デイサービス(通所介護)のモニタリングの特徴と便利なソフトとは？

モニタリングとは、監視、観察、観測を意味し、対象の状態を継続または定期的に観察・記録すること。

介護職にとってモニタリングは非常に重要な業務で、現状の把握とサービスの見直しをするためにおこなわれるものです。

今回はデイサービス(通所介護)のモニタリングの特徴とモニタリングに便利なソフトについて、以下で詳しく解説していきます。

デイサービス(通所介護)のモニタリングとは

デイサービス(通所介護)のモニタリングは、デイサービス(通所介護)の運営やサービス提供の状況を定期的に監視・評価することです。

外部の専門機関や組織が行う場合もありますが、デイサービス(通所介護)施設自体が独自にモニタリングを実施することもあります。

厚生労働省も、介護支援の指針として、モニタリングを定期的に行うべきであることについて言及しています。

参考：厚生労働省、社保審－介護給付費分科会居宅介護支援（参考資料）

モニタリングの担当者は？

モニタリングはケアマネージャー（介護支援専門員）がおこなう業務の一つ。

ケアマネージャー（介護支援専門員）のおもな業務は、アセスメントをおこない利用者一人ひとりに合ったケアプランの作成・提案や介護給付費の管理などさまざまあります。

モニタリング表やケア記録、ケアプランなどの管理も行うため、ケアマネジャーの業務範囲は多岐にわたります。

モニタリングの目的とメリット

モニタリングには、以下のような目的とメリットがあります。

第1にサービス品質の向上です。

モニタリングは、サービスの品質や適切な提供が行われているかを確認するために重要です。

適切なケアやサポートが提供され、利用者のニーズに適切に応えることで、サービス品質を向上させることができます。

第2に安全性の確保です。

モニタリングは、デイサービス(通所介護)施設の安全性を確保するために重要です。

施設の設備や環境の安全性をチェックするだけでなく、スタッフの適切な対応や事故予防策の実施なども確認します。

第3に利用者の権利保護です。

モニタリングは、利用者の権利保護にも関わる重要な役割を果たします。

利用者のプライバシーの尊重や個別のニーズに応じた適切なサービス提供が行われているかを確認し、利用者の権利を守ることができます。

第4に問題の早期発見と改善です。

モニタリングを通じて、デイサービス(通所介護)運営における問題や課題を早期に発見し、改善することができます。

定期的な評価やフィードバックにより、運営上の改善点や課題を把握し、継続的な品質向上に取り組むことが可能です。

デイサービス(通所介護)のモニタリングの特徴

まずは、デイサービス(通所介護)のモニタリングの特徴について紹介します。

デイサービス(通所介護)では、通所介護計画書に加えて、個別機能訓練加算を算定している場合は、個別機能訓練計画書のモニタリングを行う必要があります。

通所介護計画書は、ケアマネージャーが作成する居宅サービス計画書の内容（期間）に沿って作成する必要があるので、その内容の変更に合わせて適宜変更していく必要があります。

通所介護計画書におけるモニタリングについては、この変更時に行う必要があり、その内容はケアマネージャーに共有する必要があります。

デイサービス(通所介護)のモニタリングを効率化できる介護ソフト6選！

デイサービス(通所介護)のモニタリング業務を効率化させるには、介護ソフトを有効活用することが重要です。

介護ソフトを利用することで、モニタリングの記録や管理だけでなく、帳票出力できるなど、さまざまな機能ににより業務を円滑化することができます。

そこでここからは、デイサービス(通所介護)対応の介護ソフトを紹介します。

ここでは、「介護のコミミ」にて、紹介しているデイサービス(通所介護)対応の介護ソフトを一部抜粋して紹介します。

実際に利用した人の評価が高ければ、現場の実情にもあっている可能性も高くなりますので、安心して利用を検討することができるようになります。

①まもる君クラウド

まもる君クラウドは、ケアマネ業務を統合し、すべての介護業務を網羅することができます。

このソフトウェアはクラウドサービスとして提供されているため、外出先からもタブレットなどを使用して操作が可能です。

データはクラウド上で管理されるため、外出先でのデータ入力が即座に反映され、事務処理の負担が大幅に軽減されます。

さらにまもる君クラウドでは、複数のユーザーIDを作成することができ、各ケアマネージャーは担当する利用者の情報を表示することができます。

居宅介護支援や介護予防支援、介護予防・日常生活支援総合事業の介護予防ケアマネジメントにも標準対応しています。

②NursingNet Plus One (ナーシングネットプラスワン)

