訪問入浴対応の介護ソフトの選び方と業務効率化のポイントとは？

「訪問入浴サービスのスケジュール管理が大変」「請求業務に追われ月末休めない」などと訪問入浴サービスの運営に悩む事業者は多いものです。

効率的に仕事ができれば良いのですが、人員不足や複雑な業務など簡単には解決できない根深い問題があるのも事実でしょう。

訪問入浴の業務効率化を目指すなら、介護ソフトの導入もおすすめです。

しかし、介護ソフトはたくさんあるため、どの商品を購入したらいいのかわからないと選択が難しいですよね。

そこでこの記事では、訪問入浴対応の介護ソフトの選び方や口コミおすすめ介護ソフト10選を紹介していきます。

訪問入浴で大変な点

訪問入浴は、在宅で暮らす高齢者の生活を支える需要の高い介護サービスです。

利用者やご家族の助けとなる重要なサービスである一方で、「訪問入浴サービスの運営が大変」「業務が多い」と嘆く事業者の声があるのも事実。

そこで、ここからは訪問入浴で大変な点やよくある課題を解説していきます。

入浴はリスクも伴うため、確実な利用者の情報把握が必須

訪問入浴は、在宅で入浴が困難な方の介助を行う介護サービスです。

「気持ちよくなれた」「清潔保持ができた」と感謝されることも多くやりがいある一方で、リスクも存在するのが入浴介助です。

体調に気を付けていたつもりでも入浴時に急変してしまうというケースも。

そういった不測の事態を防ぐためにも利用者の情報把握を確実にしておく必要があります。

情報をしっかりと共有したり、確実に把握できたりする環境が求められます。

浴槽の準備や移動など、一件の仕事に時間がかかる

訪問入浴は、浴槽を自宅に持ち込むことも少なくないため、介助前後の準備や片づけなどトータルして一件のサービス提供に時間がかかりがちです。

訪問入浴は１日７件程度とスケジュールも決まっているため、いかに効率良く業務を進められるかがカギとなります。

焦って提供するサービスを雑にしないためにも業務効率化でゆとりを持った仕事ができると理想的です。

スタッフの急な欠勤など対応が大変

訪問入浴のスタッフ数にゆとりがある事業所ばかりではありません。

急な欠勤などが発生するとその調整に時間が取られてしまうということも。

スタッフの欠勤時にもすぐに調整できるような環境があると良いでしょう。

請求業務が多い

訪問入浴は請求業務が多く複雑です。

特に月末に苦しむ事業者がいるのも事実。

複雑な請求業務が簡単にできるような環境が求められます。

訪問スケジュールの管理が大変

毎日同じスケジュールではないため、各利用者への訪問スケジュールの管理が大変という声もよく聞かれます。

スケジュールの把握ミスで訪問先を間違えるという恐れも。

利用者・家族の不満に繋がるスケジュールミスは避けたいものです。

訪問入浴の業務効率化に必要な介護ソフトの機能

訪問入浴の運営・経営改善を目指すなら業務効率化を図ることがカギとなります。

業務効率化のためには、事業所に合ったソフトの導入がおすすめです。

ここからは、ソフトを選ぶ際に把握しておきたいソフトに必要な機能を解説していきます。

簡単に記録できる機能

訪問入浴の記録すべき項目は多いです。

そして多くの情報を共有する必要があります。

そのため、記録が簡単にできて、すぐに情報が確認できるような機能が求められます。

デバイス連携機能

訪問入浴サービスでは記録作業が多いです。

記録作業を事業所でしかできない環境であると、効率が悪く、またその日あったことを忘れてしまう可能性も。

一日に訪問する件数は７件ほどあるため、可能であれば移動の車内や訪問先で記入を終えたいものです。

そこで、どこでも記録できるデバイス連携があるソフトがおすすめです。

請求業務機能

訪問入浴の請求業務は複雑で多いです。

そのため、大量の請求業務を簡単に済ませられる機能があると理想的であるといえます。

また、返戻防止機能なのがあると、より効率的に仕事ができるでしょう。

スケジュール管理機能

訪問入浴は毎日のスケジュール管理も大切です。

スケジュールを誤って認識することがないよう、簡単に確認できる機能があれば最適です。

また、スケジュール変更がスムーズにできるシステムがあるとより便利でしょう。

