訪問看護における請求業務とは?請求機能のある介護ソフトも紹介

介護ソフトの選び方

訪問看護における請求業務とは?請求機能のある介護ソフトも紹介
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こみたろう

訪問看護の請求業務って、いろんなことをしないといけないね!

大変な部分を軽減できる介護ソフトを探してみたよ!

誰もが迎える人生の終末期に置いて、従来なら病院で最期を迎えることが多かったと考えられます。

しかし、最近は長く親しんだ自宅での最期を望む方が増えてきています。

そんな方々をサポートするのが訪問看護業務と言われており、そんな訪問看護業務の市場も年々増えてきております。

とはいえ訪問看護業務のなかでも非常に面倒な作業のひとつに請求業務があります。

今回は訪問看護について主に請求業務に関することを紹介したうえで、この煩わしい業務改善に役立っている請求機能が付いたソフトについて、導入のメリット、比較のポイントを踏まえたうえで実際に口コミ評価の高いソフトを5つ紹介します。

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令和6年6月から訪問看護の請求(レセプト)業務の電子化・オンライン化が始まります。

YouTubeではオンライン請求の始め方についても動画で解説しています。

訪問看護と請求業務についての解説

介護職員が老人の手を持っている

初めに、そもそも訪問看護とはどのようなものかを簡単に紹介した後、具体的な訪問看護における請求業務に関する諸項目について紹介していきましょう。

訪問看護とは?訪問看護の概要

訪問介護とは、人生の最期を自宅で迎えたいと望む方に対して行われる看護です。

自宅での最期を望んでも、一人暮らしの方や家族だけで介護や医療に関するケアができるのか不安なときに訪問介護が役立ちます。

これは地域で暮らす様々な年代の方に関係するほかの職種の方との協力で、一人一人に必要な支援を行います。

具体的には看護の専門職(保健師、看護師、准看護師、助産師)及びリハビリテーションの専門職(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士)が、訪問看護ステーションなどの事業所から患者のいる自宅に訪問して看護を行います。

一度の訪問時間は20分から1時間半までの4区分で、ご本人やご家族の希望や病気の状況・状態によって訪問回数などが決められます。

参考:公益社団法人 日本訪問看護財団「訪問看護とは(一般の方向け)」

訪問看護における請求業務の概要

訪問介護における請求業務はレセプト業務とも呼ばれているものです。

具体的には訪問看護ステーションより看護師が派遣され、利用者(患者)に対して行ったサービスに対する報酬を、利用者に加えて、審査支払機関の支払基金(社会保険診療報酬支払基金)と国保連(国民健康保険団体連合会)に請求する業務を意味します。

訪問看護を1回行うと、サービス内容により報酬金額があらかじめ決まっており、その金額のうち1割から3割が利用者の負担分として利用者に請求し、残りの7割から9割については、上記審査支払機関に対して請求します。

ちなみに訪問看護ステーションの収入として支払われる、保険のうち医療保険を医療報酬、介護保険は介護報酬と呼びます。

参考:カイポケ「訪問看護のレセプト業務の基本を解説!医療保険・介護保険の請求の流れを確認しよう」

訪問看護における請求方法とは

訪問介護における請求方法の流れを紹介します。

サービスを提供した利用者からいただく利用料のほかは、支払い審査機関に訪問看護療養費を請求します。

請求は1か月単位で請求金額を集計して請求をおこない、支払い審査機関は請求に対して健康保険組合と公費負担医療に請求します。

前者は利用者からの保険料をもとにしたものから医療費が、後者は公費分の医療費が支払機関に支払われ、そこから審査が行われ、問題がなければ決定通知だ出されたのち、訪問看護ステーションに支払われます。

請求してから入金の期間ですが、通常はサービス提供月の翌々月の27日頃に入金されます。

参考:カイポケ「訪問看護療養費とは?」

訪問看護における請求管理(訪問看護管理療養費)とは

訪問看護における請求業務の中に、訪問看護管理療養費というのがあります。

これは通常算定する訪問看護基本療養費に加えて、一定の条件を満たした訪問看護ステーションがプラスして請求できる療養費のことです。

訪問看護管理療養費が算定できる訪問看護ステーションの条件は次の通りです。

訪問看護ステーションの条件

 

  1. 安全な看護サービスの提供体制の整備。

  2. 主治医より「訪問看護報告書」「訪問看護計画書」が提出されており、連携体制が確率している。

  3. 指定訪問看護の実施について計画的な管理(休日、祝日を含む)が継続されている。

  4. 理学療法士などが提供する訪問看護について計画書と報告書を看護職員と理学療法士等が連携して作成し、利用者の状態変化等に合わせ、看護職員が定期的に訪問して評価を行っている。

