地域包括ケアシステムの「植木鉢モデル」とは?地域で助け合う介護

介護施設の経営・運営改善

地域包括ケアシステムの「植木鉢モデル」とは?地域で助け合う介護

#地域包括ケアシステム

comitaro.jpg
こみたろう

地域包括ケアシステムは聞いたことあるけど、植木鉢モデルってなに?
植木鉢モデルはどんな意味があるんだろう?

このように地域包括ケアシステムの理想のカタチとして挙げられている「植木鉢モデル」について、介護事業者でよくわかっていない方もいるのではないでしょうか。

2025年を目途に構築が推進されている地域包括ケアシステムにおいて、介護事業者は重要な役割を担っています。

そのため、きちんとサービスや役割について知り、システムの構築に対する備えが必要です。

ここでは、地域包括ケアシステムが目指す「植木鉢モデル」の考え方や構成要素の関係性について解説をします。

口コミランキングから人気の介護ソフトをチェック 毎日更新!

介護ソフトを導入したいけど、どれがいいのかわからない、、、。
そんな方はまずは口コミランキングで人気の介護ソフトを見てみましょう!
掲載数100件、総口コミ数800件以上の口コミランキングで本当に人気の介護ソフトがわかります!
気になる製品あれば無料で資料請求も可能!

総口コミ件数800件以上!

口コミランキングを見る
女性

介護における「地域包括ケアシステム」とは

 

「地域包括ケアシステム」とは、要介護状態になった高齢者でも今まで住んでいた自宅・地域で自分らしく生きていくために、厚生労働省によって推進しているシステムです。

医療・介護・介護予防・住まい・生活支援が一体となって提供されるため、地域ごとにシームレスな高齢者の支援体制が整えられるようになります。

少子高齢化社会に必要な地域包括ケアシステム

日本では他の国でも例を見ないスピードで少子高齢化が進んでおり、2020年に総務省統計局から発表されたデータによると、65歳以上の人口は3500万人以上、2040年には約4000万人近くにもなると予想されています。

しかし、介護・医療職員の人材不足が問題となっている中では、急増し続ける介護や医療のニーズに応えることはできません。

高齢化社会で高齢者が豊かに生きいくために、住み慣れた地域で安心した介護や医療を提供するために推奨推奨されているのが地域包括ケアシステムです。

地域包括ケアシステムの役割・目的

地域包括ケアシステムの役割・目的は、地域ごとに高齢化社会に対応できる仕組みを作ることです。

要介護者が増えて介護や医療の専門職だけではカバーしきれなくなる前に、医療・介護・介護予防・住まい・生活支援が一体となって提供できるようなシステムを構築することで、高齢化に対応できる地盤を形成します。

また、病院や施設ではなく住みなれた自宅や地域での生活は、高齢者に「自分らしい暮らし」をもたらします。

高齢者の意思を尊重し、適切な自立支援サービスを提供することができれば、高齢者の尊厳を維持されるでしょう。

今後、さらなる高齢化社会が到来する前に地域全体で高齢者を支援できるよう、厚生労働省が中心となって2025年を目途に地域包括ケアシステムの構築が進められています。

地域包括ケアシステムについて詳しく知りたい方は、下記記事を参考にしていただけると幸いです。

参考:厚生労働省:「地域包括ケアシステム

地域包括ケアシステムの目指す理想「植木鉢モデル」

地域包括ケアシステムが目指す理想な介護の構図として、“植木鉢”に例えられているのが「植木鉢モデル」です。

「植木鉢モデル」の構成要素は以下であり、それぞれ高齢者の支援に必要な要素や関係性を図として表しています。

〇本人の選択と本人・家族の心構え

〇すまいとすまい方

〇介護予防・生活支援

〇介護・医療・福祉

介護・医療・福祉といったサービスは「植木鉢モデル」では「葉」になります。

それら「葉」を生かすためには「土」「鉢」そして「皿」が必要です。

要介護者の支援には介護・医療のサービスは不可欠ですが、専門職の方々が集中できるような環境下ではなければ成り立つことができません。

要介護者を支援する個人を尊重しながら、高齢化社会と共存していく考えが植木鉢モデルといえます。

【植木鉢モデル:皿】本人の選択と本人・家族の心構え

「植木鉢モデル」における「皿」は、「本人の選択と本人・家族の心構え」を指しています。

要介護者を支援していくためには、介護を受ける本人とその家族に心構えが必要です。

「皿」が不安定な状態では、その上に成り立つ「鉢」や「土」、「葉」も不安定になってしまいます。

本人および家族がしっかり介護に対して向き合い、相互理解したうえで介護サービスを受けることがより良い支援体制の構築に繋がるのです。

【植木鉢モデル:鉢】すまいとすまい方

「植木鉢モデル」における「鉢」は、“すまいとすまい方”を指しています。

生活の基盤となる住む場所は、高齢者や家族のニーズに沿っているものである必要があります。

住み慣れた自宅・地域で暮らしたい人、総合的な支援を受けることができる住宅型介護施設など、高齢者が自分らしい生活をできるような環境の構築が必要です。

生活基盤が整えば、高齢者のプライバシーや尊厳も保たれます。

支援サービスの中には必要に応じて賃貸住宅に入居する際に必要な保証人の確保などの手続きをサポートも含まれています。

【植木鉢モデル:土】介護予防・生活支援

介護予防・生活支援は、地域包括ケアシステムにおいて十分な養分を含んだ「土」である必要があります。

高齢者の健康を維持するためにも、地域が一丸となった包括的な介護予防や生活支援を目指すことが重要です。

介護予防では、要介護状態にならないためにも「社会参加することが介護予防につながる」と積極的に考え、高齢者本人の参加意欲を基本に地域の中で継続できる活動を推奨しています。