情報共有しやすい機能

訪問入浴では、情報共有が特に大切です。

リスクと隣り合わせの入浴介助は、利用者の状態を正確に把握しておく必要があるからです。

そのため、情報共有しやすいような、みやすい画面が理想的であるといえます。

ケアプラン管理機能

訪問入浴サービスはケアプランに沿って実施されます。

そのため、ケアプランをスタッフが把握し、必要なケアを理解することが大切です。

ケアプランがすぐに確認できるような機能があると理想的でしょう。

訪問入浴対応の介護ソフトを選ぶポイント

訪問入浴のソフトは、どれが良いかわからないという事業者も多いと思います。

基本的には事業所の課題に合ったものが良いですが、それ以外にも大切なポイントがあります。

そこで、ここからは訪問入浴のソフトを選ぶポイントを紹介していきますので、是非参考にしてみてください。

誰でも使いやすいか

訪問入浴の記録入力は、さまざまなスタッフが行います。

デジタルが苦手なスタッフが難しいソフトを使いこなすのは時間がかかってしまうということも。

そうすると、せっかく時短のためにソフトを導入しても余計に非効率になってしまいます。

ソフトは、スタッフの誰もが使いやすいような操作が簡単なものが理想的です。

どこでも使えるか

わざわざ事業所に帰らなくても、訪問先などで記録できると訪問入浴の業務効率化に繋がります。

そこで、スマホやタブレットなどと連動しているソフトを使うことがおすすめです。

いつでもどこでも記録や確認ができるソフトを選びましょう。

情報がわかりやすく表示されるか

早い情報共有のために、画面の見やすさにも着目しましょう。

画面が見やすいと、早く情報を把握しやすいです。

情報が確認しやすい、シンプルなデザインのソフトがおすすめです。

スケジュール管理はしやすいか

訪問入浴ではスケジュール管理が大切です。

一日で訪問する利用者宅を確実に把握し、重複などのミスがないよう調整していく必要があります。

スケジュール管理が簡単にでき、尚且つスタッフ全員が確実にスケジュールを把握できるようなシステムがあると理想的です。

コスパは良いか

ソフト購入の際に気になるのは価格です。

価格の安さはもちろん魅力的ですが、そればかりに囚われクオリティの低いソフトを購入してしまうと業務効率化には繋がりにくくなってしまいます。

コストパフォーマンスは、安さではなく商品のクオリティが価格に合っているかで決まります。

クオリティが高く価格がお手頃のものが理想的です。

サポート体制は整っているか

わからないことやエラーの際に困ることなく、すぐ対応してくれるサポート体制が整っているかも大切になります。

安心して使い続けるためにもサポート体制はどのようになっているか導入前に調べることをおすすめします。

メールや電話ですぐに対応してくれると尚頼りやすいでしょう。

訪問入浴で口コミおすすめの介護ソフト10選！

訪問入浴の業務効率化を目指すなら、事業所の課題に合ったソフトの導入がおすすめです。

しかし、「どんなソフトがあるかわからない」という方も多いと思います。

そこで、ここからは、訪問入浴に対応している総合評価が高い口コミ人気おすすめソフト10選を紹介していきます。

1・まもる君クラウド

まもる君クラウドは、さまざまな介護サービスに対応したソフトですが、訪問入浴サービスにも対応しています。

複雑な介護保険の仕組みをシンプル且つ簡単に操作でき、介護請求や売上管理まで手軽にこなすことができます。

また、クラウドサービスであるためタブレットからの介護記録入力も可能。

訪問入浴の実施記録を手軽に記載でき、早い情報共有にも役立ちます。

2・ほのぼのNEXT

訪問入浴で特に大変なのはスケジュール管理。

そんな訪問入浴の課題を解決してくれるソフトがほのぼのNEXTです。

ほのぼのNEXTでは、訪問パターンを曜日・日付で登録可能。

多様な要望に合わせたスケジュール作成も瞬時に行うことができます。

また、在宅ケアマネジメント基本システムを導入すれば、ケアマネが立てた予定を取り込むことができ、予定に沿った訪問実績をケアマネに転送できるため面倒な事務作業を大幅に削減することが可能です。