  5. 保険医療機関と複数ある訪問看護ステーションとの連携を図りながら実施の状況について共有している。

参考:iBowお役立ち情報ポータルサイト「レセプト請求を乗り切ろう!訪問看護管理療養費」

訪問看護における請求業務の研修、マニュアル・ガイドについて

複雑な訪問看護における請求業務についての研修やマニュアル・ガイドのようなものについては、公益財団法人日本訪問看護財団ではweb配信によるオンデマンド研修を定期的に行っています。

セミナーの内容により申込期日や受講料に違いがあります。

また設定された期間内であれば繰り返し受講が可能なので、一度聞いてもわからなくても繰り返し視聴することで理解力が高まります。

オンデマンドセミナーのほかライブ配信や集合研修なども行なっています。

さらに日本訪問看護財団ではガイドブックとして2022年版 訪問看護関連報酬・請求ガイド~介護保険と医療保険の使い分け~を発行しており、実務者の視点でわかりやすい解説が添えられています。

参考:公益財団法人日本訪問看護財団 「再審査・取下げ請求についてWeb研修等のご案内」

訪問看護に関する請求ソフトについて

訪問看護における請求業務については、研修やガイドブックをつかって自分の手で行う方法もありますが、もっと簡単に請求業務という複雑な事務作業を処理する方法として、訪問介護のソフトを使うことです。

要するにパソコンにソフトを導入することにより、複雑な計算や集計が簡単に行えるため、作業時間の短縮や業務上のミスが少なくなり、訪問看護業務課効率化します。

特に業務改善について悩んでいる方や新規に本門看護ステーションを展開することを検討されている方、訪問看護請求に関する新しいシステム導入を検討している方にとって、訪問看護ソフトの存在は心強いです。

訪問看護対応介護ソフトのメリット

訪問看護ソフトを実際に導入すると、どのようなメリットがあるのでしょうか?

主に次のようなメリットがあります。

①ひとつのシステムで一元管理することが可能

訪問記録の作成・共有がひとつのシステムで一元管理することができすべて完結します。

その結果スタッフ間の情報共有がしやすく、利用者の状態も自動的に取り込まれるため、転記ミスもありません。

②外出先でも記録が可能

外出先でも記録業務を行うことができます。

訪問看護ソフトの多くはクラウド型と呼ばれるインターネットを介したものが多く、外出していてもネットがつながる環境さえあれば、どこにいてもいつでもシステムの利用が可能です。

わざわざ事務所に戻る手間も省け、常にソフトで管理された情報を確認できます。

③ペーパーレス化

計画書や報告書など、紙で作成や管理を行っている場合、訪問看護対応介護ソフトを導入することで、実施指導などで確認したい書類があるときなどに、大量に保管してある書類を探す手間や、手書きで作成した書類保管場所に悩むなどといった問題を解消することができます。

また、手書きの手間が減るため、事務作業時間削減に貢献することができます。

④スタッフ間の情報共有が簡単

訪問看護対応介護ソフト導入により、リアルタイムで同じ情報を確認できるためサービスの質が均一化します。

また事務作業が軽減される結果、コア業務に人員を振り分けられるので一人当たりの訪問件数が増え売上の上昇につながります。

訪問看護システムで比較する際のポイント

訪問看護ソフトを実際に導入する場合、複数の業者がさまざまなソフトを用意しているために、実際にどのソフトを選べばよいか悩んでしまうところ。

そこで、どのようなソフトが自身の訪問看護ステーションに対応しているのかを導入前に比較検討する必要があります。

ではどのようなポイントを見て比較したら良いのでしょうか?

例えば、次の①~⑤のポイントを見て検討を進めていくと良いかもしれません。

①クラウド型かパッケージ型か

クラウド型は主流になりつつある方式で、インターネットを介して使用するサービスで常に最新のものを利用できます。

それに対してパッケージ型は自分の事務所でサーバーの保有が必要なのでサーバーの管理やメンテナンスの必要があります。

ただ自分でデータの管理をしたいと思ったり、ステーションのPCのみで使うことを考えたりする場合は、パッケージ型のほうがランニングコストは抑えられます。

②サポートの状況

各社どのようなサポート体制があるのか、あらかじめ見極める必要があります。

中には訪問看護業務全般に関するサポートを提供しているところもあり、そういったサポートの内容も選ぶポイントになります。

③タブレットに対応しているか

事務所にいる場合はPCでも問題ありませんが、訪問先で情報をチェックする場合はタブレットに対応しているほうが使い勝手が良いです。

④セキュリティ

利用者という非常に重大な個人情報を扱うソフトになるので、万全な体制を確認する必要があります。

クラウド型であれば事務所にデータがないので情報の流出が防ぎやすいですが、タブレットやスマートフォンそのものを外部に置き忘れてしまうなど、情報漏洩のリスクは常に付き纏うことも考慮しなければなりません。