生活支援は、衣食住に関わる面を助けるだけではなく、地域の中でコミュニケーションや見守りを行うなど、幅広い支援が考えられます。

より専門的な医療・介護・福祉を地域に定着させるために、地域包括ケアシステムの「土」となる介護予防・生活支援が重要です。

【植木鉢モデル:葉】介護・医療・福祉

「皿」や「植木鉢」、「土」があって成り立つものとして、介護・医療・福祉は「葉」と例えられています。

介護・医療・福祉に頼りっきりになるのではなく、家族や地域で要介護者のサポートをした後に、初めて必要になるのが専門職であるという考え方が大切です。

地域包括ケアシステムでは、一人ひとりの課題・ニーズに合わせて介護・医療・福祉が一体となったサービス支援が求められています。

高齢者に必要な支援を細かく行うためにも、介護・医療・福祉それぞれの連携は必須です。

参考:三菱UFJリサーチ&コンサルティング 「地域包括ケア研究会「地域包括ケアシステム構築に向けた制度及びサービスのあり方に関する研究事業 報告書」」

comitaro.jpg
こみたろう

植木鉢モデルは2012年度に登場したよ。
2015年度にはモデルを変容させて地域包括ケアシステムを見直したり、国もいろいろ試行錯誤しながら政策を進めているんだ。

地域包括ケアシステムの実現を目指して

地域包括ケアシステムを定着させるためには、介護・医療・福祉の連携をよりスムーズにできるような環境構築が重要です。

介護・医療業務を改善させたり、簡易化するためにも、介護ソフトなどのICTツールは積極的に導入していきましょう。

「介護のコミミ」は、実際にソフトを利用した介護事業者の「本音の口コミ」も掲載しているので、失敗しない介護ソフトを選びに役立ちます。

コスト削減や身体的負担といったニーズによる検索や施設系や訪問系といったサービス種別による検索など、検索軸も豊富に設定されているので、目的に合わせた介護ソフトが見つかるはずです。

また、無料ebookや介護ICTアドバイザーによる無料相談支援も行っておりますので、ICTツール導入の際は活用して頂けると幸いです。

無料eBookダウンロード受付中!
————————————————–


・介護ソフトの候補を1社まで絞り込む方法
・パソコン音痴でも3ヶ月でICTマスターなる方法
・経費を年間240万円以上削減する方法
など、全50ページに渡って詳細に解説!

【無料】ダウンロードはコチラ

まとめ

高齢化社会が進む日本において、地域ごとに介護・医療・福祉が一体となった支援を提供できる地域包括ケアシステムの構築は急務の課題です。

今後、介護の理想的なカタチとして「植木鉢モデル」を参考に、より良い環境の構築が推進されるでしょう。

地域包括ケアシステムを実現するためには、介護・医療の連携やそれぞれの業務効率化が必要です。

事業所のICT化がまだ進んでいない場合は、業務効率の改善やシステム構築の一環として介護ソフトの導入をおすすめします。

「介護のコミミ」では、介護ソフトの比較検討や複数ソフトの一括資料請求の申し込みができるのでぜひ活用してください。

【2021年最新】介護ソフト口コミ人気ランキング26選!

 【介護ソフト】シェア比較ランキング10選!大手分析、比較検討

 【介護ソフト】95種類!基礎知識から選び方まで徹底解説!

口コミランキングから人気の介護ソフトをチェック 毎日更新!

介護ソフトを導入したいけど、どれがいいのかわからない、、、。
そんな方はまずは口コミランキングで人気の介護ソフトを見てみましょう!
掲載数100件、総口コミ数800件以上の口コミランキングで本当に人気の介護ソフトがわかります!
気になる製品あれば無料で資料請求も可能!

総口コミ件数800件以上!

口コミランキングを見る
女性

無料の相談承ります!

無料で介護ソフトやシステムの課題解決や業務効率化をご支援させていただきます。
まずは資料請求かお問合せください。

60秒でかんたん検索

資料を一括請求する

製品のカテゴリを
お選びください

この記事の筆者・監修者

  • 介護のコミミ編集部

    介護のコミミ編集部

    介護のコミミのコンテンツである「コミミマガジン」の編集者。 介護現場から施設運営など、介護に関わる幅広い分野で月間5万人以上の介護職員に情報発信をしている。 記事は介護職員だけでなく、メーカーや行政からの関心も高まっているため、メーカーと介護現場を繋ぐ第三者目線を第一に、日々情報を提供している。

介護のコミミとは

介護のコミミとは、介護や障がい福祉の事業所における課題解決のパートナーになるべく立ち上がった業務改善プラットフォームです。

業界最大級の数を誇るICTツールの掲載とその口コミから、あなたの事業所の課題に最適な製品を比較・検討ができるだけでなく、報酬改定や加算・減算、補助金などの最新情報、現場で使えるレク素材や資料のテンプレートなど、業務に役立つ様々なコンテンツを無料でご利用いただけます。

また、ICT導入について何かお困りごとがあれば、専任アドバイザーへお電話や掲示板を通じての無料ご相談も受け付けておりますので、ぜひお気軽にご利用ください。

介護のコミミについてもっと詳しく知る

60秒でかんたん検索

資料を一括請求する

製品のカテゴリを
お選びください

口コミランキングから人気の介護ソフトをチェック