担を減らすためにも、介護をおこなっている生活のなかで、自由に使える時間が必要であることを知っておきましょう。
介護は社会全体で行うべきことです。
平成12年に介護保険制度がはじまってから、介護を取り巻く環境はずいぶんと変わってきました。
介護保険制度がはじまる前は、「親の介護は家族でおこなう」という認識が強かったですが、現在では、お住まいの地域も含めた社会全体で介護をおこなっていこうとする考え方に変わってきています。
例えば、昔からあるホームヘルパーサービスでは、夜間でも自宅に介護士が訪問してくれる事業所が見られるようになりました。
これにより、昼夜を問わずに、オムツ交換やトイレ介助を専門職に依頼することができるようになりました。
また、介護施設では、「ショートステイ」に対応している事業所も増えてきています。
「ショートステイ」とは、自宅で生活する要介護者が、一時的に介護施設に入所できるサービスです。
「ショートステイ」を利用して介護施設に入所すると、1日~3週間程度の間、ご家族は介護をする生活から離れることができるので、からだを休めたり自由に時間を使ったりすることができます。
もちろん、ご本人の介護の必要度によって利用できるサービスに限りはありますが、以上のようなサービスだけを例にとっても、ご家族の介護負担を減らしながら、地域全体で介護を担っていこうとする社会の考え方の変化が理解できたでしょう。
熱心にがんばる人ほど、自分ひとりで介護の負担を抱え込みがちですが、介護に対する考え方やサービスは変わってきています。
介護で大変な思いを感じているのだとしたら、家族や親戚、地域の人や介護サービスなど、まわりの人やサービスに頼ってみても良いのではないでしょうか?
身近な人に相談することはできても、具体的な支援を依頼しにくいのも介護の特徴です。
家族は仕事で忙しかったり、親戚も遠方に住んでいたりして、身内に介護を協力してもらうことが困難な家庭も多いです。
いまは近所付き合いが少ない地域も増えていますから、顔見知りの人でも、ちょっとした用事を頼むことも難しいかもしれません。
そこで、在宅介護の負担を減らすために役立てたいサービスが介護保険です。
“介護保険”と聞くと、寝たきりの方の生活を支援したり、介護施設に通って静養したりするイメージが強い人もいるかもしれませんが、いまは色々なサービスがあります。
例えば、「訪問介護」と呼ばれるサービスでは、介護福祉士やホームヘルパーなどの資格を持った専門の職員が自宅に訪問をしてくれて、家事の手伝いや入浴などの生活支援をおこなってくれます。
また「デイケア(通所リハビリ)」や「デイサービス(通所介護)」を利用すると、ご本人は朝から夕方まで介護施設に滞在することができるので、ご家族にとっては、仕事や家事が忙しくても自分が自由に使える時間をつくりやすいです。
最近では、午前中に介護施設で運動をおこない、昼食を召し上がってから帰宅する半日型の通所サービスが、ご本人にとっても体力的な負担が少ないことから人気です。
いずれにしても、介護保険で利用できるサービスは多様化してきているので、介護を負担に感じる時には、介護保険サービスの利用を検討してみましょう。
介護保険を利用するためには、次の手続きが必要です。
① お住まいの市区町村の窓口、または地域包括支援センターに問い合わせる
② 要介護認定の申請をする
③ 要介護認定を受ける
④ 担当のケアマネジャー(介護支援専門員)が割り当てられる
⑤ 担当のケアマネジャーと、利用したい介護サービスについて相談する
⑥ 介護保険サービスの利用開始
一見すると複雑に思えるかもしれませんが、市区町村の窓口や地域包括支援センターに相談すると、その後は専門の職員が対応してくれるので、手続き自体はスムースに進められるでしょう。
また、介護保険以外にも、生活を支援してくれる民間サービスもあります。
代表的な民間サービスには、「家事代行」や「宅配食」があります。
これらのサービスは、直接的に介護の負担を減らすわけではありませんが、主介護者にとっては、やわらかい食事をつくったり、時間をかけて掃除をしたりする手間が省けるので、生活の負担を減らしやすいです。
民間サービスは、インターネットから「お住まいの地域」と「利用したいサービスの名前」を検索してみると、希望にあったサービスを見つけられます(例:東京都江戸川区 宅配食)。
介護保険や民間サービスを上手に活用すると、肉体的・精神的な負担が減って、自分の生活を楽しむ余裕をつくりやすいです。
色々なサービスを利用すると金銭的な負担は増えますが、主介護者も自分の時間を大事にできて健康的な生活をしていけると、ご家族みんなが安心して暮らしやすくなるでしょう。
平成24年度仕事と介護の両立に関する実態把握のための調査研究事業報告書(平成24年度厚生労働省委託調査)https://www.mhlw.go.jp/bunya/koyoukintou/h24_itakuchousa.html
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