⑤実際に見て選ぶ

最後に訪問看護ソフトがどのようなものか実際に見て選ぶことも大事です。

「イメージと違った」「実際に見てみたら分かりづらいデザインをしていた」なんてことはよくあることです。

無料のデモンストレーションを行っているところが多いので、問い合わせたうえで実際に使ったうえで最終的にどこにするのか選びましょう。

参考:iBowお役立ち情報ポータルサイト「訪問看護ソフトどれがいい? 訪問看護ソフト比較時のポイント」

訪問看護における請求業務のおすすめ介護ソフト5選

数字のご5を持っている手

ここでは「介護のコミミ」で、口コミ数が5個以上の総合評価が高いランキングからピックアップした、看護請求機能のついたおすすめソフトを5種類紹介します。

最終更新:2023年8月9日

ココナース

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ココナース 4.4 11件のカスタマーレビュー

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(株)日本ケアコミュニケーションズが提供しているソフトがココナースです。

訪問看護に特化しており、クラウド型で定額制となっており、ID制を採用しているためタブレットやスマホからの入力もできます。

IOS、androidの両方に対応しているため、外出先でもシステムの利用ができます。

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iBow(アイボウ)

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iBow 3.7 15件のカスタマーレビュー

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(株)eWeLLが提供しているソフトで訪問看護に特化しています。

クラウド型で現場の業務に対して機能向上を追求しており、訪問看護市場のニーズに対応すべくバージョンアップが頻繁に行われています。

タブレット入力にも対応しているので、外出先でも問題なく利用できるでしょう。

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ほのぼのNEXT

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ほのぼのNEXT 3.7 113件のカスタマーレビュー

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NDソフトウェア(株)が提供しているソフトです。

この会社は老舗メーカーで業界ではトップクラスのシェアを誇っているので安心感があります。

ニーズを幅広く集めてソフトを開発しているためサポート体制が充実しているのが特徴です。

また関連機器やシステムとの連携も進んでおり、見守りシステムやナースコールなどとともに利用するとより業務改善につながります。

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楽すけ

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楽すけ 3.6 11件のカスタマーレビュー

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ニップクケアサービス(株)が提供していて、低価格で自社でIT環境の調達や運用を行うオンプレミス型のソフトです。

様々な事業種別に対応可能なので、訪問看護以外の業務が必要な場合には利用しやすいです。

さらに最大半年間無料体験期間を設けているので、ソフトを導入しやすいというメリットがあります。

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ワイズマンシステムSP

ワイズマンシステムSP
ワイズマンシステムSP 3.5 67件のカスタマーレビュー

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(株)ワイズマンが提供しているソフトで、「何でもできるソフト」オプションが多く、できないことを探すほうが難しいソフトとして人気があります。

地域医療連携に強く業界ではトップクラスのシェアを誇る会社が提供しているため、安心感があります。

クラウド型を導入しているのでタブレットにも対応しています。また今後必要なもの必修となっていくであろうナースコール及び見守りシステムとの連携についても積極的に対応しします。

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訪問看護における請求業務は介護ソフトを利用したほうが効率的

タブレットを操作している看護師の手

訪問看護における請求業務について、その概要と請求方法、研修やマニュアルに関する紹介をしました。

それらを活用する方法もありますが、やはり専用のソフトを使うとこれらの業務が大幅に改善し、訪問看護ステーションの売上向上や離職率を下げることができます。

ソフトには様々なメーカーが様々な機能のものを提供しているので、ソフトを利用する際にはご自身の訪問看護ステーションに見合ったソフトを選ぶようにしましょう。

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この記事の筆者・監修者

  • 介護のコミミ編集部

    介護のコミミ編集部

    介護のコミミのコンテンツである「コミミマガジン」の編集者。 介護現場から施設運営など、介護に関わる幅広い分野で月間5万人以上の介護職員に情報発信をしている。 記事は介護職員だけでなく、メーカーや行政からの関心も高まっているため、メーカーと介護現場を繋ぐ第三者目線を第一に、日々情報を提供している。

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