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厚生労働省は、令和7年6月1日からのケアプランデータ連携システム「フリーパスキャンペーン」開始に先立ち、事業所向けにヘルプデスクのサポート体制を強化したと発表した。
キャンペーン申請期間:2025年6月1日〜2026年5月31日(予定) ※無料で利用できる期間は、申請日より1年間
対象となる事業所:すべての介護事業所(現在利用中、もしくは過去に利用していた事業所も含む)
本施策は、介護現場の業務負担軽減とシステム普及を目的としたもので、PC操作やITリテラシーに不安のある事業所でも、導入相談から運用までを手厚く支援する。電話やメールでの対応はもちろん、導入準備に役立つスタートガイドや、実際の操作画面を紹介する動画コンテンツも提供されている。
また注目すべきは、6月のフリーパスキャンペーン開始を待たず、今年度4月または5月中にシステム利用を開始した事業所に対する優遇措置である。具体的には、4・5月に有料ライセンスで利用を始めた場合でも、翌年度(令和8年度)の更新時に無料キャンペーンが適用され、翌々年度(令和9年度)までのライセンス料が無償となる。このため、事実上の無償利用期間を最大限確保できる形となる。また、一部自治体では4・5月分のライセンス料に対して独自の補助金支援を行う動きも見られ、早期導入のインセンティブが高まっている。
今後の予定としては、システムの利用希望者が集中する6月以降、ヘルプデスクへの問い合わせ対応に時間を要する可能性が指摘されている。そのため、厚生労働省および国民健康保険中央会は、余裕を持った導入相談・準備を推奨している。最新情報や導入手順に関する詳細は、ケアプランデータ連携システムの公式サポートサイトおよびYouTubeチャンネルで随時公開されており、現場での活用促進が期待される。