その他、スタッフのスケジュール管理や請求業務にも対応。

大変な作業を簡単にしてくれる理想の詰まったソフトです。

3・ナーシングネットプラスワン

利用者の情報管理やサービス利用票の作成、給付管理などに対応し、幅広く訪問入浴サービスの業務を手助けしてくれるソフトがナーシングネットプラスワンです。

操作はシンプルで、複雑な国保連請求業務も簡単に済ませることができます。

その他、スタッフ同士でコミュニケーションが取れるチャットやメモ機能もついており、情報共有に役立てることも可能です。

4・ワイズマンシステムSP

ワイズマンの訪問入浴管理システムSPは、訪問入浴に関する事務作業をサポートしてくれるソフトです。

ソフトを導入すれば、訪問入浴の予定作成や稼働状況の確認、記録作業や請求業務など、さまざまな業務をスムーズに行うことができます。

また、利用者の基本パターンや過去の訪問履歴から自動的に訪問予定や実績を作成することもできるため、事務負担を大幅に減らすことが可能です。

導入前に詳しい説明や製品デモの案内などを実施し、納得した上で購入できるのも嬉しいポイントです。

5・カイポケ

カイポケは、さまざまな介護サービスに対応したソフトですが、訪問入浴サービスの業務サポートにも対応しています。

予定実績の管理や請求データの作成、請求書・領収書作成までの流れを一気通貫で行うことができます。

また、引落し処理ができるカイポケ口座振替で煩わしい集金業務が簡易的に。

分かりやすくシンプルな設計で、事務作業を効率的に行うことが可能です。

6・カナミッククラウドサービス

カナミッククラウドサービスは、クラウド型のソフトであるため、インターネットが繋がる環境があればいつでもどこでも利用することができます。

予定・スタッフ配置・実績入力・国保連請求・医療保険・利用請求データ作成などの複雑な作業がソフト一つで完結。

特に、スタッフ配置が簡単にできることで、確実なスケジュール管理に繋がります。

訪問入浴サービスの業務の効率化を目指すならおすすめのソフトです。

7・介舟ファミリー

介舟ファミリーは、訪問入浴サービスの業務サポートにも対応しているソフトです。

スケジュール管理や給与計算、ネット伝送まで、ソフトを使えばさまざまな業務を簡単に済ませることができます。

また、実績を入力することで、国保連や個人負担分の請求データを作成することができたり、修正があった場合に色で表示したりするため、簡単に請求業務ができ、尚且つ反映漏れを防ぐことが可能です。

簡単で確実な請求業務ができる安心の介護ソフトです。

8・楽々ケアクラウド

楽々ケアクラウドは、クラウド型のソフトであり、インストールやデータ管理不要で手軽に使えます。

みやすさや使いやすさを追求して作られており、操作しやすいボタンや見やすいレイアウトが魅力のソフトです。

利用票や提供票の作成や実績入力から国保連請求・利用者請求まで一連の業務を簡単にこなすことができます。

また、統計資料の作成も簡単にできるため、会議の際の資料づくりにも役立ちます。

9・咲くSaku

咲くSakuは、大変なスタッフのシフト調整が簡単にできるソフトです。

スタッフの急な欠勤などシフト変更の際は、代理の候補者が表示されるため、時間をかけて調整する手間が省けます。

また、データはクラウドセンターのみに保存可能。

パソコンなどの機器にはデータが保持されない仕組みになっているため、データ漏洩の心配なく使い続けることができます。

10・楽すけ

楽すけはサービス実績票を３ステップで作成できる便利なソフトです。

ケアを行った日時・加算を選び、カレンダーで実績を入力。

入力した実績は国保連請求用データに直結するため、簡単に請求業務を完了することができます。

その他、フェイスシートや日誌などの各帳票の作成も可能です。

まとめ

訪問入浴サービスは、在宅で生活する高齢者の暮らしを支える需要の高いサービスです。

業務が効率的になることで、サービスの質を上げられる可能性が高まるでしょう。

また、効率化を目指してソフト購入を検討したい場合は、事業所に合ったものを選ぶことが大切です。

記事を参考に、事業所の課題とマッチしたソフトを選択しましょう。

どうしてもソフトの選び方がわからない場合は、無料相談を受け付けておりますので介護のコミミにお問い合わせ下さい。