ナーシングネットプラスワンは、低価格なのに高性能で、操作が簡単なクラウド型介護ソフトです。

インストールなどの面倒な初期設定もなく、簡単に使い始めることができます。

スマホやタブレットでの操作も可能です。

専門知識がない方でも使いやすく設計されています。

ケアマネージャーに限らず、介護現場のスタッフや関係者も迅速に情報を共有し、的確なケアプランの策定やフォローアップを行うことができます。

利用者の負担を軽減し、業務効率を向上させたいとお考えの事業者さんにお勧めしたいソフトとなっています。

③ほのぼのNEXT

ほのぼのNEXTは、老舗メーカーであるNDソフトウェア株式会社が提供しているソフトウェアです。

同社は介護業界でトップクラスのシェアを誇り、長い歴史と信頼性から安心感を得ることができます。

サポート体制も充実しており、利用者は安心して利用することができます。

さらに、ほのぼのNEXTは関連機器やシステムとの連携も進んでいます。

見守りシステムやナースコールなどと組み合わせて使用することで、より効果的な業務改善が可能です。

④介舟ファミリー

介舟ファミリーは、アセスメントやケアプランの作成から請求や給付管理業務まで、幅広く対応する介護ソフトです。

タブレットでも利用可能であり、外出先でも簡単に閲覧や登録ができます。

ソフトウェアは居宅サービス計画ガイドライン（全社協方式）とフリーアセスメントの両方に対応しており、家屋見取図などの各種図面も簡単に作成できます。

また、計画表（第2表）ではICFのガイド機能が備わっており、ICFの考え方に基づいた作成が比較的容易です。

月締め画面も充実しており、返礼や月遅れなどの履歴管理を見逃すことなく行えます。

さらに、1営業所あたりの月額利用料金は8,500円となっており、パソコン台数の制限や利用者数の上限もありません。

法改正時には追加料金も発生せず、国保連のインターネット伝送サービスも標準装備されています。

使い勝手の良い介護ソフトとして、お得に利用することができます。

⑤FirstCare　(ファーストケア)

導入実績は全国3,500以上のファーストケアは、iPadでの記録が可能で、介護の対応をしたその場で記録ができるので、事務所での転記作業をショートカットし、効率化できます。

サポートも充実しており、介護保険業務経験のある制度に精通した専任のスタッフにより、介護保険制度の解釈まで丁寧にサポートしてもらえます。

特に、リモート接続を利用した遠隔操作によるサポートが好評です。

ファーストケアの魅力は、ソフトとバイタル機器の連動です。

血圧などのデータは、測定値が自動反映されるので素早く正確な記録が可能です。

介護者は保存ボタンを押すだけで、バイタル記録ができます。

さらに、文字情報のみでなく、利用者の顔写真や注意事項などを手元で確認できるので新人の方でも安心できます。

ご家族や主治医の連絡先もすぐに確認することができます。

⑥ワイズマンシステムＳＰ

ワイズマンシステムSPは、請求処理や集計資料の出力、タブレットを活用したケア記録など、介護業務全般に幅広く対応するソフトウェアです。

介護給付、予防給付、総合事業など、あらゆる分野に対応しています。

さらに、科学的介護情報システム(LIFE)の様式入力および出力にも対応しています。

ワイズマンシステムSPは、ICTを活用した業務の効率化や情報管理のノウハウに基づき、地域包括ケアシステムの実現に向けてお客様をトータルサポートします。

訪問サービスから特定施設サービスまで、幅広い領域に対応しています。

お客様の運用やニーズに合わせて、柔軟なサポートを提供しています。

まとめ

ここまで、デイサービス(通所介護)のモニタリング業務についてと、それに役立つ介護用ソフトを紹介してきました。

「介護のコミミ」は、このような介護にまつわるおすすめツールを多数紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。