新卒看護職員の離職率が 10.2%と高止まり-病院看護実態調査の結果が公開

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日本看護協会は、全国の病院8130施設を対象に、病院看護職員の需給動向や労働状況、看護業務の実態などを把握するために「病院看護実態調査」を実施した。

新卒看護職員の離職率は10.2%で、前年と比べて変わらず高い水準にある。正規雇用看護職員の離職率は11.8%で、前年比0.2ポイントの増加を示し、既卒採用者の離職率は16.6%で、前年比0.1ポイントの減少であった。総退職者数が「増加」した病院は34.9%で、そのうち新型コロナウイルス感染症が影響していると回答した割合は41.5%であった。これは前年よりも3.5ポイントの増加であり、新型コロナウイルス感染症の影響が依然として見られる。

一方で看護師の給与・処遇改善 については、看護師の基本給・税込給与総額においては、新卒(高卒・大卒)、勤続 10 年ともに増加したものの、「看護職員処遇改善評価料」新設による対象外医療機関への波及は限定的だった。

https://www.nurse.or.jp/home/assets/20240329_nl04.pdf